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2011年10月24日 月曜日 朝日新聞 34面より
http://savechild.net/archives/10895.html
【汚染】高線量の中古車 流通「毎時110マイクロシーベルトの中古車を何度も除染して測定したが30マイクロシーベルトまでしか下がらなかった」
2011.10.25
これまでの中古車をめぐるニュースは、7月に川崎港で中古車から毎時62・60マイクロシーベルトの放射線量を検知し、その後、9月に名古屋港で一時保管されていた中古乗用車から毎時10・5マイクロシーベルト検出し、10月17日に川崎港で中古車から毎時20・38マイクロシーベルトが検出されたという、3つのニュースが報道されました。
これらは全て輸出用の中古車です。
日本国内で流通する中古車は大丈夫なのかな?と思ってしまいます。10月24日の朝日新聞にその辺りの事が書かれていました。
以下は10月24日 月曜日 朝日新聞 34面より引用です。
高線量の中古車 流通
基準越え輸出できず
高い放射線量の中古車が、全国を転々としている。うわさの車を追った。中古車業者の間で広まっている、ある情報を耳にした。高い放射線量で輸出できなかった中古車が、国内で流通しているという。その車の車体番号を聞き出し、運輸支局で記録を調べた。直近の所有者は、岡山県内の輸出業者だった。その会社を訪ねた。うわさの車、「いわきナンバー」のミニバンを購入したのは7月下旬。業者が車を売買する千葉県のオークション会場で143万円だった。
東南アジアに輸出するため大阪府に運び、8月に港で放射線検査をすると、国が定めた輸出コンテナの通報基準値(毎時5マイクロシーベルト)を超える毎時110マイクロシーベルトを検出した。「検査後は何度も除染して測定したが30マイクロシーベルトまでしか下がらなかった」と業者。その後どうしたのか。「国内で売ることにしたんです。うちも損するわけにはいかないですから」運輸支局で一時抹消登録をしてナンバープレートを外し、9月に大阪市内のオークションに出品したが売れず。翌週、神戸市内のオークションで121万円で売れた。
その後、関西周辺の業者の間で「手を出してはいけない車」(別の業者)として、車体番号がマークされるようになった。かりに毎時30マイクロシーベルトを1日2時間浴びたら、年間被爆線量は国が避難を促す目安の年間20ミリシーベルトを超える。
どこで汚染されたのだろう。記録を調べると、最初の所有者として福島県の自動車販売会社の名前が出てきた。東京電力福島第一原発から40キロ離れたいわき市にある、この会社の販売店が取り扱った車だという。店長に話しを聞いた。「いわき市内の男性が3年前に購入し、震災当時は仕事で原発近くに駐車していたと聞いた。男性は7月にローンの残金を払って、別の中古車業者に売ったらしい」今、この車はどこにあるのか。今月上旬、埼玉県内のオークションに出品されたが売れず、翌週、千葉県内で落札されたのが目撃されていた。オークション会社に落札業者を聞くと、「規則上、回答できない」と断られた。それを最後に、手がかりは途絶えた。
ナンバー外し 再登録・販売
輸出できない車が国内で流通していることについて、ある輸出業者は「氷山の一角」と断言する。「高い線量が出ると除染が大変なので、規制のない国内のオークションで売りに出す」こうした車を購入した業者がナンバーを再登録すれば、他地域のナンバーが店頭に並ぶ。過去のナンバーは車検証に記載されず、運輸支局で詳細記録を調べない限り分からない。
中古車輸出の規制はより厳しくなり、国内市場に舞い戻る車はさらに増えるという。8月以降、全国の港湾で全大検査が決められ、0.3マイクロシーベルト以上の車は貨物船に積めなくなった。日本湾運協会(東京)によると、全国で9月に基準値を超えたのは輸出社全体の約1%にあたる660台だった。
福島県内では中古車の安全確保の動きがある。福島市でオークション会場を運営する「JU福島」は全車の放射線量を検査し、毎時1マイクロシーベルトを超える車の出品を断っている。高い線量が検出されなくても福島県ナンバーが避けられる「風評被害」もある。福島市の中古車業者は「福島、いわきナンバーは県外で売れないので、車検期間が残っていてもナンバーを外し、関東に出品している」と明かす。
2011年10月24日 月曜日 朝日新聞 34面より
この記事を読むと9月に基準を超えた車は660台あったということですが、「中古車輸出の規制はより厳しくなり、国内市場に舞い戻る車はさらに増えるという。」となっています。非常に不安になります。
朝日新聞では福島県の車についてのみ書かれていますが、しかしこれは福島県だけに限った事ではないと思います。実際に千葉県柏市から出たことのない車のワイパーの根本から毎時3.3マイクロシーベルトが検出され輸出保留になったりもしています。
▶千葉県柏市から出たことのない車のワイパー根本から毎時3.3マイクロシーベルト検出で輸出保留に
文科省の汚染地図を見ると、柏市と同等の汚染状況の場所は、群馬・栃木・茨城などにもたくさんあります。大変だと思いますが、一度大規模な調査を行なう必要があるのではないでしょうか?福島県の車だけ検査するのではなく汚染の可能性のある地域は調査を行なう必要があると思います。
そして毎回思うのですが、車だけでなく食べ物についても同じで生産者・消費者・販売者がこれら汚染のリスクを負担しなければいけないのでしょうか?
