http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/725.html
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小出さんの講演ビデオを見ていたら、桜の花びらで原発の放射性物質の影響調査をやっていて、原発周辺のソメイヨシノでは13%の奇形があるという話がありました。小出さんの話ではなく、鹿児島で反原発運動をやられている方の発言です。それを次のビデオで見ることができます。
そのほか、花びら調査隊についての記事を二つコピーしてあります。それぞれ、写真や表があるのでリンク元の記事を読まれたほうがいいと思います。記事の保存のためにコピーをさせていただきました。
10/23 放射能汚染の厳しい現実を直視する小出先生の報告 7
http://www.youtube.com/watch?v=NF8ib_Aj548&feature=autoplay&list=ULoFD4ROqNs5M&lf=mfu_in_order&playnext=1
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http://www.kanda-zatsugaku.com/060414/0414.htm
神田雑学大学 平成18年4月14日 講座No307
講師 望月彰 (たんぽぽ舎)
1.はじめに
案内では「汚染と桜」というふうになっていたと思いますが、表題は「サクラと原発」に変えさせていただきたく、修正をお願いします。先々週の東京新聞に大変大きな紙面を使って私どものサクラ調査が報道されまして、予想外の反響があり、喜んでおります。丁度3年前からサクラの調査を始めたわけであります。
原子力発電というものが一つ間違って例えばチェルノブイリのような事故が日本のような人口密集の地で起こったならば、場合によっては日本の歴史がひたすら終末に向かうしかないというような大事故になるかもしれないという問題を抱えているにもかかわらず、非常にゆがめられて取り扱われてきているということでありまして、政府の原子力政策というものを何とか転換する方向にもって行きたいというのが私達たんぽぽ舎の考えでありまして、それに基づいてサクラも調査してきたわけであります。
勿論サクラの異変は原発だけが原因ではないといことも当然有り得るわけでそれは考えていかなくてはならないんですが、我々も能力の限界がありますから、まずは一つのことに絞って考えていこうとしています。それで今日はサクラの話をまずさせていただいて、その次に原発の話をさせていただきます。
この原発という問題はエネルギー問題であると同時に軍事の問題なのです。その両方を込みでお話させて頂いて、私どもはサクラと原発に関係があると言いたいのであります。1たす1は2であるというような明快な科学的論証が出来たと言えるほどのものは残念ながら持ち合わせてはいません。しかし推論としては関係があると言いたい。で、最終的な判断は、聞かれた皆様方にお任せするということにならざるを得ない要素があるのだと思います。
2.「週刊金曜日」の記事からの引用 2004年7.23(517号)
放射線の影響か?
次々と見つかった“異変桜”
原発周辺と東京などを比較調査
「前日の強い風で、かなりの花が散ってしまった。花びらが風で三枚とか四枚になってしまっているのが多かったにもかかわらず、6枚や7枚のものがあったのは、驚きです」
みやぎ脱原発風の会・野村拓人さんの記録用紙に走り書きしてあった。
東北電力女川原子力発電所から北西に1キロメートルのサクラ三本の花1,020個の内、異常が7つ。異常花率0.69%だった。東京ではおおむね0.01%以下のレベルだったから、「驚き」もうなずける。
2003年5.23記事からの引用
写真家・金瀬 胖(かなせゆたか)さんのJCO正門前の桜の写真が報道された。雄蕊が花弁化し、天狗の鼻のようだった。
臨界事故を起こしたジエー・シー・オー(JCO)正門前などで、サクラの雄蕊が花弁化していたのである。衝撃は大きかった。「放射線のせいではない!」と断言する人もいた。東京圏で臨界事故の責任を問う活動をしてきた私たちは、もう少し実状を知りたいと思った。
