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小出裕章が警鐘、食品基準値の見直し「これまで外部被曝と内部被曝で1mSvだったが、今回内部被曝だけで1mSv」 11/24(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65777206.html
2011年11月25日06:49 ざまあみやがれい!
2011年11月24日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。厚生労働省が放射性物質の基準値を見直し、新たに粉ミルクを含む乳児用食品の区分を設けることについて、言及。批判しました。
<動画>
20111124 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://youtu.be/2iUhgyL-CFU
http://www.youtube.com/watch?v=2iUhgyL-CFU&feature=player_embedded
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、ここから)
千葉「では小出さん今日もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
小出「よろしくお願いします」
千葉「今日は毎日新聞論説委員の藤田悟さんとお話を伺ってまいります」
藤田「なー藤田です。よろしくお願いしますうー」
小出「はい藤田さん、こんばんは」
藤田「こんばんは」
千葉「では今日最初の質問をですねー。こういうニュースが入っております。厚生労働省が放射性物質の基準値の見直しを行って、食品の区分に粉ミルクなどの乳児用食品を新たに設けることにしたということです。えー、この基準を作るときに気をつけなければならないこと、まあ、小出さんが気になることを教えてもらえませんでしょうか」
小出「はい。えー、私はずうっと子どもを被曝から守らなければいけないと発言をしてきましたので、えー今回ようやく厚生労働省のほうも乳児というものを、別に考えるという方針を打ち出したわけで。そのことに関しては歓迎したいと思います。」
千葉「はい。でも食べるということは内部被曝をするということが前提となってくるんですけれども」
小出「そうです」
千葉「乳幼児の基準というものは大変難しいとは思うんですが、どれぐらいで、あるべきなんでしょうか……」
小出「え……これまではですね。事故が起きてから日本の国というのは被曝を、制限を大幅に緩和してしまいまして。え……日本人ひとりひとりは1年間に1ミリシーベルトしか被曝をしてはいけないという法律があったにも関わらず、内部被曝だけで5ミリシーベルトを許すというような基準を作ってしまった、のですね」
千葉「はい」
小出「どうも今回1ミリシーベルトに戻すということらしいのですが。えー……もとに戻ったというふうに思ってはいけません。え……なぜなら、え……国がこれまで決めていた1ミリシーベルトという被曝の制限値は外部被ばくと内部被曝を合わせた合計で1ミリシーベルト以下にするということでした。えー、今回内部被曝だけで1ミリシーベルト、を許すというような基準になっているわけで。確かに5ミリから1ミリまで減ったのですからそれはいいのですけれども。それでも十分な規制値に放っていません。」
千葉「はい。前よりはかなりゆるくなった規制値だということですね」
小出「はい。えーとだから、もともとすごい緩かったのが少しは厳しくされたけども、それでもまだ不十分だということです。」
千葉「うーん……。それを踏まえて乳児の基準というものは、決めていかなければいけないということになりますが……」
小出「はい。」
千葉「かなり、かなり難しいですね」
小出「難しいですね。はい。でもなんとか乳児、あるいは幼児というところの被曝を少なくすべきだと私は思います」
千葉「はい。えーそれでは次ですけれども。国会に設置された福島第一原発事故調査委員会の委員長が、この度、最終調整に入ったというニュースが伝わって来ているんですが。この委員長に、起用される方向になった方というのが、黒川清さんという方で、元日本学術会議会長さんなんだそうです。で、え、東大医学部卒のお医者さんで、内科腎臓学が専門で、アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授などを勤められた経歴を持っているかただということですが。小出さんはこの人事、どう思われますか?」
小出「はい。申し訳ありませんが、私は医学に関しては素人で、黒川さんというかたについても、よく知りません。え、ただし、福島原子力発電所の事故、というものは、むしろ医学とは関係のない、え……工学であるとか、まあ、そうですね、海洋学であるとか、気象学であるとか、まあそういうところが関連して起きているわけで。まあ最終的には人間の被曝生物の被曝ということまで問題になりますけれども。やはり私は機械としての原子力発電所の事故と、いうことをきちっと解明することのほうが先だと思います」
