http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/865.html
Tweet |
http://blogos.com/blogger/blogos/article/
12月1日、フォトジャーナリスト・広河隆一氏が都内で記者会見を行なった。主催したのは自由報道協会。1986年に原発事故を起こしたチェルノブイリを何度も訪問して、取材を続けてきた経験を元に、今回の福島第一原発の事故による被曝問題について語った。
チェルノブイリで被曝した犠牲者の墓や、後遺症に悩む子供たちの姿が次々とスライドで映し出され、会場の記者達は息を飲む場面もあった。広河氏はチェルノブイリ周辺と同様に、日本でも「放射性物質に汚染された食品が産地偽装をする形で流通している」と驚くべき警告をした。詳しい記者団とのやり取りは以下の通り。
―311の震災が起きるまでは、安全神話の元で放射性物質は集中管理されてきましたが、(原発事故で)一旦ばらまかれた放射性物質をどう管理するのかという政府の方針が定まっていません。ガレキの処理と称して放射性物質を引き取らせるようなこともあるやと伺っています。チェルノブイリでは放射性廃棄物をどのように処理していたのか、お聞かせください。
広河氏:大体、汚染された立ち入り禁止区域の中に、埋めるという処理をするわけです。建物にしてもそのまま残しておくと、火災になった場合に濃縮された放射能が拡散する事態になるのを恐れる。それと、中の物を盗み出して、汚染地であることを隠して売るなんて人間も多くいるそれを避けるためです。そのために、立ち入り禁止区域を設けて、柵の中には「許可証がないと入れない」という風になっております。
ただ、ベラルーシとウクライナはああいう風に当初から「危険地域だ」と指定されることに反対する勢力もありまして、それは危険地域と設定してしまうと、逃げる先の住居から仕事場から用意しないといけなくて経済的にも大変ということで、「何とかして安全地域に変えたい」という気持ちがあったようです。それは除染によっては変わらない。
だから、「安全安心」とするための閾値をどんどん上げてしまっている。汚染がひどくて立ち入りが禁止されていたところを、どんどん開放していく傾向があります。それは、ベラルーシとウクライナの両国で原発を建設しようという動きが絡んでいるということですね。
廃棄物の処理に関しては、食べ物はミルクなんかのある程度のセシウムがあると、廃棄されます。しかし、大体の汚染された物は、別の大きな町に持ち出されて、汚染されてない物と混ぜ合わせて、(放射線の)平均のベクレル値を下げて販売されるというやり方が、長い間、行われてきました。そうでもしないと、食べる物がなくなってしまうという状態がありました。
日本でも今は、産地を偽装して売るということになってます。福島の海産物が夜に名古屋まで運ばれていって、名古屋の市場で安い値段で卸されて業者が買い付けして、関西圏に出回っているということが実際に行われているようです。それは噂としてではなく、実際にやってる人の親戚から聞いた話です。これからは食べ物によって、福島だけでなく日本中がくまなく汚染される事態になりつつあります。数年後には福島県の女性の母乳の放射能の値と、九州の女性の値も変わらなくなってくるんじゃないかと思います。
―福島の海産物が名古屋まで運ばれているとのことですが、これを広河さんが信頼できる情報と判断された理由は何でしょうか?
広河氏:僕もその後、調べている途中ですので、それ以上のことは分らないんです。ただ、一回限りのことではなくて、仕事としてやってると。アルバイトで働いてる人の親戚から聞いた話です。そういう話は、海産物に限らず、他の作物でもおそらくまかり通っているはずです。どこでいつ起きたかという事実関係を発表するまでには、本人に会って調べたいと思っています。ただし、これは単なる噂ではなく、働いている人の親族の方の話から聞いた話ですから、信頼性が確かだということです。
―価格があまりにも安いということもあるんでしょうか?
広河氏:「非常に安い」ということを聞きつけて、(被災地の産品だと)分っている人達が買い付けにくるようですね。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素18掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。