http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/170.html
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小出裕章「そん時になんで報道しなかったんでしょうね」ーー美浜2号停止。ひと月前から「冷却水」漏れ続ける事故。福井県が隠蔽に加担か 12/7(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65779405.html
2011年12月08日08:16 ざまあみやがれい!
2011年12月7日(水)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。美浜原発2号機における冷却水漏れ事故について分析しています。
福井県が情報を隠蔽していた可能性について、水野キャスターが述べています。
<動画>
20111207 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://youtu.be/rQuqlxUsQzE
http://www.youtube.com/watch?v=rQuqlxUsQzE&feature=player_embedded
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、ここから)。
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺います。小出さん、こんばんは」
小出「こんばんは」
水野「よろしくお願いします」
小出「よろしくお願いします」
水野「東京には近藤さんです」
近藤「あい、よろしく。どうもー」
小出「はい、近藤さんこんばんは」
近藤「どうもー」
水野「えーこのー、今、お伝えしました美浜原発2号機のトラブルについて、上田アナウンサーが今、説明をしたんですが。わたくし聞いていてもなかなか分かりにくいんですね」
小出「はい」
水野「で、どれほどのトラブル、だというふうに捉えたらいいのか。どう考えたらいいんでしょう」
小出「はい。えー、私も今聞いたばかりですけれども」
水野「ええ、そうですよね」
小出「えー、加圧器の圧力調整弁の多分、メタルパッキンというですね、え……バルブのパッキンが破損をしているのだと思います。」
水野「はい」
小出「はい。えー……、それがひと月前に漏れが始まったというのですから、そん時になんで報道しなかったんでしょうね。今になって」
水野「その時は水の量が少なかったため運転を続けたということですがねえ……」
小出「はい。でもそんな……、通常は、まあ、ないというかですね、あの、バルブは漏れないようにしておかなければいけないわけですし」
水野「そうか、本来は漏れちゃいけないもんなんですね」
小出「はい。それがどんどん増えてきて廃液処理装置ではもう処理できないほど漏れてるというわけですから。もっと前の段階でなんで言わないのかなと私は思いました」
水野「はあ、そうか……」
近藤「それは先生。」
小出「はい」
近藤「いうたら時期が悪いからじゃないですか」
小出「(苦笑)そういうことなんですかね。はい」
近藤「(笑)」
水野「ああ……。まあだけど大きな事故、にならないためにはとにかくよくヒヤリ・ハットとかいろんなこと言いますけど」
小出「はい」
水野「とにかく事故の芽の部分でいろんなものは摘んでいかなきゃいけない」
近藤「うん、そうですね」
水野「てのも全てにおいて大切なことのはずですよね」
小出「はい。そうですし情報をなるべく早めに出すということが、多分原則だったはずだと私は思うのですけれども。福井県なんかはなんていってるんですかね。それをまず聞いてみたい」
水野「そうですね」
小出「はい」
水野「福井県が今のような話をしてるんですね。」
小出「はい」
水野「11月9日に漏洩が判明したけれども水の量が少なかったから、だったと」
小出「あ、福井県は聞いていたということなんですかねえ」
水野「福井県などによると、ってことは福井県は聞いていたのではないでしょうか」
小出「ああそうですか」
水野「まあ私の手元にある情報だけなんですけど、多分……」
小出「それなら福井県がちゃんと発表すればよかったと思いますね」
水野「発表すべきでしょうねえ」
小出「はい」
水野「はい。では他のことについて伺います。え、この、汚染水、の、福島第一原発への……漏れなんですが」
小出「はい」
