http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/319.html
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小出裕章が分析する1号機2号機3号機の状況と「冷温停止」ーー東京電力の計算結果をマスコミが一斉にまことしやかに流すのは異常 12/13(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65780216.html
2011年12月13日11:47 ざまあみやがれい!
2011年12月13日(火)、小出裕章氏が、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演。現在の東京電力福島第一原発各号機の状態、そして冷温停止について語りました。
<音源>
Voice (111213)
http://youtu.be/aWB_QFnrCS0
http://www.youtube.com/watch?v=aWB_QFnrCS0&feature=youtu.be
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、ここから)
吉田「えー今朝は電話で生放送にご出演です。小出先生おはようございます」
小出「おはようございます」
唐橋「おはようございます」
吉田「今日はよろしくお願い致します」
小出「こちらこそ」
吉田「あの、研究室のほうには何時ごろ今日は行かれる予定なんですか」
小出「8時頃に行きます」
吉田「ああ、そうですか。それは慌ただしい中、すいませんねえ」
小出「(笑)。はい」
吉田「あの、今回もその、『原発のウソ。そして本当の話』お伝えしていきたいんですけども」
小出「はい」
吉田「あの、小出先生のお話がですね、怖いんだけど本当のことが聞きたいというふうにおたよりも沢山いただいてまして。あのー、その、まず原子力安全保安院なんですが」
小出「はい」
吉田「その、原子炉の安定冷却を維持する対策が取られていると、いうふうに判断して、冷温停止状態の実現を柱とする、工程表のステップ2というものの達成の前提条件が出揃ったことになるというふうにしてるんですけども」
小出「はい」
吉田「この状況を小出先生はどのように、あの、捉えてらっしゃるんでしょうか」
小出「えーと。まずその冷温停止という言葉が未だに使われているということ、そのことにまず、政府あるいは東京電力の知性の悪さというものが現れてると私は思います」
吉田「はいはいはい」
小出「えー。冷温停止というのは私たちが使う専門用語、ですけれども。」
吉田「はい」
小出「原子炉というのは圧力容器という圧力釜の中に水を張って、その中に原子炉の炉心と呼ばれているものを、まあ水漬けに指定冷やすというそういう構造物なんですね」
吉田「はい」
小出「運転中はもちろんあの、二百何十度になってますので、蒸気がどんどん出てきてそれでタービンを回すわけですけれども。原子炉を冷やそうと思えばそういう状態で水の温度を100度以下にすると。そうすればまあ沸騰することもないし、まあ何とか冷えてくれるだろうという、それを冷温停止と呼ぶ、んですね」
吉田「なるほど。はい」
小出「しかし東京電力はすでに炉心自身がメルトダウンしてしまっていると、認めているわけですし。圧力容器の底が抜けてしまって、炉心自身が下に落ちてしまっていると認めているわけですから。もう冷温停止もへったくれもないんです。」
吉田「なるほどなるほど」
小出「ですから、圧力釜の温度が100度を下回るうんぬんかんぬんって、もともと何の意味もないことを言っている、のですね。えーただし、今回の事故が起きて発電所が全所停電して、えー、まあ東京電力、あるいはまあ生き物の側がですね、放射能と戦う武器をすべて奪われたということで今回の事故が進行したわけですが」
吉田「はいはい」
小出「えー事故から1週間10日して、電源が回復していますので、えー東京電力の側あるいは生き物の側というのはですね、放射能と戦うための武器自身は手にいれているのですね。はい。ただそれまでに、あの、戦場が余りにもその、荒れ果ててしまって、武器は手にしたけれどもまともに戦えないという状態で今日まで来ている、わけです。(※なにか言おうとする)」
吉田「なるほど。これまあ3月の事故から月日が経つと、おさまったのかなあというふうにですね、やっぱ大きいテレビ、大きい新聞がちょっと報道してる感、雰囲気を伝えてる感があるので」
小出「はい」
吉田「勘違いしてしまっている方も多いようなんで」
小出「そうですね」
吉田「今のその東京電力福島第一原発の現状というのは」
