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2011年11月29日(火)
ベトナムでライスバーガー試食会 つくばNPO、安全な食農発信へ
福島第1原発事故の影響による農水産物の風評被害払拭(ふっしょく)を目指し、つくば市のNPO法人「つくばアグリチャレンジ」(五十嵐立青代表理事)は、福島と本県産の農産物を使ったライスバーガーを商品化し、30日にベトナム・ホーチミンで試食イベントを開く。安全性確保のため、ひたちなか市のIT会社と連携し、全品の放射性物質検査態勢を構築。海外に向けて日本の農産物や加工品の安全性をPRする。
つくばアグリチャレンジは、原発事故直後から、福島県産の農水産物を全国に発送する事業を展開。今回は、アジア有数の市場であるベトナムで、付加価値をつけた農産物をアピールし、安全性をPRする考えだ。
いわき市産のコメを使ったライスバーガーに、本県産のレンコンやレタスなどを具材として活用。30日にベトナムでオープンする、同国最大のショッピングセンター「クレセントモール」で試食イベントを実施。計100食を試食してもらい、消費者の声や評価を日本での活動に生かしたいという。
試食用のライスバーガーはすべて、放射性物質検査を実施。検査には、ひたちなか市のIT会社「コンピューター総合研究所」が協力し、検査態勢を構築した。同社が開発した高性能の放射能測定システムで検査し、ベトナムに持ち込む。28日にすでに検査を終え、放射性セシウムは不検出だった。
今後は海外で、ライスバーガーをはじめ、本県の農水産物などを扱う常設店舗設置を展開したいという。五十嵐代表理事は「放射線に悩む農業者と消費者の双方にとって、唯一の解決手段となるのが全品検査体制を構築すること。全品検査を日本のスタンダードにしたい」と話している。
原発・フッ素18
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