千葉「うーん……。なるほど……。そうしたらやっぱりそういう方向で人材を選んでいかないといけないということですね」
小出「私としてはそうだろうと思うのですが。えー……う……沢山の方を束ねて審議をしていかなければいけないので、それなりの力量を持った方でなければいけないと思いますし。難しい判断だろうと思います」
千葉「はい。それからこういうニュースも入っております。東京電力はおととい、福島第一原発1号機で、緊急時に原子炉を冷やす、非常用復水器が、津波が到達した後に十分機能していなかった可能性があるとの調査結果をまとめたということなんです。まずこの、非常用復水器というのは小出先生、なんですか?」
=====(文字おこし、続き)
◇
小出裕章が推測、非常用復水器を運転員が手動で止めた理由「地震で配管が破れ非常用復水器を動かすと冷却材が流れていってしまう」11/24(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65777227.html
2011年11月25日06:50
2011年11月24日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。東京電力が発表した非常用復水器が機能しなかった可能性について、言及しました。
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、続き)
※「小出裕章が警鐘、食品基準値の見直し「これまで外部被曝と内部被曝で1mSvだったが、今回内部被曝だけで1mSv」 11/24(1)」からの続き。
小出「難しいですね。はい。でもなんとか乳児、あるいは幼児というところの被曝を少なくすべきだと私は思います」
千葉「はい。えーそれでは次ですけれども。国会に設置された福島第一原発事故調査委員会の委員長が、この度、最終調整に入ったというニュースが伝わって来ているんですが。この委員長に、起用される方向になった方というのが、黒川清さんという方で、元日本学術会議会長さんなんだそうです。で、え、東大医学部卒のお医者さんで、内科腎臓学が専門で、アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授などを勤められた経歴を持っているかただということですが。小出さんはこの人事、どう思われますか?」
小出「はい。申し訳ありませんが、私は医学に関しては素人で、黒川さんというかたについても、よく知りません。え、ただし、福島原子力発電所の事故、というものは、むしろ医学とは関係のない、え……工学であるとか、まあ、そうですね、海洋学であるとか、気象学であるとか、まあそういうところが関連して起きているわけで。まあ最終的には人間の被曝生物の被曝ということまで問題になりますけれども。やはり私は機械としての原子力発電所の事故と、いうことをきちっと解明することのほうが先だと思います」
千葉「うーん……。なるほど……。そうしたらやっぱりそういう方向で人材を選んでいかないといけないということですね」
小出「私としてはそうだろうと思うのですが。えー……う……沢山の方を束ねて審議をしていかなければいけないので、それなりの力量を持った方でなければいけないと思いますし。難しい判断だろうと思います」
千葉「はい。それからこういうニュースも入っております。東京電力はおととい、福島第一原発1号機で、緊急時に原子炉を冷やす、非常用復水器が、津波が到達した後に十分機能していなかった可能性があるとの調査結果をまとめたということなんです。まずこの、非常用復水器というのは小出先生、なんですか?」
小出「はい。えー……、原子炉ってのは常に冷やしておかなければ壊れてしまうというそういう機械なのです。ただし今回の事故の場合には、地震と津波によってすべての電源が奪われてしまいましたので、ポンプを動かすことができなくなった、のですね。で、そういう時に備えて、この非常用復水器というのがありまして。電気がなくてもいい、ポンプが動かなくてもいい、とにかく原子炉の中で蒸気が発生したその蒸気の力で、えー原子炉を冷やせるようにしようという、かなり特殊な機械だった、のです。えーそれが全く動かなかったということはもう事故の当初からわかっていまして、え、なぜそれが動かなかったということをきちっと解明しなければいけない課題、でした。」
千葉「はい。で今回ですね。東京電力は熱交換で発生する冷却水が60%残っていたため、冷却機能が不十分だったと正式に認めたということなんですが。」
小出「はい」
千葉「本来ならこの機械がこんな状態ではだめなんですよねえ」
小出「そうです。はい。あの、沢山の蒸気を冷やすために、その冷却水の方もどんどん減ってくはずだった、空っぽになるまでむしろやらなければいけなかったわけですけれども。途中の段階で、本来まだ働く力が残っているのにとめてしまったという状態、になっているわけですね」