小出「はい」
吉田「その、3月の事故から、どうなんですか、やっぱ変わってる部分は若干はあるんですか?」
小出「やっぱり、武器を手にしたということで大きく変わったわけですけれども。それでも戦場が荒れ果てているので、敵の本丸に攻めこむことすらが出来ないで。えー一進一退を続けているわけですし。敵の内部がどうなっているかということを知ることすらできない、そういう戦いなんですねこれは」
吉田「はあ……」
小出「はい」
吉田「で、東京電力はそれは福島第一原発1号機2号機3号機のまあメルトダウンを認めてますが」
小出「はい」
吉田「最悪の場合としてですね、1号機は溶けた炉心がコンクリートを溶かして格納容器まで30センチ余りになんてなことを発表してましたですけども」
小出「(苦笑)はい」
吉田「これは……小出先生、今笑っていらっしゃいましたけど、これはどういうことなんでしょう」
小出「はい。えーとそんな東京電力の計算結果をですね、マスコミが一斉になにかまことしやかに流すというそのことが私は異常だと思う、のですね。で単に計算をしているだけなのであって。計算というのは入力条件を変えてしまえば結果はもうどんなことでも出てきてしまうというものなの、です。えー……どんな状況にあるかわからないときに、いくら計算したってどこまで正確かもわからないのに、何か60何センチが壊れて30センチまだ残ってるとかですね、もう余りにも馬鹿げたことを言ってると私は思います。はい」
吉田「はあー。これは2号機3号機に関しては、今どういうような状況だってのは、これもやっぱり、本当のところはわからないわけですか」
小出「わからないのです。要するに見に行くこともできないし、えーこんな事態が起きるとも思っていませんでしたから。測定器自身を配置していませんし、え……何とか使えるような測定器も、も、無信号をどんどん送ってくるわけで、どうなってるのかがわからないというまま、現在に至っています」
吉田「要するに誰も確認できる状況には、ないわけですよね、もう」
小出「そうです。残念ながら相手が放射能ですので、見にもいけないというそういう状態なんですね」
吉田「これだけど、格納容器から流れ出てですね。もしこれ地面に到達してるとしたらこれどういう状況になってんですか」
小出「はい。ええっと。地面の中には地下水が流れていますので。もし溶けた炉心が地下水に接触してしまえば、もう汚染が地下水にのって広がっていくということを避けられなくなってしまい、ます。ですからそうなる前に地下水に、溶けた炉心が接触しないように私は地下に防壁を張り巡らさなければいけないということを5月から言っているのですが」
吉田「そうですね。そのお話は再三うかがって。まあ東京電力も一瞬は地下ダムに関しての話ってのは一瞬出たものの、その後一向に出てこないっていうのは、要するにお金がもったいないからその話は出てこないんですか」
小出「えー……それが1つだと思いますし、地下にバリアーを貼ろうと思うとまあ大変な被曝環境で大掛かりな作業をしなければいけないので。え……作業員の被ばくということを……どうするかという大変な問題があるだろうと思います」
吉田「うーん。これ2号機は爆発してないっていうふうにされてるんですけれども。」
小出「(苦笑)」
吉田「あの高濃度の放射線が出てることで」
小出「はい」
吉田「まあ、考えうることっていうのはどういうことが考えられるんですか」
小出「え……、私は爆発したんだと思います」
=====(文字おこし、続く)
=====(管理人の考え)
確かに東京電力の測定結果を、そのままマスコミが流すことは、全てを否定するわけではないけれども、おかしなことだと思います。これは上杉隆氏は記者クラブ問題として取り上げています。
それもごもっともなのですが、昨日見たETV特集「ETV特集「シリーズ 大震災発掘 第1回 埋もれた警告」(動画)」の中でにも同じような光景がありました。
原発立地地域の活断層を原子力安全委員会が審査するときに、審査するデータが東京電力の調査結果しかなかったことを専門家が問題視していたのです。
活断層が「ありそうだ」という疑惑に対しては「ない」という結論を出したがり、活断層が「長そうだ」という疑惑に関しては、「長くはない」という結論を出したがるのが東京電力はじめ保安院だったと述べられています。
つまり疑わしきは白にしたがる世界なのです。
その視点からみても、東電の情報をそのまま垂れ流し続ける、新聞テレビを始めとするマスコミと東電の関係は、そのまま、保安院と東電の関係に似ているのではないか、と僕は感じます。
これを打破するには、第3者の調査機関が福島第一原発に乗り込むことです。これをするには一時国有化(実質国有化ではない)が必要なのではないか、と思っています。
