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小出裕章のわかりやすい分析ーー粉ミルク「明治ステップ」から放射性セシウムが1kgあたり30.8ベクレル検出
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65779248.html
2011年12月07日07:27 ざまあみやがれい!
2011年12月6日(火)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。明治の粉ミルク「明治ステップ」から放射性セシウムが1キログラムあたり30.8ベクレル検出されたことを分析、説明しています。ウクライナの食品管理についても言及しています。
<音源>
20111206 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://youtu.be/5gi9saNlxJc
http://www.youtube.com/watch?v=5gi9saNlxJc&feature=player_embedded
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、ここから)
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺います。小出さん、こんばんは」
小出「こんばんは」
水野「よろしくお願いします」
平野「こんばんは。よろしくお願いします」
小出「よろしくお願いします」
水野「えーまず明治の粉ミルク、明治ステップから放射性セシウムが検出されたと、いうこのニュースに関しては何人ものリスナーの方からお便りをいただいて、おります」
小出「はい」
水野「みなさん、それ、なり、にショックを受けていらっしゃる様子が文面から、あ……わかるんですけれども」
小出「はい」
水野「このニュースをお聞きになって小出さんの第一印象はいかがでしょう」
小出「……ええ(ため息)、まあ……仕方がないと…思いますし、でも……明治の説明によると」
水野「はい」
小出「事故の前のとれた……牛乳だった……」
水野「そうなんですよ」
小出「のですね……」
水野「ええ」
小出「そうすると、混入過程がどうだったのかということを……になるわけですが。私はその粉ミルクをどうやって作るのか、よく知らないのですが。その……ま…聞いた限り、では乾燥するときに外部の空気を吹きかけて乾燥させるというようなことなの……らしいのですね」
水野「そうですね。今のニュースでもそんなようにお伝えしました」
小出「しかし……粉ミルクを作るときにそんなに外部のいわゆる細菌だらけというか、雑菌だらけの空気で乾燥するというようなことはありうる……ので…すかね?」
水野「あ、そうか、そちらの面からね」
小出「はい」
水野「小出先生は、うーん」
小出「はい。もっとその粉ミルクというのは私は衛生管理に気をつけて作られているもんだと思っていたのですが。それもないということになると、むしろそっちのほうが問題なのかもしれないと思ってしまいますし」
水野「製造工程を詳しく知った上で……」
小出「はい」
水野「どういうふうにセシウムが、ま…入ってきたのかってところを突き止めなきゃいけないってことですね」
小出「まずはそれをやって欲しいと思います」
水野「はあ、もっと詳しく知りたいですねえ」
小出「はい。まあの母乳にもですね、一時期生死有無が出ていた……」
水野「そうです」
小出「わけですし」
水野「ええ」
小出「えぇ……そういう意味では……まあ…赤ちゃんを持ってる母親は大変な心配をしてきたでしょうし。母乳を与えないで粉ミルクに変えたという方も……」
水野「そうかんですか……」
小出「ひょっとすればいた筈だと思います」
水野「ええ」
小出「ところが、逆にぼ…粉ミルクを与えたら余計に被曝をしてしまうということになってしまっているわけですから。いったい何がどこまで汚れているのかということを、しっかりと、測定して、シッカリと伝えるということがやはり必要なんだろうと思いました」
水野「この、数値について伺いますがね。最大で1キログラムあたり30.8ベクレルの放射性セシウムの検出です」
小出「はい」
水野「で、国の暫定の基準値は、200ベクレルなんですね」
小出「はい」
水野「な、200ベクレルに比べたら30.8ベクレルというのはかなり下回っている数字なんですが」
小出「はい」
水野「ええ、ラジオネーム東大阪のおっさんさんはですね、30.8ベクレルの値が出た粉ミルクを赤ちゃんが飲んでもほんとうに大丈夫なんでしょうか、と質問をしてくださいました」
小出「はい(苦笑)。ええっとまあ、みなさんしん…ご心配なわけで……」
水野「はい」
小出「え……大丈夫なのか、安全なのかと、まあすぐにそういうふうに…頭に出てくるとは思いますけれども。」
水野「(※聞き取れず)聞きたくなります……」
小出「私はなんどもあのお答えしてきたつもりですが。放射線の被曝に関しては、大丈夫もなければ安全もありません」
平野「うん」
小出「30ベクレルという値であれば、それなりの危険なわけですし、え、国が定めた200ベクレルという危険もそれなりの危険だと思わなければいけません。で、できるだけ子どもには汚染のないものを与えるべきなわけですから。」
水野「ええ……」
小出「え……粉ミルクにこういう汚染が入ってきているというそのこと自身が私はもんだいだと思いますので。なんとか少なくして欲しいと思います。ただし、え……30……1キログラムあたり30ベクレルという値が、え、なにか途方も無い危険を追わせるのかといえば、私はそうではない、と思います。え……まあ赤ちゃんが飲める、その……う……ミルクの量というのは知れてるわけですし。粉ミルクはもともと薄めて飲ませるもの……なわけですから。え……1キログラムあたり30ベクレルって、どの……赤ちゃんがどのくらいの期間で飲むんですかね。え……多分半月とかそれくらいかかるのかもしれませんが、1年間飲み続けたとしても、まあ、30ベクレルの10倍20倍というぐらいしか多分飲まないはずですし。え……それを飲んだことによる被爆量も、多分……1マイクロシーベルトとか10マイクロシーベルトとか、そういう値にしか多分ならない、筈だと思います」
