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サイエンスZERO「低線量被ばく 人体への影響を探る」
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/527.html?c5#c5
つづきです。
@Usp2;
〈ユビキチン特異ペプチダーゼ(加水分解酵素)〉(別名;Usp9)
(ubiquitin specific peptidase 2;deubiquitinating enzyme 2)脱ユビキチンをする酵素ということらしい。
(ヒトGeneID : 9099)
ncbiの説明(後出)をもとに、USP2低下とcyclin D1の関係をかんがえると、こうだ。
USP2が低下↓→MDM4/MDMXのユビキチンが分解されない↑→ユビキチンがついたままなので
MDM4/MDMX(下記;細胞増殖を抑制)はすぐ分解される↓→
→細胞周期遺伝子cyclin D1抑制されない↑=細胞分裂・増殖の進行
■(ncbi)USP2は、
細胞周期の促進や停止にかかわる。アポトーシスの遺伝子p53の遺伝子シグナル上流で調節に関与する。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/9099
(”Summary
This gene encodes a member of the family of de-ubiquitinating enzymes,
which belongs to the peptidase C19 superfamily.
The encoded protein is
a ubiquitin-specific protease which is required for
TNF-alpha (tumor necrosis factor alpha) -induced NF-kB
(nuclear factor kB) signaling.
This protein deubiquitinates polyubiquitinated target proteins
such as fatty acid synthase, murine double minute 2 (MDM2), MDM4/MDMX and
cyclin D1.
MDM2 and MDM4 are negative regulators of the p53 tumor suppressor and
cyclin D1 is required for cell cycle G1/S transition.
Multiple alternatively spliced transcript variants encoding different isoforms have been identified. [provided by RefSeq, Aug 2011]”(ncbi gene)
)
◎(ガンや炎症等で活躍するNF-kB(nuclear factor kappa B)の伝達経路で必須だとか。)
◎〈遺伝子MDM4/MDMX〉は、〈腫瘍抑制遺伝子p53〉を抑制する、負の調節因子=
negative regulators遺伝子だ。MDM4/MDMX=これをde-ubiquitinatesするのが
USP2だ。
(USP2が、MDM4/MDMXに対するユビキチン化を解除して、
ユビキチン・プロテアソ−ム分解を解除する。そのために、MDM4/MDMXは
分解されずに長く残り、結果p53が抑制され続けるだろう。これUSP2が働く場合。)
(逆にUSP2が低下たままで居続けると、MDM4/MDMXがユビキチン化によってすぐに分解されてしまう。
p53は自分を分解するものが無いので量が増えたまま伝達作用増強のままとなる。)
(p53は細胞分裂周期のG1/S段階での停止や、細胞自死アポトーシスに関与する。)
◎〈遺伝子MDM4/MDMX〉はまた、〈細胞周期cyclin D1遺伝子〉に対する
負の調節因子である。)
増えっぱなし、減りっぱなし、どちらも自然状態ではない。その下流の遺伝子群に悪影響が
出ること必至だ。日夜に合わせて増減するように遺伝子上に書いてある。そうすることに
よってはじめて、60兆個の細胞の機能を統合・同調させる、オーケストレイトさせることが出来ている。
そのための時計遺伝子だ。この時計遺伝子が外部被曝20ミリ・シーベルトで低下影響を受けたとわかった。
このような重要なUSP2が低下したとな。
■「CST抗体祭2011 」から。 http://www.cstj.co.jp/products/8036.html
CST抗体祭(www!!!)2011
(USP2が細胞増殖を増強する。前立腺ガンで。 )
”In human prostate cancer, USP2 is highly overexpressed and
drives tumor growth by binding to and stabilizing fatty acid synthase
through deubiquitination (6,7).
It has also been demonstrated that USP2 can bind and deubiquitinate
both Mdm2 (8) and cyclin D1 (9),
which leads to their stabilization and enhanced cell proliferation.”
20ミリ・シーベルト400日で マウス肝臓の、このUSP2が低下したとな。
ただし肝臓でそうなったからと言って、前立腺でそうなるかどうか。そもそも、それだけが低下すればいいというものでもない。
■USP2は時計遺伝子である!
http://scfdb.tokyo.jst.go.jp/pdf/20011090/2003/200110902003rr.pdf
《体内時計分子リン酸化による分解機構の解明》
独立行政法人産業技術総合研究所 宮崎 歴
「肝臓や 心臓 など末梢組織で
日周変動する脱ユビキチン酵素USP2を見つけ、
体内時計中枢である視交叉上核でも日周発現しており、
さらにUSP2の5’上流域に日周発現制御する
E-boxエレメントが存在することを見つけた。」p.2(ほか略)
◎ USP2遺伝子には、E-box配列cacgtgが遺伝子の前駆調節領域に存在する。
(理研PEDB)
このcacgtg配列の箇所に、時計遺伝子が取付いてはじめてUSP2自体も転写が開始される。
参考;( PEDBhttp://promoter.cdb.riken.jp/検索窓に[usp2]とし、
[Human][Gene Symbol]で検索。出てきたUSP2の解説の
ヒトトマウスの共通保存領域「Conserved elements」をクリック。
すると、「Elements
150 human elements conserved at mouse (Total 254 positions)」と
出てくる。その7番目「ARNT$CONS_01, E−box…」が共通保存された
配列要素のE-boxだ。右の欄をクリックすれば、染色体のどの位置にあるか配列とともに表示される。
「Chromosome position/118743724-118743729/forward/CACGTG」 )
このcacgtg配列の箇所に、時計遺伝子が取付いてはじめてUSP2自体も転写が開始される。
マウスで起きただけ、なんて言ってられない。マウスとヒトとがその重要部分をともに共通に保存している機能遺伝子で低下が引き起こされたからだ。
福島の子供に個人線量計を配布して被曝量をしらべて、さあ、これからヒトの場合の外部被曝と遺伝子と病気の関係がデータとして出た時、その子らはどうなっているのか!!
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