◇
東電「2号機は水素爆発してない」小出裕章「爆発した」ーー2号機サプレッションチェンバーの地震損傷を認めたくない東電 12/13(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65780223.html
2011年12月13日11:48
2011年12月13日(火)、小出裕章氏が、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演。東電の「2号機は水素爆発してなかった」という発表に対して、「爆発した」という見解を出しています。
吉田「うーん。これ2号機は爆発(水素爆発)してないっていうふうにされてるんですけれども。」
※関連報道「東日本大震災:福島第1原発事故 東電社内調査中間報告−−要旨 - 毎日jp(毎日新聞)」
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111203ddm008040084000c.html
小出「(苦笑)」
吉田「あの高濃度の放射線が出てることで」
小出「はい」
吉田「まあ、考えうることっていうのはどういうことが考えられるんですか」
小出「え……、私は爆発したんだと思います」
吉田「ああ……。そういうことでね」
小出「はい。あの、東京電力は爆発を、どうしても認めたくない」
吉田「認めたくないんですね。これはね」
小出「はい。えーなぜかというと爆発が起きたということは、え……下にあるサプレッションチェンバー、圧力抑制室というところで起きているのですけれども。え……そこで爆発がするとすれば、えー……地震によってその部分に損傷が生じたということを考えない以外には説明できない、のです。東京電力は今回の事故の原因を全て津波に押し付けてきました」
吉田「津波に持って行きたいだけなんですよね」
小出「そうなんです(苦笑)。で、ですから、何としても爆発はなかったと言い張りたいのだと私はおもいます」
吉田「そこ……確実に死守したいわけですね、これね」
小出「そうですね。」
吉田「ああ。まあそれからこれ3月の事故以来なんですけども、小出先生、一貫してですね、原子炉とか炉心を冷やすために、え…使った水、それもあの、強い放射能を浴びた汚染水の処理のためにですね、まあさっき言った地下ダムを作れと、いうお話、それから大型タンカーにためて地下水などに漏れないようにとおっしゃってましたけど」
小出「はい」
吉田「これその、原発の施設にたまる、その、汚染水、たまり続けて9ヶ月、ってのは、これ周りにどれだけの影響があるんですかねえ」
小出「え……たまり続けてって今、吉田さんおっしゃったけれども、まあもちろん溜まり続けたわけですけれども。一方で漏れ続けてきた……」
吉田「漏れ続けてもいたと」
小出「……ですね。はい。要するにあの建家の地下であるとか、えーコンクリート製のトレンチピットとか言うところに10何万トンも溜まっていたわけで、コンクリートの水路やあるいはコンクリートの地下ですから、どんどんどんどん、割れから地下にしみ出していってきた、今現在もしみ出しているというそういう状況なん、ですね。ですから最後は私はそれが全部海に流れると思っていますけれども。なんとかそんなようにどんどん流れていくのを放置するのではなくて。漏れないような構造物に移さなければいけない。それには今は、あの、すぐに使える手段はタンカーしかないというのが私の提案だったのですが」
吉田「はあー……」
小出「それも3月からした、ままで、あの何の手当も見つかってないという」
吉田「そうですね、これね。これだけど、結局声を上げ続けてもダメですかね、これ。地下ダムに関しても、結局大きなメディアは全くそれに関して声をあげようと全然してないですよね」
小出「そうですね。吉田さんが取り上げてくれるぐらいです」
吉田「これはなんでなんですかね、メディアの方もそれは言いたくないんですかね、メディアも」
小出「さあ。まあこれまでの原子力の歴史を見ると、原子力の旗を降ってきたのは、政府と電力会社・巨大原子力産業、それに、メディアが含まれて取り込まれていた…」
吉田「そうですね」
小出「わけですから。まあ今現在もメディアとしては、その、原子力を進めてきた仲間の一端にまだいるのかなあと私はおもいますが」
吉田「だけどね、結局それはだって、メディアにいる人も国民であるはずだし。おんなじように等しく被害をうけるわけじゃないですか」
小出「そうです」
吉田「ねえ……」
小出「メディアにいる人達も、子どもだって孫だってこれから……」
吉田「そこが僕は本当に理解に苦しむとこなんですけど」
小出「はい。そうおもいます。」
