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若狭湾岸、16世紀の津波跡なし…関電など調査
原発14基が集中する福井県・若狭湾沿岸で関西電力など3電力事業者が行っている津波痕跡調査で、大きな津波の被害が文献に記されている天正地震(1586年)と同時代の地層には、痕跡が確認されなかったことがわかった。
関電などは来週にも、津波はなかったことが裏付けられたとして、経済産業省原子力安全・保安院に報告する。
関電、日本原子力発電、日本原子力研究開発機構が10月、三方五湖(同県若狭、美浜両町)周辺の計9か所で、約1万年前まで遡る地層(地下10〜30メートル)のボーリング調査を開始。1500〜1600年代の地層の堆積物を分析した結果、大津波で運びこまれるはずの海底の土砂や、貝など海生生物の死骸などは含まれていなかったという。
天正地震については、安土・桃山時代に日本に滞在した宣教師ルイス・フロイスの「日本史」などに、現在の福井県沿岸に「大津波が押し寄せた」「多数の死者が出た」との記述がある。
(2011年12月14日12時22分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111214-OYT1T00498.htm
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