3.さくら調査ネットワークとは
「2003年に中部電力の浜岡原発を見学するツアーで、浜岡町役場周辺のカンツバキの雄蕊が軒並み、花弁になっているのを見つけて驚きました。こうした自然の変異が各地の原発周辺に起きていないか調べようと我々は考えました。
対象には日本全国に分布し、突然変異が少なく、かつ素人でも調べやすいソメイヨシノが選ばれました。花見のついでに短時間でできるという利点もありました。
調査は比較のために原発周辺と都市部双方で実施しました。1回目の04年は、37ヵ所で、延べ80人が参加。下表がその結果です。2回目の昨年は47ヵ所で140人が加わりました。冒頭に紹介した宮城県女川町のほか、茨城県東海村、静岡県浜岡町、福井県などの核施設の近郊及び、東京都、愛知県名古屋市、静岡県三島市など原発から「十分離れた」地域のサクラを調査しました。
原発周辺と離れた地域でのサクラの異常率
原発周辺
地名 正常 異常 異常花率 正確な場所
女川 1013 7 0.686% 北西1km
敦賀 2995 5 0.167% 原子力館
美浜 4488 12 0.267% 東1~6km
浜岡 994 6 0.6% 原子力館公園
浜岡 965 35 3.5% 桜ヶ池北2km
浜岡 6271 30 0.476% 北北東10km
東海村 5554 14 0.251% JCO正門前
東海村 1995 5 0.250% 豊岡なぎさの森
原発から十分離れた地点
地名 正常 異常 異常花率 正常な場所
染井霊園 1000 0 0% ー
練馬 9998 2 0.02% ー
上野公園 20000 0 0% ー
玉川上水 300 0 0% −
半蔵門 2000 0 0% ー
小金井公園 1000 1 0.01% −
高尾 5750 0 0% 高尾自然科学館
八王子 4237 23 0.54% 西淺川
埼玉県所沢市 10484 6 ー 東川沿い
千葉県千葉市 6110 1 0.016% 花見川亥鼻橋
神奈川県座間市 9999 1 0.01% かにが沢公園
静岡県三島市 1150 1 0.087% 末広山公園
静岡県長泉市 2750 3 0・109% 駿東郡
この表はソメイヨシノの異常花率であります。異常とは、萼(がく)3〜4枚、花弁3〜4枚、花弁6枚以上、雄蕊の花弁化、萎縮した花弁を有するもの、などを数えています。大まかにいえば、原発などの核施設周辺では、十分離れた地域より1けたほど異常率が高いことがわかります。
もちろん、全国のサクラの数に比べれば、まだまだ少ない調査量ですから、普遍的傾向だと断言できるわけではまだありません。また、サクラにも個体差があるようで、異常花のある樹と、ない樹が隣り合っているところがありますし、放射線が原因ならば同じ場所のサクラは皆同じ異常が出ると思われますが、必ずしもそうでもないということも分りました。
一方、「原発から十分離れたところ」はおおむね0,01%以下の異常花率ですが、際だって多いところがあります。所沢市の東川沿いです。ここはダイオキシン汚染が報道されたところであり、調査の監修をお願いしている市川定夫・埼玉大名誉教授(遺伝学)もダイオキシン汚染との関係を疑っておられます。
八王子市西浅川も原発周辺と同じレベルです。周囲に化学工場などがないとすると、土壌境汚染が原因かもしれないと市川名誉教授はみておられます。三島市も同様に原因は不明です。
4.人間に影響が出る前に
サクラは多様性が本性だといいます。
自家不和合性といって、ソメイヨシノとソメイヨシノでは実がならないが、ソメイヨシノとヤマザクラなど異なる種を掛け合わせると実ができる。国際結婚こそが子孫を残す自然の方法だということになります。そのため変異を次々とくり返し、サクラには園芸種含めると300以上の種類があるといいます。オオシマザクラのように、花が五枚を標準として、八重桜のよぅに6枚から15枚のものもあります。
サクラはかつて「国民学校」の徽章となり、同期のサクラといわれ戦争に利用されましたが、サクラ総体は、本来は多神教の象徴と見るべきかもしれません。