吉田「ねえ」
小出「はい」
吉田「あの海の汚染についてなんですが。」
小出「はい」
吉田「その、東京電力福島第一原発からはですね、相当量の汚染水がまあ海に流れたわけですけども」
小出「そうです」
吉田「それでつい先日の発言なんですが、東京電力サイドの幹部ですけども、そんな、排水口のですね、ところで採れた魚を1年間食べ続けても、健康に影響はないというふうに言ったんですが」
小出「(苦笑)」
吉田「あれはどういうことなんですか?」
=====(文字おこし、続く)
=====(管理人の考え)
普段は毎日、毎日放送「たね蒔きジャーナル」でのQ&Aを聞いています。たね蒔きジャーナルは新鮮な情報を得られる帰朝な番組だと思います。
そして、時々出演する、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」では、僕らがすっかり忘れてしまいがちな、基本的で肝心な部分を、吉田照美さんが掘り起こしてくださいます。
吉田照美さんの焦燥感がこの番組に力をもたらしています。真剣で真摯で、時折心からのため息が漏れる番組を聞いて僕はとても良い時間を過ごせています。吉田照美さんありがとうございます。
さて、2号機の水素爆発に関して、吉田照美さんは直球で聞きました。これはほんとうに素晴らしい仕事だと思います。盲点でした。そしてそれに対してさらっと「爆発したんだと思います」という答えが出てきました。
実際にどうなのかは僕はまだ調べていないのでわかりませんが、東電の「2号機は水素爆発ではない」という発表の根拠がそこまでシッカリ示されていなかったわけです。
=====(報道引用ここから)
11月29日のニュース
東電調査 2号機爆発はなかった(11月29日 4:50更新)
東京電力がみずから行っていた福島第一原子力発電所の事故調査の中間報告の内容が判明し、最も多くの放射性物質を放出したとみられる2号機では「爆発はなかった」と結論づける一方、放出の原因や経路の解明は進みませんでした。
このほか事故対応の判断など未解明な部分が多く、事故から8か月以上たっても全容は明らかになっていません。
東京電力は、重大な事故を起こした当事者としてみずから事故に至った状況や、当時の対応などを検証し、教訓を得るとして、6月から調査を行い、中間報告をまとめました。
それによりますと、事故は、津波によって長時間にわたりほぼすべての電源が使えなくなった結果、複数の安全機能を同時に失い、1号機から3号機のメルトダウンにつながったなど、国に報告した内容をほぼ踏襲しています。
この中で、3月15日の早朝、2号機の格納容器の付近で大きな爆発音がしたことについては、敷地内の地震計のデータを詳しく解析したところ、2号機では爆発は起きておらず、同じころに起きた4号機の爆発を誤って認識したものと結論づけています。
2号機については、同じ日の午前、格納容器の圧力が4時間で急激に下がり、それに伴って正門付近の放射線量がそれまでで最高の1時間当たり10ミリシーベルトを超える値を計測しています。
このときに最も多くの放射性物質が放出されたとみられていますが、中間報告では「何らかの形で格納容器のガスが大気中に放出された」という表現にとどまり、放射性物質を閉じ込める“最後のとりで”の格納容器からなぜ簡単に漏れたのか、放出の原因や経路の解明は進んでいません。
中間報告では、津波対策や電源の確保、水素爆発の防止など、事故の反省に立った対策も打ち出しています。
しかし、事故の対応の判断など未解明な部分も多く、事故から8か月以上たっても全容は明らかになっておらず、原発の安全性を考えるうえで徹底した事実の解明が急がれます。
引用元:http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111129/0450_2gouki.html
=====(報道引用ここまで)
余りにわからなすぎる、というのが僕の感想です。
「敷地内の地震計のデータを詳しく解析したところ、2号機では爆発は起きておらず」
地震計のデータを詳しく解析するだけで、爆発が起きていないことがわかるのでしょうか。おそらく爆発の揺れに関しての解析ということなのでしょう。この地震計がどれだけ正しく動いていて、そしてその数値だけで本当に爆発が起きていないことがわかるのでしょうか。
この分析結果だけで、水素爆発は起きていない、つまり「白」だと断言していることに、小出裕章氏は信用できないということを突きつけているということになります。
とりいそぎ、僕の脳みそでは今日はここまでです。
◇
