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<福島第1原発>1号機 復水器再稼働なら炉心溶融に至らず (毎日新聞)
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/199.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 12 月 09 日 10:28:19: tZW9Ar4r/Y2EU
 

東京電力福島第1原発事故で、1号機の原子炉を冷却する非常用復水器(IC)が津波襲来から1時間以内に再稼働した場合、炉心溶融に至らなかったことが8日、原子力安全基盤機構(JNES)の解析で分かった。ICは電源が失われても動く唯一の冷却装置だが、ICにつながる配管の弁が閉じ、機能を果たせなかった。迅速に弁を開ける方法を準備していれば、炉心溶融は避けられた可能性がある。

【写真特集】福島第1原発:淡水化装置から汚染水流出

 解析は経済産業省原子力安全・保安院がJNESに依頼し、9日に発表する。

 1号機は3月11日の津波で全電源を喪失、原子炉に水を注入する緊急炉心冷却装置が使用不能になった。2系統あるICは放射性物質を閉じこめるため、電源喪失に伴い弁がすべて閉まるよう設計されており、地震発生後は断続的に動いたが津波後に閉じた。2時間40分後の午後6時18分、蓄電池が復旧して弁が開き、7分だけ稼働したものの、運転員がICの冷却水不足を懸念し手動で停止。再稼働はさらに3時間後だった。

 解析によると、IC停止から約1時間後に冷却水につかっていた炉心が露出。露出後は温度が上昇し、水素が発生し始めてICの効率が低下するため、炉心溶融を回避するのが難しくなったことが判明した。保安院は午後6時18分には既に炉心溶融が始まっていたとみている。ICを再稼働させるには、運転員が現場に行き、弁を手動で開く必要があった。東電は毎日新聞の取材に対し「真っ暗で線量の高い現場に行ってすぐにICを復旧させるのは無理だった」としている。【岡田英】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111209-00000010-mai-soci


 

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コメント
 
01. 2011年12月09日 12:35:40: 2WAXGSwrMs
何が原因で起こるか予測出来ないのが事故。
弁の手動操作を可能にするから原発再稼働できる理由には成らない。

02. あっしら 2011年12月09日 18:47:40: Mo7ApAlflbQ6s : DvLZNEv2EI

反論する意欲さえ殺がれる記事だ。


 「ICにつながる配管の弁が閉じ、機能を果たせなかった」と決めつけているが、外部電源通電中に蓄電される「蓄電池が復旧して弁が開き、7分だけ稼働した」と後ろに書いているのだから、「配管の弁が閉じ、機能を果たせなかった」という結論は誤りであろう。

 「地震発生後は断続的に動いた」蓄電池が、津波襲来後に作動しなくなったワケの説明が必要である。


簡単にコメントを:

● 「運転員がICの冷却水不足を懸念し手動で停止。再稼働はさらに3時間後だった」


 今ここにある重大な危機を避けるために、現在使える機能を最大限使うのが常道である。
 後になれば、様々な工夫と尽力で別の対策が見つかる可能性もあると考えるのが当然で、本当に“冷却水をとっておく”という奇妙な発想をしたのなら、原発未満の装置でも扱わないほうがいい人たちと言える。


● 「ICを再稼働させるには、運転員が現場に行き、弁を手動で開く必要があった。東電は毎日新聞の取材に対し「真っ暗で線量の高い現場に行ってすぐにICを復旧させるのは無理だった」としている。


 “真っ暗”は事実だろうが、原発という生半可ではないシステムが動いている現場で、電源喪失に陥ったら真っ暗で何もできない状況になること自体が大問題という自覚がないようだ。

 “線量の高い現場”というのは、メルトスルーが起きたあとのことで、早くとも午後9時過ぎになってからである。「1号機の原子炉を冷却する非常用復水器(IC)が津波襲来から1時間以内に再稼働した場合、炉心溶融に至らなかった」という話とは無関係の説明である。

 メルトダウンが避けられたという津波襲来から1時間以内であれば、まだ、“線量の高い現場”にはなっていない。あまりにデタラメな説明はやめて欲しいものだ。


● 「IC停止から約1時間後に冷却水につかっていた炉心が露出」

 IC停止は、津波襲来だと言っているから、午後3時半ころである。崩壊熱との関係で考えると、閉じられた原子炉圧力容器の水位が1時間で燃料棒頂点まで下がる(4mから5m)ことはないだろう。

※ 参照投稿

「1号機は津波ではなく地震による損傷でメルトダウン:再循環パイプの破損で津波前から毎時25トンの冷却水漏れ」
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/584.html

 この記事にある内容は、1号機などに配管損傷があったことをなんとしても否定したいという思いから出てきた説明と推測する。


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