幸か不幸か、ソメイヨシノは挿し木によって増やされます。代表的なサクラとして人気が高く、全国に植えられているので、今回、異変調査の対象として利用することができました。サクラは集団で咲いているので、隣同士が押し合いへし合いしている。優しく手を添えて正面を向いてもらわないと異常かどうかわからない。ここが調査の難しいところであります。
一人が見て一人が記録する。5,000個見るのに2時間以上かかります。だから異常が見つかったときには「やった」と思う反面、その花の姿に怖いと思います。こんなものを探している自分は何なんだという感情が湧いてきます。花びらが1つだけ萎縮して小さくなっているもの、ガクも花弁も4つしかないものもあり、正直、長くは見ていたくない気持ちになります。
たとえばケヤキの葉が春に散れば、誰もが異変に気づく。ところがサクラのは場合は、今はささやかな「異変」です。注意深く見なければ誰もわかりません。誰もが気づくようになってからでは遅すぎるのです。水俣病では大きな問題になる前に猫の異常が観察されていました。そのときは誰もあんなに悲惨な被害が人間に起こるとは考えていなかったのでした。
花だけではありません。
JCO正門前のサクラは、1999年9月30日の臨界事故の4日後に、多くの葉が一斉に落ちてしまいました。「水分中の水素の陽子が中性子でたたき出されてしまったのではないか」と市川名誉教授は考えています。
2003年春、前出の金瀬さんが見たJCO正門前のサクラの花は、ほぼ100個に1個が異常でした。今年は5000個を見て14個が異常と減っています。原爆投下翌年の1946年春、広島ではオオイヌノフグリの異常が多数観察されたそうです。
広島市・長崎市の国連への報告書に記録されています。翌年から減少し4年目で発見されなくなったといいます。ならばJCO周辺のサクラも来年か、再来年は異常がゼロになるかもしれません。それに引き替え、答申の原発の風下のサクラは、いつになったら異常ゼロとなるのでしょうか。
地元に住む蔵下和男さんによれば、やフナ、ナマズなどが全滅したそうです。そして、奇形や腫瘍のあるコイが見られたとのことです。毎夏、浜岡原発近くの遠州灘に産卵するアカウミガメの子ガメの奇形(多足、双頭、欠損も多く確認されています。地獄絵です。 人間に影響が及ぶ前に、私たちはこれらの異変の原因を慎重に調査しなければなりません。
前述のように、一昨年(2004年)からソメイヨシノの異常花調査が始まりましたが2年目の昨年(2005年)異常率は急増しました。第1回調査結果では原発現地では異常率0.2%、東京など原発から離れたところでは0.04%の異常率だったのですが、2005年にはそれが1.9%、と0.9%という数字が記録されました。
特に、鹿児島川内原発ゲート前では実に異常率が16.8%もありました。
2006年の調査もまだ最終的なものではありませんが出ています。暫定データとして参考までにご覧下さい。
2006年調査(暫定)原発周辺と離れた地域でのサクラの異常
原発周辺
地名 調査総数 異常 異常花率(%) 正確な場所
浜岡 2000 45 2.3
鹿児島・川内 1008 145 14.4
鹿児島市 2185 310 14.2
串本野市 1242 34 2.7
原発から十分離れた地点
地名 調査総数 異常 異常花率(%)
埼玉・所沢 10000 152 1.5
埼玉・寄居 5691 137 2.4
埼玉・三郷市 3628 9 0.2
埼玉・川越市 16586 6 0.04
神奈川・横須賀 3200 12 0.5
神奈川・横浜 4321 58 1.3
横浜・剣山公園 1034 25 2.4
千葉県・船橋 2956 10 0.3
東京都・都庁 1000 4 0.4
東京・善福寺 8750 10 0.1
名古屋名城公園 1000 128 12.8
鹿児島鹿屋市 3425 33 1.0
鹿児島串良市 1051 12 1.1
宮崎県宮崎市 1000 7 0.7
前述の市川定夫名誉教授(遺伝学)によれば、もし放射線やその他の影響がゼロであるならば、自然界で突然変異が発生する頻度は、ムラサキツユクサの雄蘂毛(ゆうずいもう)なら10万分1のレベル、サクラの花なら1万分の1のレベルであるという。それが100分の1から10分の1のレベルで確認されたのが、今年の調査でした。