水野「あの……処理施設から漏れているというニュース、先日もお伝えしたんですが。そのうちですね、150リットルの汚染水が海に流出していたんだと東電が発表いたしました」
=====(文字おこし、続く)
◇
小出裕章が指摘、汚染水の海洋流出が「そんな量では到底済まない」理由ーー東電発表「150リットル260億ベクレル流出」 12/7(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65779406.html
2011年12月08日08:18
2011年12月7日(水)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。東電が発表した150リットルの汚染水が海洋流出していたことについて、言及しています。
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、続き)
※このエントリーは「小出裕章「そん時になんで報道しなかったんでしょうね」ーー美浜2号停止。ひと月前から「冷却水」漏れ続ける事故。福井県が隠蔽に加担か 12/7(1)」の続きです
水野「はい。では他のことについて伺います。え、この、汚染水、の、福島第一原発への……漏れなんですが」
小出「はい」
水野「あの……処理施設から漏れているというニュース、先日もお伝えしたんですが。そのうちですね、150リットルの汚染水が海に流出していたんだと東電が発表いたしました」
小出「はい」
水野「今まで水の量は何トンという単位で話していたのでね」
小出「はい」
水野「今回リットルって出てきたら、あ、そんなちょっとな水かいな、という感覚が私にはあるんですよ」
小出「はい」
水野「150リットルというのはドラム缶1本弱の量なんだそうです」
小出「はい」
水野「で、いや、もう、たったそれだけかいなと、まあわたくし思ってしまったんですが。」
小出「はい」
水野「今日はですね、放射性物質の総量、は、260億ベクレル、だと言うんですね」
小出「はい」
水野「これはどうですか」
小出「えー要するにかなりの量ですよね。で、要するに高濃度に汚染された水が、え、漏れているということですね」
水野「つまり水の量は少なくとも非常に高濃度に汚染された水だということですね」
小出「そうですね」
水野「あのー、1リットルあたりですね、検出されたのが、4億9000万ベクレル」
小出「(苦笑)。……はい。」
水野「これは通常流れている排水の300万倍を」
小出「はい」
水野「超えるっていう数字なんだそうです」
小出「はい」
水野「つまり事故が起きなくってもある程度排水には放射性物質が含まれてるわけですよね」
小出「そうです」
水野「それが300万倍を超えてる」
小出「はい」
水野「しかしながら東電はこれが海に流れでても、海水で薄められるから、近くの魚や海藻を毎日食べ続けたとしても、健康への影響ほとんどない、と言っています」
小出「はい」
水野「小出先生の見解、お聞かせください」
小出「(苦笑)。あんまりものを言いたくない、なくなりますけれども。」
水野「はあ……」
小出「もともと放射性物質は海へ流してはいけない、のですね。で……今回東京電力は150リッターだとか言ってるそうですけれども。え…私はもう前から地下からどんどん同じ水が漏れてるんだと言ってきてるわけですね。今回は地上のコンクリートのどっから漏れてるか見えてるから、やれ漏れたと騒いでるわけですけれども。トレンチとかタービン建家の地下とか、みんなコンクリートの構造物で漏れても全然わからない、状態が3月から続いてきてるわけです。それで……う…今回150リッターだけのけい、リッターの水の中の放射性物質だけを、東京電力は言ってるわけですけれども。え…そんな量では到底済まないと私は思いますし。え…もちろん海はかなりの希釈効果がありますので薄まるということは本当だとは思いますけれども、それでも底生生物とかですね、えーそういうところには必ず影響が出てくるだろうと思います」
水野「つまり海底に住んでいる」
小出「はい」
水野「生物ですね」
小出「はいそうです。」
水野「はあ……。で海の魚ってみんながこう食べたり食べられたりって繋がってますもんねえ」
小出「そうですね。ですから、まあ、一番最初はこうなごというちいちゃな魚が汚れていたのですけれども。まあもちろんプランクトンも汚れているでしょうし、えーだんだん大きな魚の汚染ということに結びついてくだろうと思います。」
水野「はい。次にですね、近藤さん」
近藤「はい」