水野「はい」
小出「まああの、内部被曝ですので、えー、評価によってずいぶんあの、幅がありますので、注意はしなければいけないのですけれども。それでも、お……今現在もう大地そのものが汚れてしまっていて。え……食べ物に関わらず、1年間に1ミリシーベルトを超えてしまうというような人たちが沢山いるわけですから。このことだけに目を奪われるということもまた正しくないと思います。」
水野「なるほど。」
平野「うーん」
水野「ラジオネームにこにゃんという方はですね。」
小出「はい」
水野「えー……、ある放送局のニュースでは、この粉ミルクはお湯で薄めるから大丈夫というコメントをしてる女性の映像をご覧になったんだそうです。」
小出「はい」
水野「でも、本当は乳児の場合、これ限り無くゼロが望ましいと思うんですが。
小出「そうです」
水野「という風におっしゃってますが……」
小出「おっしゃる通りです」
水野「でも、もう、全くない、つまりゼロであるとセシウムゼロであるという食べ物というのは……」
小出「ありません」
水野「ああ、もうありませんか……」
小出「はい。あの……どんなもの……」
水野「赤ちゃんのためでももう無理ですか」
小出「はい。あの、無理です。えーと、事故の前のものであればですね、まあかなり低い…わけですけれども。それでも本当に厳密なことを言うのであれば、か、過去の大気圏内核実験の影響を受けていない食べ物はありませんし、チェルノブイリ原子力発電所の事故の影響だって未だに引きずっているわけですから。完璧にゼロであるということはありえません。」
水野「ふーーむ。はい……」
平野「先生、もう1つ気になるのはですね」
小出「はい」
平野「あのー、文部科学省が学校給食の食材でですね」
小出「はい」
平野「40ベクレルというものをまあ1つのこう……規制値として求めたというニュースが出てるんですけれども、これは学校給食の場合ではこれ毎日ですよね」
小出「はい」
平野「で……まああの、今の乳幼児のように薄まらないんで。この数字もちょっとこう大丈夫なんかなという印象があるのですけれども」
小出「(苦笑)」
平野「これもやっぱり仕方ないんでしょうかね……」
小出「えーと平野さんも今大丈夫なのかなっていう言葉をお使いになって。大丈夫ということはいずれにしてもない、のです。ですからどこまで子供たちに被曝を押し付けてしまうかということなのであって。私たち大人が出来る限り子どもには被曝を押し付けるべきではないと、私は思いますので。限り無くゼロに近づけたい、わけですが。え……まあ、なんども聞いていただいているようにもう、ゼロにはできないわけですね」
平野「できない」
小出「はい。ですから出来る限り汚染の少ないものを与えたいと私は思いますが。放射能の汚染検査ということの、こちら側の持ってる測定器の数であるとかですね、え、使える時間であるとかいうのが限られてしまっていて。今現在、その……全国の学校給食をはかろうと思うと、かなりまあ、あの……精度の悪いというかですね、か…ほんとに低い汚染まで、測定出来るような測定体制、体制がまだとれていないの、ですね。ですから、まあ、そく……1キログラムあたり40ベクレルというものを検出できるというような、ことがまあ今のところ精一杯というかですね、せいぜいそんな段階でしかない、のですね」
平野「ああ……」
小出「ですから、測定器で測って、一応検出できないというレベルのものを、学校給食に回そうというそういう判断をされたのだと思い、ます。でも私としては、本当はもっともっと低くしなければいけないし、測た…測定体制を早急に強化して……」
水野「そうですよね」
小出「はい。あのせめて学校給食に関しては、もっともっと低い汚染度のものを回して欲しいと願います」
水野「……これあの、子どもたちの食事、まあ特に赤ちゃんの、粉ミルクなどね?」
小出「はい」
水野「そして、また牛乳など、こうした乳製品は、チェルノブイリの事故のあとベラルーシではどういうふうに考えてやってはるんですか?」
小出「ええともちろん子供たちに対しては低い汚染のものをといことに、え……してきましたし。私その数字自身ちょっと記憶にないのですけれども。多分1キログラムあたりで言えば、2とか3とかいうそういう値だったように思います。」
水野「2とか3ですか」
小出「はい」
水野「えぇーっ……。今の日本のえ暫定基準値は、1キログラムあたり200ベクレルと、私……」
小出「あああの(苦笑)、暫定基準はもう話にならないほど(※聞き取れず)」
水野「ええー……。こちらが今200ベクレル、そしてベラルーシではまあ単位としては100分の1の単位ということですね」
小出「はい。あのー、そ、すいません。正確でないかもしれませんが、その程度だと思います」
水野「で、飲料水が確かね……?」
小出「はい」
水野「えーっと……、今日本は200ベクレルの暫定値ですよねえ。しかしベラルーシでは確かその20分の1だったというふうに伺った……」
小出「はい。もう桁で違っています。はい」
水野「はあーーーー……。これ一国も早くやっぱりこの基準値を厳しくして、それに見合うような流通にするべきだと私なんかは思うんですが……」
小出「はい、もちろん……」
水野「難しいですか?」
小出「いやもちろん……む、いや難しくはありません。やらなければいけませんけれども。でも、それよりもっと前に、え……日本の国で1年間に1ミリシーベルト以上被曝はさせないと決めていたのに、もう……それをはるかに超えるようなところに、100万人を多分超えるような人たちが今現在生活してるわけですから」
平野「ふむ」
小出「そちらのことをまずは何とかしなければ(苦笑)いけないんで、じゃないかなと私は思います」
水野「はい……ありがとうございました」
平野「ありがとうございました」
小出「ありがとうございました」
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました」
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