正常なソメイヨシノは花弁も萼(がく)も5、雄蕊は1なのに、花弁が4とか6、雄蕊が花弁のように肥大化してきたり、雄蕊が2個になったりするのは異常であります。萼も3,4,6、などがあり、花弁も一つまたは二つだけが極端に4小さくなっていたり、互いに重なり合っていたりして異常の形態は実に多様で、「非定型」と表現したくなるほどです。
広島、長崎の原爆症を肥田舜太郎さんは「非定型」と表現しました。下痢、嘔吐、内出血、脱毛、発熱、ぶらぶら病、自殺願望等々のことであります。広島のオオイヌフグリは、原爆投下の翌年から4年間異常が観察されました。アメリカの原水爆実験で、マーシャル諸島の椰子の木は、幹が3本になったりしました。骨や皮膚のない赤ちゃんが生まれました。
歴史的には1970年代、ムラサキツユクサを対象に、浜岡など原発周辺の環境調査が行われています。このムラサキツユクサはブルックヘブン研究所経由の株分けで配布された同一遺伝子のものでした。市川定夫教授によればムラサキツユクサは放射能のDNAに与える影響を調査する代表的な生物指標で、「低線量被爆に閾値はない」とう研究結果の出た植物だそうです。
ソメイヨシノも挿し木のみで増えるのだから、全国一律同一遺伝子と見ることができ、環境汚染度を測る適当な生物指標といえると市川教授はおっしゃっています。
5.自然放射能以下の放射能レベルでも危険なのだろうか?
生命の誕生以来、自然界の放射性物質に対応できる生命のみが、今日栄えているのだが、人工放射性物質だけは全く別物と言われています。原発の排気筒から毎日出てくるものは、ヨウ素131など自然界にはないものであって、生命は対応方法を知りません。これを自然界の放射性物質と同じものとして比較する測定器は「微量だ。安全だ」というメッセージしか出さないに決まっています。
しかしこれ等の天然界にない人工放射性物質はその半減期が極端に長いこと、動植物のなかで蓄積され濃縮されて影響を与え続けるため、安全という閾値はないと言われているのです。1954年米国核兵器工場サバンナリバー事故の情報が1974年情報開示されましたが、それによると植物の生物濃縮は一週間で200万倍から650万倍(マーター報告)になると書かれています。
6.チェルノブイリの真実
原発は恐ろしいものです。原発はミスゼロを要求します。しかし神ならぬ人間はミスを起こします。その例がチェルノブイリです。広島原爆が撒き散らしたセシウム137の量は約3000キューリーと言われています。
そして100万キロワットの原発が一年間に生み出すセシウム137はその1000倍の300万キューリーです。チェルノブイリ原発事故ではセシウム137が約250万キューリー環境中に放出されました。これによって日本の全土より広い地域が深刻な被害を受け2005年4月25日の東京新聞では事故19周年を迎えて、ロシア国内被爆者数350万人、国内死者は総計で150万人以上になったと報じています。この数字は今まで明確に報道されたことがありませんでした。
エネルギー問題、CO2地球温暖化問題対策に原発は必須だと言われていますがこれも良く考えて見なくてはいけません。私達は2002年度使っている原子力以外の一次エネルギー総量は1990年代の総一次エネルギー量に相当します。また2000年度調査ですが現実に水力発電の稼働率はなんと23%と低く火力発電も43%の稼働率しか出ていません。こういうものの稼働率をあげ、国民が省エネルギーに心がけることによって、原発がなくても十分にやっていけるという意見があります。
また火力発電によるCO2地球温暖化説にも色々反論があって、たとえば根本順吉「超異常気象」中公新書では、水蒸気の量が気温を左右するので気温とともに海水の中に出たり入ったりする炭酸ガスが直接温暖化に関係はしていないという説が紹介されています。ドイツなどでは実際に原発を止めてキチンとやっているのであり、人口放射性物質の増加、その廃棄問題、万が一の事故があったときには日本が亡くなってしまうくらいの恐ろしさを考えれば日本が原発設置に狂奔するのは止めなくてはいけないと我々は主張しているのです。
7.質疑
質問:サクラについてはどんな本がありますか?