水野「わたくしこれ、とても大きなニュースじゃないかと思っていることがありましてね」
近藤「うん」
水野「あの……福島第一原発の事故の原因が何かというのはですねえ。」
近藤「うん」
水野「まあ東電はずっと地震や……地震ではない、津波だって」
近藤「ああー……」
水野「ずっと言うてますよね。で、小出先生は津波もあるけど地震の影響もあったはずだというふうにおっしゃっていて。これもし地震でも損傷してたとなったら、大きくやっぱ原発政策関わってきますよね」
近藤「意味がかわるわなあ」
水野「意味がかわりますよねえ。ねえ。津波が来なくても地震なんて、いつ何時、ね、どこででもあるやもしれない話になりますから。で、え…小出先生がまあおっしゃっていたのは地震で配管が壊れていたのではないかというお話を、もう当初からおっしゃっていたと思いますが。今回ですね、え……原子力安全・保安院が東電の社員の聞き取り調査をした中で、出てきました。ある社員の話。これは初期対応の聞き取りの時なんですけれども。ベントをするときに、あれ蒸気を逃がすってことですね」
近藤「わかる」
水野「ベントをするときに、配管が、地震で壊れていたために、操作が難しくなった、という可能性を指摘していたと。こういうことを言ってる東電の人がいるって話が、出てまいりました。これ大きな話ではないかと、思うんですけど……。小出先生いかがですか」
=====(文字おこし、続く)
◇
小出裕章「ベントが水素爆発の引き金になった可能性すらある」東電社員が「地震」でベント配管破損を指摘 12/7(3)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65779407.html
2011年12月08日08:20
2011年12月7日(水)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。保安院による、東電社員聞き取り調査で判明した事実「地震によって配管が破損しベントがままならなかった」ということについて言及しています。
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、続き)
※このエントリーは「小出裕章が指摘、汚染水の海洋流出が「そんな量では到底済まない」理由ーー東電発表「150リットル260億ベクレル流出」 12/7(2)」の続きです
水野「はい。次にですね、近藤さん」
近藤「はい」
水野「わたくしこれ、とても大きなニュースじゃないかと思っていることがありましてね」
近藤「うん」
水野「あの……福島第一原発の事故の原因が何かというのはですねえ。」
近藤「うん」
水野「まあ東電はずっと地震や……地震ではない、津波だって」
近藤「ああー……」
水野「ずっと言うてますよね。で、小出先生は津波もあるけど地震の影響もあったはずだというふうにおっしゃっていて。これもし地震でも損傷してたとなったら、大きくやっぱ原発政策関わってきますよね」
近藤「意味がかわるわなあ」
水野「意味がかわりますよねえ。ねえ。津波が来なくても地震なんて、いつ何時、ね、どこででもあるやもしれない話になりますから。で、え…小出先生がまあおっしゃっていたのは地震で配管が壊れていたのではないかというお話を、もう当初からおっしゃっていたと思いますが。今回ですね、え……原子力安全・保安院が東電の社員の聞き取り調査をした中で、出てきました。ある社員の話。」
※「asahi.com(朝日新聞社):ベント配管、地震で破損か 東電社員、保安院に説明 - 社会」
水野「これは初期対応の聞き取りの時なんですけれども。ベントをするときに、あれ蒸気を逃がすってことですね」
近藤「わかる」
水野「ベントをするときに、配管が、地震で壊れていたために、操作が難しくなった、という可能性を指摘していたと。こういうことを言ってる東電の人がいるって話が、出てまいりました。これ大きな話ではないかと、思うんですけど……。小出先生いかがですか」
小出「もちろんですね。はい。あの……発電所が善処停電してしまった、ブラックアウトになったということはもちろん津波で非常用ディーゼル発電機が流された、ということからまあ最終的な、う……到達点としてそこに至ったわけですけれども。え……津波が来る前に地震によって多分あちこちがもうすでに壊れていた、ということだと思います。え……ま、津波が決定的だったんだというなら私はそうだろうとは思いますけれども。