小出裕章「直ちにないということは将来的にはあるという言葉の裏返し」「やがて癌、白血病になって出てくるだろう」 12/13(3)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65780224.html
2011年12月13日11:49
2011年12月13日(火)、小出裕章氏が、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演。汚染水漏れに関する東電の魚介類の安全性アピールに対して、批判しています。
2011年12月13日(火)、小出裕章氏が、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演。汚染水漏れに関する東電の魚介類の安全性アピールに対して、批判しています。
<音源>
http://youtu.be/aWB_QFnrCS0
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、続き)
吉田「あの海の汚染についてなんですが。」
小出「はい」
吉田「その、東京電力福島第一原発からはですね、相当量の汚染水がまあ海に流れたわけですけども」
小出「そうです」
吉田「それでつい先日の発言なんですが、東京電力サイドの幹部ですけども、そんな、排水口のですね、ところで採れた魚を1年間食べ続けても、健康に影響はないというふうに言ったんですが」
※参考報道
東日本大震災:福島第1原発事故 淡水化処理施設、流出汚染水150リットル
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111207ddm003040105000c.html
小出「(苦笑)」
吉田「あれはどういうことなんですか?」
小出「えーともともと、今回の事故が起きたときにですね。枝野さんがたびたび直ちには被害が出る被爆量ではない、ということを行ってきたわけですけれども」
吉田「巧妙な言葉ですね」
小出「はい。枝野さんの言った、直ちにないということは将来的にはあるという言葉の裏返し、なんですね。被曝というのはどんなに微量な被曝でも危険があるというのは現在の学問の到達点ですので。放射能を食べるようなことをすればもちろん健康に被害があるのです。はい。それがまあ直ちには見えないで、やがて癌、白血病になって出てくるだろうというそういう話です」
吉田「ええ、ええ」
小出「東京電力の人には是非ともみんな食べてほしいとおもいます(苦笑)」
吉田「いや。本当にそうおもいますよね。」
小出「はい」
吉田「言った人は少なくともね、1年間食べ続けて健康であるところを国民に証明して欲しいと僕はおもいますけどもね」
小出「自分の子ども、自分の孫がいるならそういう方にも食べさせるかどうかという」
吉田「にも食べさせていただきたいですね、ほんとにねえ」
小出「はい。」
吉田「ああ。先日その赤ちゃんの粉ミルクからセシウム検出されたんですけども。」
※関連文字おこし「【さらに小出氏への反論を追記】小出裕章「外部の雑菌だらけの空気で乾燥することはありうるのですかね?」ーー粉ミルク「明治ステップ」放射性セシウムが30.8Bq/kgあたり検出」
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65779248.html
小出「はい」
吉田「今後やっぱり予想としてはいろんな食品に出てくることは間違いないわけですよね」
小出「もちろんです。すべての食品に出てきます」
吉田「そうですよねえ。ああ。これだけど、今も、福島第一原発のほうからは放射能は漏れてるわけですよね」
小出「漏れています」
吉田「で、これ、実際に検出されなくなるっていうことっていうのは、これ、ないわけですよね」
小出「ありません」
吉田「んーー。これはもう、僕らにとっては、もう半永久的っていう考え方で正しいんですか」
小出「そうですね。ただまああの、どの段階で劇的に減らす事ができるかということはあると思いますし……」
=====(文字おこし、続く)
◇
放射能漏れを劇的に減らすのは「石棺」 作るまでに使用済燃料とり出す必要 何年もかかる 小出裕章 12/13(4)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65780225.html
2011年12月13日11:51
2011年12月13日(火)、小出裕章氏が、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演。石棺を建設することの意味、そして使用済燃料の取り出しという建設までの過程について述べました。武田邦彦氏の「世界に震度6以上持ちこたえる原発はない」という考えについても触れつつ、日本政府と東電が子どもの被曝に無関心であることが気になっていると締めくくっています。