答え:桜守で有名な佐野藤衛門という方が出した桜大鑑という写真集には色々な種類の桜が載っています。
質問:宇宙から来る自然放射能も突然変異の原因と言われていますが、人口放射能は自然放射能レベル以下の数字でなぜDNA変異をおこすのですか?
答え:自然の放射能には長い生物の歴史の中でそれは受け入れられてきました。しかし人工の放射性物質は生物にとって異物なのです。だから蓄積濃縮され害になるのです。人工放射能には閾値がありません。
質問:文殊,常陽などの高速増殖炉は放射性物質をリサイクルして使え良いのではないのですか?
答え:これらはプルトニウムという核兵器の原料を作るので政治的に導入されているのです。実際に発電に使えるという目途は立っていません。高速増殖炉の実用化見通しは年々後ろ倒しにされており、2005年12月8日の福井新聞の記事では現在は2050年になったということです。こうやって研究という名目で高速増殖炉の実験炉を運転し、日本は着々と核兵器保有の準備をしてしまっているというのが本当の狙いなのではないでしょうか?
今日の講演は以上です。
皆さん生物指標としてのソメイヨシノに注目しましょう。
ソメイヨシノは「沈黙」していない。
絶叫してはいないが、近寄ってみれば「いのちの危険」を訴えていることがわかります。
(拍手)
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桜花びら異変が多数みつかる!
〜原発放射能か?はたまた複合汚染か?
鹿児島さくら花びら調査隊代表 小川みさ子
今年は昨年に引き続き、川内原発周辺の桜花びら調査をしました。桜の木を切られてしまった浜岡原発とは違い、ここ九州電力の川内原発ゲート前のソメイヨシノは健在でした。今年も桜開花、天候、調査ボランティア確保のタイミングに苦労しましたが、無事調査を終えました。今年も押し寿司、笹寿司をもって楽しく詳しくお花見することになりましたが、川内原発前は雨の中での調査になりました。更に、2年目の花びら調査は画期的な展開がありました。
それは、グリーンコープかごしま生協(組合員約2万人)が、組織参加してくれたこと、宮崎に広がり南九州で取り組んでいける足掛かりが出来たこと、さらに鹿児島市も合併した喜入石油基地の近くに一ヶ所広がり、地元紙(読者40万部)で取り上げてもらえたことです。
グリーンコープの皆さんは寒い中での子連れ参加。とは言え、手間暇かかる松葉のダイオキシン調査や菜の花の遺伝子組み換え調査で、このような市民参加型の調査に理解があり積極的に取り組んで下さいました。また、宮崎、串良、喜入の調査は心ある市民が、1人で頑張って下さいました。こうやって、今年も20代〜60代までの方々のボランティアで調査ができ、集計ボランティアさんが下記の表にまとめました。
結果は紹介した表で一目瞭然。可能な限り昨年と同じ木を、調査マニュアル片手に数えていきました。突出して異変か多かったのは二ヶ所でしたが、川内原発ゲート前の桜は、昨年同様で異変を多く数えました。これは、原発が通常運転でも空気を汚染しているということではないでしょうか。国や電力会社は因果関係は分からない!というに決まっていますが、周辺住民の健康状態に顕著な結果が出たときには、もう手遅れなのです。そんな意味でもこの調査は貴重だと思っています。
一方、鹿児島市の甲突川周辺の桜の異変率は、かなり高いでした。その甲突川畔の桜並木の異変については、因果関係は特定できませんが、恐らく車の往来が激しいので排気ガス、それに農薬、花見のバーベキューの煙等、複合汚染ではないか、と言われ ています。
いずれにしても、川内原発ゲート前は、今年も異変が多数みつかり、原発から遠距離にある場所は、異変が殆どないという結果になりました。後は全国の「サクラ調査ネットワーク」のデータを、東京のたんぽぽ舎に集め、埼玉大学の放射線遺伝子学の市川定夫名誉教授に講評いただくことになっています。語弊がありますが、どうぞお楽しみに!
