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人権作文コンテスト:原発事故で避難した中学生が受賞
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111212k0000e040084000c.html
毎日新聞 2011年12月12日 12時23分(最終更新 12月12日 13時44分)
福島第1原発事故で約4カ月間県外に避難していた福島県南相馬市立原町第二中学3年、宮原理為智(だいち)君(15)の作文が「第31回全国中学生人権作文コンテスト」(法務省など主催)で文部科学大臣奨励賞を受賞した。宮原君は「震災で人権の大切さが身にしみた。避難先で温かく接してくれた友人に頑張っていると伝えたい」と話す。【伊藤一郎】
◇原発事故が人権に関わるとは……
宮原君は原発事故後の3月下旬、一家でさいたま市の伯父宅に避難し、市立指扇中学校に転入した。両親は平日は仕事で福島に戻る。祖父母と弟2人と一緒に伯父の家で過ごすことになった。
<『みっちー』。それが、新しい学校での僕のニックネームとなった。(中略)親しく声をかけ、色々と教えてくれる級友に僕はとても安心した。埼玉の学校でもがんばろう、という気持ちがわいてきた>
一方で、同様に他県へ避難した小学生が「放射能がうつる」と言われたり、避難者が病院での診察やレストランへの入店を断られたりしたニュースを聞いて心を痛めた。
<どうして、こんな差別をする人達がいるのだろう。放射能差別とでもいうべきニュースを見るたびに、僕は怒りと共にとても悲しい気持ちになった>
原発事故は人権についてあまり考えたことがなかったという宮原君の価値観を変えた。
<家族と一緒に暮らすこと。学校に行って勉強したり、校庭で思い切り体を動かしたりすること。公園の芝生の上に寝転がること。原発の事故で差別されないこと。震災という出来事が、これほどたくさんの『人権』に関わってくるようになるとは思いもしなかった>
差別や風評被害など悲しい話ばかりでなく、心が温まるニュースもあった。避難先の友人や先生の優しさにも触れ、作文の最後を<僕もその温かさを他の人に分けられる人間になりたいし、どんなことがあっても強く生きていく心を持てる人になろうと強く思う>と結んだ。
世界人権デーの10日に福島市で行われた表彰式後、宮原君は「今もクラスメートは半分ぐらい戻ってきていない。他県の人はどうか、避難者に温かく接してほしい」と話した。
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