他にも汚染された車を洗車するとガソリンスタンドの汚泥の問題もあります。8月に新潟県のガソリンスタンドの洗車場汚泥から放射性セシウムが1キロ あたり9万ベクレル検出された際に、新潟県の泉田裕彦知事は、東京電力福島第1原発から半径20キロの 警戒区域の車を持ち出す際に国が実施している放射性物質検査の「基準が甘い」として、国に見直しを求めていました。現行の基準では洗車後の汚泥に高濃度のセシウムが検出される可能性があるということです。
あらゆる汚染に対して先回りした対策を取らなければ、被曝を防ぐ事はできません。
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http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-6682.php
線量測定費用は荷主が負担すべき トラック業者が「立て替え」
中古車輸送 月1200万円払った会社も
放射能に汚染された中古車が流通し、問題になっているが、販売店以上にダメージを受けているのが中古車を輸送するトラック業者だ。8月中旬以降、日本全国の港では内航、外航を問わず船積みする中古車はすべて線量測定を受けることになった。この測定費用を、港まで運んできたトラック業者が「立て替える」格好になっている。
日本陸送協会の水野功会長は「由々しき事態だ。われわれの仲間には9月だけで1200万円を検査に支払ったという会社もある。線量測定は本来、発または着荷主が行うべきものでトラック業者に負担する義務はない」と憤る。同協会では今後、年間200万台の取引を誇る日本中古自動車販売協会連合会、各地のオークション会場などに陳情していく構えで、17日に開催する理事会で具体的な方策を決める。
高線量の中古車は6月末、川崎港で発覚した。毎時5.6マイクロシーベルトのセシウムを放出していた。全国港湾労働組合連合会(全国港湾)の玉田雅也書記次長は、「やはり出たと思った。同時に『こんなものに毎日触っているのか』と危険を感じ、日本港運協会と団交、全国の港で船積み前に1台ずつ、ていねいに線量測定をすることで8月17日に合意した」と話す。
中古車を扱う港では、「原発事故で使えなくなった中古車が出回っている」とのウワサが広まっていた。事実、被災地では「処分してください」と貼り紙した放置自動車が次々に何者かによって持ち去られるという事態も生じていた。 労使合意に基づく線量測定は、それ以前に国交省が決めた「コンテナ貨物」のガイドラインに準じ、毎時0.3マイクロシーベルト以上は「除染その他」で対応、5.0以上は「取り扱わない」(港に入れない)となった。
線量測定を手掛けているのは日本海事検定協会(NKKK)、全日本検数協会など「港の4検」と呼ばれる団体。費用は「作業員1人の拘束時間」が基本で、NKKKでは「4時間まで5万円、それを超えると8万円」と規定。その他も似たような料金制だ。
原発事故以降、線量測定の作業が急増、4検の一つ新日本検定協会は「十数万円する測定器を海外から70台以上購入」して対応している。
川崎港のケースは元々、外国人船員の要望から船会社が自前で測定したところ出てきたものだが、労使合意以降は、船会社から見れば「荷主」であることや「物流を停滞させれば運賃がもらえなくなる」ことから、陸送業者が主に測定費用を払っているという。「1回に3万、4万という金額は場合によっては運賃以上。負担が大き過ぎて、このままでは死活問題」「港での線量測定は国が決めたものでなく労使合意によるもの。柔軟に対応してほしい」と中小の陸送業者は訴える。
船積みできない0.3マイクロシーベルト以上を示した中古車は、全国で測定を始めた8月17日から8月末までに240台、9月には660台と増加。大阪で毎時167マイクロシーベルトという異常なケースも出現しているほか、「被曝した新車が分解され、部品となって流通し、修理に使われている可能性もある」と証言する港湾関係者もおり、問題は当分続きそうだ。
2011年11月18日
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千葉・柏市が住民に線量計貸与 汚染の実態把握へ(11/10/28)
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/national/65599
最大45万2千ベクレル検出 柏市有地のセシウム濃度 環境省中間報告
2011年11月29日 10:42
柏市根戸の市有地の土壌から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で環境省は28日、中間結果を公表した。検出された放射性セシウム134と137の比率などから、「福島第1原発事故の影響である可能性がさらに高まった」と指摘。土中の放射性セシウム濃度は、最も高い場所で1キログラム当たり約45万2千ベクレルだった。
環境省は今月1〜2日、現地調査を実施。放射性セシウムを含む雨水が土に流入した原因とみられる側溝の破損箇所から約2メートル四方の範囲で、29地点の空間放射線量率測定や土質分析を行った。その結果、線量率が最も高かったのは破損から約60センチの地点で、地上5センチの高さで毎時21・9マイクロシーベルト、高さ1メートルで4・11マイクロシーベルトだった。
土中の放射性物質濃度は破損付近の深さ5〜10センチで最も高かった。側溝は雨水が大量に流入する構造になっていることも確認した。
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