もちろん地震による損傷もあったわけで。え……これから日本全国の原子力発電所を動かすと言うのであれば、え…地震による損傷ということをもう1度考えなおさなければいけませんので。え……国や電力会社としては、なんとしてもそこにいかせたくないという思惑で、地震は関係ないと言い続けてきているのですね。」
近藤「そうですねえ」
小出「はい」
近藤「あの、そこそこなの知れた科学者も」
小出「はい」
近藤「地震と津波をあえて区別してずっと言ってきましたよねえ」
小出「そうです」
近藤「ええ。」
小出「はい」
水野「じゃ、この社員の証言がこれからどういう形で、影響をおよ及ぼしていくのか。ねえ、どんなふうに検証されるのか、ですけど。あの……ベントが今回、まあ難しかったと。その社員はボンベと便をつなぐ配管が地震で破損した可能性を指摘したんだそうです」
小出「はい。はい」
水野「ベントが送れなかったら、水素爆発を防げたっていう可能性は、あるんですか」
小出「多分無いと思います」
水野「ああ、それはないんだ……」
小出「はい。えー……水素爆発はベントをした後に起きていますので、え……むしろベントをしてしまったということが水素爆発の引き金になった可能性すらあると思い、ます」
水野「ああ、そうですか……」
小出「はい。でもベントをしなかったとしても、どっちにしても水素は漏れてしまいますので。やはり水素爆発は今回の事故の場合には防げなかったんだろうと思いますので。え……う……ベントバルブの操作……が、事故をどっちの方向に、え…悪くしたのか、あるいはまあちょっと良くしてくれたのか、そのことはちょっと難しいだろうと思います。判断としては。ただあの、やりたい操作ができなかったということになったわけですから。え……そういう事に関してはちゃんと検証しておかなければいけないと思います」
水野「ふーん。東電は元々この配管の耐震性を低く設計しているっていう、話もありまして」
小出「(笑)はい」
水野「す、耐震性の高い低いってあるんですか、場所によって」
小出「あります。えー……安全に重要……な危機はもちろん耐震、を厳しくしなければいけないわけですし。まあそれほど安全に関係ないだろうと思ってるものは、どんどんどんどん耐震の厳しさをまあ、低くしてしまうというですね、そういう設計をこれまで原子力発電所はしてきたのですね」
水野「それはお金のためですか」
小出「もちろんです。で、多分あのベントバルブなんてものは、もうどうせ彼らは使う気もなかったわけですから(苦笑)」
水野「ああ、もともとね」
小出「はい。要するに本当に破局的な事故があったら使おうということで、ポーズで付けたバルブなわけですから。はい」
水野「ああ……なるほど」
小出「はい」
水野「はい、どうもありがとうございました」
小出「いいえ」
近藤「どうも」
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました」
=====(文字おこし、ここまで)
=====(管理人の考え)
小出氏の専門分野ですね。この分野になると鋭い指摘が増えます。
放送時間の関係もあるでしょうが、もう少し突っ込んで水野さんに聞いてもらいたかった。
ベントの成功・失敗のどちらでも水素爆発が起きていた、という考えは思考の盲点でした。ついついどちらかが正解だろうという発想をしてしまうのですが、これは僕の思考のクセだと思います。
クセというのは厄介なものです。自分で身につけたものではなく、いつの間にか、教育や倫理などによってつけられています。じっさいこのクセのおかげで、ちゃんとした生活を遅れているという恩恵もあるのですが、時折邪魔にもなるわけです。
どちらも間違いであるという前提で考える必要があるケースがある、という思考のコツを教えていただいたように、僕は個人的に思います。
以下は、上記で紹介した記事リンク。契約していないので全文見れないのが残念ですが、紹介しておきます。
=====
ベント配管、地震で破損か 東電社員、保安院に説明
2011年12月6日23時9分
経済産業省原子力安全・保安院は6日、東京電力福島第一原発事故を受けて同社社員らに対して実施した聞き取り調査結果のメモを公表した。原子炉格納容器内の気体を外に逃して圧力を下げるベント(排気)を実施する際、配管が地震で壊れていたために操作が難しくなった可能性を指摘する社員がいたことがわかった。
引用元:http://www.asahi.com/national/update/1206/TKY201112060661.html
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