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ストロンチウムとプルトニウム・・・注意が必要か?  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/888.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 12 月 05 日 10:57:26: igsppGRN/E9PQ
 

ストロンチウムとプルトニウム・・・注意が必要か?
http://takedanet.com/2011/12/post_9286.html
平成23年12月5日  武田邦彦(中部大学)


放射性物質は自然界にもありますし、私たち人間は被曝に対するある程度の抵抗力があります(ネットテレビ「ブックピープル」(小学館)参照。無料)。でも、その抵抗力を超えるとガンになります。

つまり、「被曝してはいけない」のではなく、「限界を超えてはいけない」ということで、それが1年1ミリです。特別な条件を除いて、ヨウ素も、セシウムも、ストロンチウムも、プルトニウムもそれは同じことです。

そこで、私の場合、1)事故後、間もない3月、4月には、ヨウ素を中心としてセシウム、ストロンチウムなどの被曝を考えて、「×4」という被曝を避ける計算をお勧めした、2)6月頃からはセシウムの被曝と内部被曝を中心として、1キログラムあたりのベクレルをシーベルトに変換するときに「100で割る」としたが、これはストロンチウムなどの被曝を考慮したもの、という方針でやってきました。

今年のような緊急時には、学問的な厳密さより、生活をしながらザッと見当をつけることが必要だったからです。その意味で、最近、話題になっているストロンチウム、プルトニウムの問題はどのように考えれば良いのでしょうか?

・・・・・・・・・

3号機の爆発の画像をこのブログで再三、出していますが、プルトニウムを含む燃料を使っていてあのような爆発が起こっていると言うことは、ストロンチウム(沸点などが高く、セシウムより蒸発などでは出にくい)やプルトニウムが原発からかなりの量、出たことは間違いありません。問題はその量です.

どのぐらいのストロンチウムに注意すれば良いのかと言うことはまず「電離放射線障害防止規則」が参考になります。この規則は「労働者を守る」という明確な目的を持っていること、法律がコンパクトにまとまっていて普通の人でも見やすいという特徴があります.

この法律で、「これ以上は放射性物質として特に注意しなければならない」という量が「別表」という形で整理されています. それによると、1キログラムあたり、セシウム137なら1万ベクレル、ストロンチウム90なら10万ベクレルです。つまり、セシウムよりストロンチウムの方が10倍安全と言うことになります。

従って、現在、東京などで検出されているストロンチウムは量的には危険では無いことが判ります。またプルトニウムも同様です. つまり食材については「100で割る」で大丈夫ですし、空間からの被曝は注意を必要としません.

しかし、問題なのは海に流れたストロンチウムとプルトニウムで、このブログでもそれが最大の問題であることを書いています。その意味でサカナの骨にたまっていると考えられるストロンチウムが検出されるまで太平洋側のサカナ(静岡以北)は食べない方が良いと言うことです。

被曝を避けるのは、「大丈夫」でもダメで、そうかといって「際限なく注意する」というのも現実的ではありません。「限度」をハッキリ意識して、それを超えないようにだけ気をつけるのが健康を守るためのポイントです.

 

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コメント
 
01. 2011年12月05日 13:50:43: Xcd9KLtvbQ
>つまり、セシウムよりストロンチウムの方が10倍安全と言うことになります。

ストロンチウム90の方がセシウム137よりも毒性が低いということでしょうか?
巷でよく言われる、ストロンチウム90はセシウム137の数倍の毒性があるというのは、
間違っているということでしょうか?


02. 2011年12月05日 14:05:20: teOw0d7Xz2
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S47/S47F04101000041.html
巷の噂でなく一応の根拠として出してる。

03. 2011年12月05日 17:13:39: 2NB01ObvSU
そもそもこの法律(に限らず日本の放射線関連の法律)は、外部被曝のことしか考えていない。原発が爆発するなんて考えていなかったんだから。だから原子力施設や医療機関での放射性物質の取り扱い時における外部被曝のことばかり考えていて、今回のようにそこら中に放射性物質がばらまかれて、国民が内部被曝におびえるなんて考えてもいなかった。ゆえにガンマ線放出核種のストロンチウムが危険(アルファ線やベータ線より飛程が長い)という考えで出来てる法律だ。