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、続き)
吉田「んーー。これはもう、僕らにとっては、もう半永久的っていう考え方で正しいんですか」
小出「そうですね。ただまああの、どの段階で劇的に減らす事ができるかということはあると思いますし。えー……今壊れてしまってる建屋に、まあ、いわゆるチェルノブイリの時の石棺という、石の棺をつくったわけですが、そのような構造物をつくり上げることが出来れば、え……かなり、あの……外に出てくる放射能は減らすことができるとおもいますが。その石棺を作るまでには、ま、まずは使用済燃料の中にあるプールを救出しなければいけませんので、そのために何年もの時間がかかるとおもいます。ただ、戦いはこれからまだまだ続きます」
吉田「いうことなんですね。」
小出「はい」
吉田「あとうかがいたいのは……僕色々そのツイッター等で見ている武田邦彦教授がですね」
小出「はい」
吉田「今、世界中に震度6以上で持ちこたえられる原発はないというふうにおっしゃってるんですが」
小出「はい」
吉田「そのあたりは小出先生はどういうこう、お考えなんでしょうか」
小出「まあ震度6なのか震度5なのか、あるいは震度7なのか、私はよく分かりませんけれども。でも、原発というのは大変複雑な機械、なんですね。え……やってることは単にお湯をわかしてるだけなんですけれども。そのために長大な配管がのたうちまわってるわけ、ですし、たくさんのポンプがありますし。え、そういうものは全て機械ですので、どうしてもその人間があらかじめ考えた事態だけではない、偶発的な事態に巻き込まれる、え……地震によって考えもしなかった揺れに見舞われるということはあるわけですから。」
吉田「そうですよねえ」
小出「え……常に壊れる可能性を抱えていると言うことだけは覚悟しておかなければいけないと思います」
吉田「なるほどね……。あと今後必ずあるだろうと思われる、溶けた炉心をですね、地面の下からこう取り出すという作業、これ世界でまあ人類初めての作業ってことになるとおもうんですが」
小出「はい」
吉田「これが待ってると思うんですが」
小出「はい」
吉田「これはどういう作業に、なるんですか」
小出「えー、多分できないとおもいます」
吉田「うえー……」
小出「そんなこと人類は向き合ったことないので、これから知恵を出し合うことにはなるとおもいますけれども、とてつもない……」
吉田「そこにずうっとあり続けさせるしか今のところ方法はないってことですか」
小出「はい。私としては、あの、全体の被曝ということを考えるとですね、それを取り出そうとすれば膨大な被曝をしてしまうとおもいますし。今の状態でとにかく表に出ないように、地上には石棺、地下には防壁を張り巡らせると、いう形で現場に封じ込めるということが多分、出来る最善のことだとおもいます」
吉田「ああー……。それしか今、小出先生の考える、所で、そこしかもう、ないわけですね」
小出「はい」
吉田「やりようは」
小出「そうです」
吉田「ああ……。わかりました。あと先生、最後にですねえ」
小出「はい」
吉田「先生自身が今最も気になっていることっていうと、この、原発に関してはどういう事なんでしょう」
小出「え……敷地の中はしょうがない、東京電力に頑張ってもらうしかないのですけれども。今現在、福島県を中心として、沢山の人達が猛烈な汚染地帯に取り残されて。そこで生活しているわけですし。その中には子供たちもいるのですね。え……子供たちにはこんな事故を引き起こした責任がないのですし、何としても彼らの被曝を少なくしなければいけない。え……本当はそれが一番やらばければいけないことだと思うのですが。日本の政府も東京電力もそんなこと知らん顔してるという、そのことが私は一番気になります」
吉田「本当ですね。とにかくその子供たち、それからお腹に赤ちゃんがいる女性とかそういう事に対する思いってのは全く感じられないですよねえ」
小出「はい。おっしゃる通りです」
吉田「……わかりました。え……お時間まいりまして。ありがとうございました。またあのお話うかがわせてください」
小出「はい。ありがとうございます」
吉田「あの、お忙しいさなかありがとうございました」
小出「いいえ。はい」
吉田「失礼いたしまーす」
小出「はい、失礼します」
=====(文字おこし、ここまで)
=====(管理人の考え)
取り急ぎ文字に起こしました。後々時間を見つけて書こうと思います。
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