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たらちね
民俗学者の折口信夫(おりくちしのぶ)によると、古代では「枕」は霊魂の貯蔵所と考えられていた。現代人のように毎晩枕をするのではなく、婚礼など特別の日に神霊を宿すために用いた▼だから万葉集などにある「枕詞(まくらことば)」は<歌の先にあって、そのことばに歌の生命が集まる>詞だった(「折口信夫全集ノート編追補第2巻」中央公論社)。「母」の枕詞「たらちね」について、折口は<「たらち」は、垂れている乳房。「ね」は親しみをあらわす「ね」か>と推定する▼満々と母乳をたたえるさまか。大きな仕事を終え、ゆったりやすらう姿か。いずれにしても「たらちね」には、命を生み育む母への深い敬愛が込められていよう▼粉ミルクから放射性セシウムが検出された。赤ちゃんにとって、たらちねの母の「おっぱい」の代役を担う栄養源。ああ、そこまで忍び込んでいたのか。基準値以下といわれても、子育て中のお母さんたちの心配はいかばかりだろう▼川崎洋さんの詩「こもりうた」の一部を引く。<あかんぼは/うすめをあけて/うわめづかいなど/するもんじゃない/ねむりなさい/ここはおやじとおふくろに/いっさいまかせて/わるいやつがきたら/とうさんとかあさんが/ちゃんとしまつをつけてやるから>▼おっぱいをいっぱい飲み、ぐっすり眠り、すくすく育つためにも、核物質におびえる暮らしに始末を付けねば。2011・12・8
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/336602.html
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