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脱原発は地域密着で 誰もが気軽に意志表示
http://tanakaryusaku.jp/2011/12/0003290
2011年12月4日 18:59 田中龍作ジャーナル
代々木公園スタートで1万人が集う都心の大規模デモは、華やかでアピール効果満点だ。だがお年寄りや体の弱い人、地方の人が東京の真ん中まで行くのは一苦労だ。誰もが手軽に参加し意志表示できる地域密着型の脱原発デモが全国に広がり、定着しつつある。
4日、西東京市で行われた脱原発デモ(主催:原発はいらない西東京集会実行委員会)はその典型だろう。ツイッターなどで知った市民が、日曜日の昼下がり公園に集合、脱原発を訴えて地域を練り歩くのだ。この日は100人余りが西東京市の商店街、住宅街をパレードした。
『原発いらない』のプラカードを胸に下げた男性(60代)は、地元デモの常連だ。「忙しくて都心まで行けないので、ここでやってる」と話す。「地震国の日本に原発が多いのは間違っている。核廃棄物を埋める場所もない」。
埼玉県朝霞市の女性(30代)は『原発都民投票』を呼びかけるために、近くの西東京市に足を運んだ。「『都民投票』への理解を求めるのには対話が大事。都心の大規模デモより、こうした小規模デモの方がコミュニケーションを取りやすい」。女性は効用を語る。
地元のデモらしく、学校給食の放射能汚染問題をアピールする会社員(40代)もいた。「小学校4年生の息子に給食の牛乳は飲ませていない。水筒を持たせている」と話す。
お巡りさんの目も、都心のデモ警備のように三角ではない。「はい、気をつけて下さいよ〜、車が通りますよ〜」とやさしい。彼女はあの家の奥さん、彼はあそこの旦那さん、と参加者のことを知っているから余計な警戒をしなくて済むのだ。
警察との衝突もなく逮捕者も出ない長閑なデモには市民もすんなり入り易い。主催者の一人によれば、デモは回を追うごとに新顔が加わり、参加者の数もジワジワ増えている、という。
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