04. 2011年12月05日 17:19:57: 7jV6bAywV6
電離放射線障害防止規則がおかしいと思う。
ウクライナでは
>ストロンチウム90            プルトニウム
1 避難(特別規制)ゾーン n.d.       n.d
2 移住義務ゾーン 111kBq/m2 以上      3.7kBq/m2 以上
3 移住権利ゾーン 5.55〜111kBq/m2      0.37〜3.7kBq/m2
4 放射能管理強化ゾーン 0.74〜5.55kBq/m2  0.185〜0.37kBq/m2
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Nas95-J.html
ベラルーシでは(分かりやすく第4ゾーンを4放射能管理強化ゾーンと表示)
1 111 kBq/m2 以上             3,7 kBq/m2 以上
2 74 - 111 kBq/m2             1,85 - 3,7 kBq/m2
3 18,5 - 74 kBq/m2             0,74 - 1,85 kBq/m2
4 5,55 - 18,5 kBq/m2            0,37 - 0,74 kBq/m2
http://www.acro.eu.org/ZonageTchernobyl.html

ベラルーシの法律から見ると、土壌1キロあたりストロンチウムでは、85ベクレル以上、プルトニウムでは、合計5.7ベクレル以上で放射線管理強化ゾーンとなる。
ジャーナリスト岩上安身氏が発表した都内のデータ、東京国際フォーラム前で51ベクレル、経産省前で48ベクレル、清澄白河駅前では44ベクレルは安心できる
数値では決してない。


05. 2011年12月05日 17:28:46: GA09HNjpCY
外部被ばくだけで言えば、ストロンチウムはβ線しか出さないからセシウムより安全という事でしょう。
体内に取り込めばセシウムよりはるかに危険な物質です。

06. 2011年12月05日 20:00:49: XZWCRAyTMM
05の言うとおりだと思います。
セシウムより、粘土に強固に付着しない。上水道の沈殿、ろ過を通過している可能性がある。
検査することが難しい。検査数値が少ない。
体内で骨に生涯沈着する可能性がある、などリスクの多い放射性物質と思います。

救いは、何だかんだと言っても、セシウムより桁違いに少ないらしいこと。
現状は、多い人でも摂取量一日数ベクレル程度で、蓄積していることが判明するのは、10年後くらいでしょう。


07. 2011年12月05日 20:09:40: ynSQvzTlvk

以下は、原子力資料情報室(CNIC)からの情報。
( http://www.cnic.jp/ )

■ストロンチウム90(90Sr)
比放射能(Bq/g)                          5.0E+12
排気中又は空気中濃度限度(チタン酸ストロンチウム以外の化合物、Bq/cm3)    5E-6
排液中又は排水中濃度限度(チタン酸ストロンチウム以外の化合物、Bq/cm3)    3E-2
吸入摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム以外の化合物、mSv/Bq) 3.0E-5
吸入摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム、mSv/Bq)       7.7E-5
経口摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム以外の化合物、mSv/Bq) 2.8E-5
経口摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム、mSv/Bq)       2.7E-6

■セシウム134(134Cs)
比放射能(Bq/g)                     4.8E+13
排気中又は空気中濃度限度(すべての化合物、Bq/cm3)    2E-5
排液中又は排水中濃度限度(すべての化合物、Bq/cm3)    6E-2
吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、mSv/Bq) 9.6E-6
経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、mSv/Bq) 1.9E-5

■セシウム137(137Cs)
比放射能(Bq/g)                     3.2E+12
排気中又は空気中濃度限度(すべての化合物、Bq/cm3)    3E-5
排液中又は排水中濃度限度(すべての化合物、Bq/cm3)    9E-2
吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、mSv/Bq) 6.7E-6
経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、mSv/Bq) 1.3E-5


08. 2011年12月06日 02:54:14: SQtQsP425g
ヒ素より青酸カリの方が毒性は高いです。

それが、ヒト生命としてどれほどのインパクト違いがあるというのだ。

除染しかり、事は比率ではなく絶対量。


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