◎桜花びら調査隊のボランティアスタッフ
鳥原良子、村田昭子、小原順子、南美奈子、大村雅代、安孫子隆、小川美沙子、古里なおみ、鶴丸芳晴、河井万里子、鶴ヶ丘裕一、平原久子、 グリーンコープかごしま生協(鳥原良子理事長、川上由美子いのちくらし委員会委員長、山下昌子&服部節子組合事務局員、他の皆さま)
桜花びら調査を5〜10年続け、因果関係が特定できれば、原発を止める手がかりになるかも知れないですね。そうなれば、毎年、桜花びら調査に取り組んだ甲斐があります。そんな期待があるのでやめられません!来年もまた、ちょっと詳しいお花見をしましょう♪異常な花びら
の写真 異変調査
の様子
この注目すべき調査の結果は以下の表の通りです。
川内原発 桜花びら異変調査
(桜花びら調査隊) 2006.3.25 〜 4.3
桜の花の種類 : ソメイヨシノ
調査地点名 原発からの
距離方向 調査
花数 異常
花数 異常
花率 オシベの花弁化数 花 弁 数
1個 2個 3個 4個 2枚 3枚 4枚 6枚 7枚 8枚
川内原発ゲート前@ 0.5 km
南南東 1087 83 7.64% 1 6 19 11
川内原発ゲート前A 0.5 km
南南東 1008 190 18.85% 6 1 6 9 19 5
串木野市さのさ荘前 14 km
南南東 1242 34 2.74% 3 1 2
鹿児島市甲突川沿
武の橋@ 46 km
南東 1178 225 19.10% 12 12 17 49 2
鹿児島市甲突川沿
武の橋A 46 km
南東 1007 85 8.44% 1 10
鹿児島市 旧喜入町
喜入総合運動場 1052 12 1.14% 2 2 8
鹿屋市今坂町
小塚公園@ 79 km
南東 1216 24 1.97% 2 17 5
鹿屋市今坂町
小塚公園A 79 km
南東 1123 4 0.36% 2 2
串良町(鹿屋市) 85 km
南東 1051 1 0.10% 1
宮崎市(川原原発)
天神山公園 116 km
東 1000 7 0.70% 1 3
調査地点名 花弁の矮小化 ガク数 花弁
ギザギザ ガク
花弁化 オシベ
無し 花弁
重なり めしべ
2個 花弁色
異常
1個 2個 3個 2個 3個 4個 6個
川内原発ゲート前@ 4 1 3 14 11 6 11 14 4
川内原発ゲート前A 26 4 2 7 8 2 11 14 1 35 3
串木野市さのさ荘前 3 2 11 2 5
鹿児島市甲突川沿
武の橋@ 2 46 87 9 5 47 1 3
鹿児島市甲突川沿
武の橋A 1 1 2 46 1 27 2
鹿児島市 旧喜入町
喜入総合運動場 2 9 1
鹿屋市今坂町
小塚公園@
鹿屋市今坂町
小塚公園A
串良町(鹿屋市)
宮崎市(川原原発)
天神山公園 1 4
【異常な花びら】
▲ 川内原発ゲート前で採取 ソメイヨシノ
今年もこんなに異変桜!
▲ 川内原発ゲート前で採取 ソメイヨシノ
【桜の花びら異変調査の様子】
2006年3月25日〜4月3日実施
串木野の調査
川内原発ゲート前
グリーンコープかごしま生協メンバー
子どもたちもお手伝い
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