千葉「ふー……。この非常用復水器は地震が起きたときに自動で動き出したのに、運転員が手動でとめて再起動させたと伝えられているんですけれども」
小出「はい」
千葉「これは適切なやり方なんですか?」
小出「えー、まあ色々なマニュアルがあるのですけれども。今回のような大変な非常事態ですから、とにかく原子炉を冷やすということを最優先にしなければならないはずでしたし。多分運転員もそのことは十分知っているはずだと、思います。え、それでも非常用復水器を止めてしまったということには、なにか別の原因があったのではないかと、私は思います。えーその1番、考えられるというか、重要な原因というのは、どこか配管が破れてしまっていて、その非常用復水器を動かそうとするとむしろ冷却材が流れていってしまうので、仕方がなくてその、回路を閉じたということではないかなと私は推測しています」
千葉「うーん。藤田さんいかがですか」
藤田「そうですね。あの、この発表がですね。もうその、事故の発生から8ヶ月以上も立ってるわけでしょ」
小出「はい」
藤田「で、それだけの期間が立たないと、こういうことがわからないものなのですか」
小出「そんなことはありません。もう当初から分かっていたはずですし。なんでこんな今頃になって、言い出したのかなと私はむしろ不思議に思いました」
藤田「うーん。やっぱりなにかその、人災的な、その都合の悪い問題があってですね、今まで公にしなかったの、ではないかと、そう勘ぐられても仕方のないようなですね、あの、時期だと思うんですが」
小出「そうです。私は今、その、うん、運転員がそれを止めたのはどこか配管が敗れていたせいではないかと思っているとお伝えしたわけですけれども。その配管が敗れているということの、また1番大きな原因は、多分地震、だと思います。え……これまで政府と東京電力は、地震では壊れなかったけれども津波によって電源が奪われたから壊れてしまったのだと、地震の方は問題ないというその1点張りで来たわけですけれども。実は、そうではなくて、地震によってその非常用冷却、復水器のほうも実はやられていたと、いうこと、なのではないかと私は疑っています」
藤田「なるほど……。しかしもし、その地震によってそういう被害が出たとすれば、これは非常に大きな問題ということになりますよね」
小出「そうです。そうです。そういう事を解明しなければ本当はいけない、し、もっと東京電力が早くにそのことを公表して、今日までに検討を続けてこなければいけなかったと思うのですが。もう8ヶ月以上もたって、ようやくにしてそういう事が出てくると、いう状態……になっているわけですね」
千葉「あの小出先生、もう1つですね。東京電力の原子力立地本部長代理は、この非常用復水器がずっと動いていたとしても最終的には炉心損傷に至ったと判断していると説明しているんですけれども。」
小出「(笑)」
千葉「これはどう思われますか」
小出「それはそうだと思います。えー、非常用復水器が仮に全部動いたとしても、え、今回のようにですね。1週間も10日もわたって、電源がないという状態であれば、いずれにしても炉心は融けてしまっただろうと、そのことは私はそう思います。ただし、えー、非常用復水器という系統が、地震でもし壊れていたということであれば、それはそれで重要な問題ですので、きちっと解明しておかなければいけません」
千葉「はい。分かりました。小出先生どうもありがとうございました」
小出「はいありがとうございました」
=====(文字おこし、ここまで)
福島第1原発:非常用復水器が十分機能せず 電源喪失後
2011年11月22日 21時4分 更新:11月22日 21時13分
東京電力は22日、福島第1原発1号機の原子炉内を冷却する非常用復水器(IC)について、3月の東日本大地震の際、津波が到来して全電源を喪失した後、十分に機能していなかった可能性があると発表した。
ICは、緊急時に原子炉内の蒸気を冷やすための装置で、A系とB系の2系統ある。東電によると、10月18日に社員が現地調査を行った際、熱交換の際に蒸発する冷却水が、A系で65%、B系は85%残っていた。冷却水は震災後は補給されておらず、「一定程度か短期間しか機能していなかったと考えられる」としている。燃料損傷で生じた水素ガスが配管の中に滞留し、除熱効果が下がったことなどが考えられるという。
同じ日に行った目視による点検では、設備の損傷は確認されなかったという。松本純一原子力・立地本部長代理は「ICが機能していたとしても、炉心損傷までの時間に少し余裕ができる程度で本質的な解決にはならなかったと考えられる」としている。
ICは地震発生時に自動起動したが、運転員が手動で停止と再起動を行ったとされている。政府の事故調査・検証委員会は、ICが適切に操作され、作動したか検証している。【神保圭作】
引用元:http://mainichi.jp/select/today/news/20111123k0000m040083000c.html
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