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論理不整合・・・耐震・耐津波設計のない日本の原発  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/545.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 11 月 19 日 16:15:28: igsppGRN/E9PQ
 

論理不整合・・・耐震・耐津波設計のない日本の原発
http://takedanet.com/2011/11/post_e65d.html
平成23年11月19日   武田邦彦(中部大学)


福島原発事故は、世界430基あまりの原発で、はじめての「通常運転時の大事故」です。「2番目でなにが悪いのですか?」という発言が話題になったことがありますが、「ビリ」なのですから本当に恥ずかしいことです。

国際的にみて日本だけが失敗をするようなときには、その裏に大きな「論理の不整合」があると私は思います。なにか、社会的な狂乱状態になり、日本人の力が発揮できなくなるのです。そこで原発の論理不整合を少し整理してみます。論理を整理するときには例外や細かいことにあまりとらわれず、本質だけを見るようにしてください。

・・・・・・・・・

1) 世界の原発で震度6クラスの地震地帯に建設されている原発は日本だけと言ってよい。

2) 地震や津波が来ないところで設計されたものは、地震や津波に対して十分な考慮がされていない。

3) 日本の原発はアメリカで設計されたものであり、日本の技術者が日本の原発を設計したことはない。

4) 「耐震設計」と「耐震補強」、「耐津波設計」と「耐津波補強」とは違う。たとえば、「防潮堤」は原子力発電所の耐津波設計が無いので、外側に波を防ぐ壁を作るというものである。

【結論】 論理の整合性から言えば、日本が独自に耐震・耐津波性の優れた原発を設計しないで、単に「防潮堤」などのその場しのぎの対策に終始していたので、福島原発は爆発した。

・・・・・・・・・

「防潮堤の高さを高くしたら原発は安全になる」ということも言われますが、上記の論理からは「安全になるはずはない」ということになります。たとえば今回の東海第二の事故のように、「どこからか水が漏れてきた」というだけで電源が泊まってしまうからです。

なぜ、「原発は海岸に経っていて、電気は塩水に弱いのに、電気関係の機器が地下にあるのか」というと、それは「津波など予想もしていない人が設計した」からです。私たちはここで「賛成・反対」という前に「論理は整合しているか?」に注目してみる必要があると思います。(久々、音声あり)。

「takeda_20111119no.306-(7:10).mp3」をダウンロード
http://takedanet.com/2011/11/post_e65d.html

 

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コメント
 
01. 浅見真規 2011年11月19日 17:36:14: AiP1TYI88G3dI : OKC68Shlks
>単に「防潮堤」などのその場しのぎの対策に終始していたので、
>福島原発は爆発した。


甘い。

一般人並の認識だ。武田氏は原子力安全委員会の専門委員の認識としては甘い。
(そういう原発に甘い委員だらけだったのだろう。)

もちろん、当事者の東電の認識は甘すぎた。
(こういう常識はずれの重過失があったのだ。)

大半の一般人は常識的に防潮堤が大震災前から福島第一原発にあったと思い込んで
いるだろう。漁港でも防潮堤くらいある所が多いからだ。

ところが、事故前の福島第一原発には「突堤」という海に突き出た堤防は存在
しても、陸地の岸壁上に防潮堤がなかったのだ。(事故後に応急的に石を積み上げた
防潮堤が造られたが、3月11日以前には純然たる「防潮堤」が存在しなかったのだ。

ちょっとした漁港にもある当たり前の防災設備が無かったのである。


02. 恵也 2011年11月19日 18:03:23: cdRlA.6W79UEw : Ejwdo2geXE
>> 電気は塩水に弱いのに、電気関係の機器が地下にあるのか」というと、
>> それは「津波など予想もしていない人が設計した」からです。

確かにそうだ!
日本人が設計するのなら、最低限20分くらいの津波をかぶっても腕時計みたいな
完全防水にしておくのが常識。
地震大国で津波大国になんでこのくらいしなかったのか不思議で仕方なかった。

そういえば福島第一は、作るときに30mくらいの台地を削ってワザワザ低くして
作ったというけどアメリカの原発をそのまま置くつもりで低くしたもの。
東電の責任者がここで、我を張って台地を残してたら日本は変わってたろう。

いくら戦争に負けたからといっても、そこまでヘリクダル必要はなかったんだけどね。
何でもアメリカの言うままの野田豚と同じような奴が東電幹部にいたんだろう。


03. 2011年11月19日 18:39:10: CvNTHYjnuQ
>30mくらいの台地を削って

これは、岩盤上に建設するためで、地震に対しては有効な措置です。
しかし、地震で壊れた。しかもアメリカのフルタンキであったため、非常用電源は、ハリケーン対策用として、地下にあったというお粗末さでした。

柏崎の防潮堤建設計画は、安価な止水板に化けたし、経済設計の度を超えたコストカットの体質が、大きな原因のひとつと思われます。

西日本の電力会社は、現在、耐震診断・補強を行っていますが、電力会社の設計条件は、金で決まるというところがあります。
今回は、4連動地震は「想定外」となってますので、また壊れるかもしれません。


04. 2011年11月19日 19:08:23: 03bw0jfJsI
しか〜し、福一の原子炉建屋は、人口岩盤の上に建てた、と書いていたブログがあり、当時の建設工事者談とあったが。

05. 2011年11月19日 20:34:53: JlhOElFGlE
日本人が設計したら上手く行く、と言いたいのか?
一度失敗したら再チャレンジさせてもらえないでしょ、日本では。

「もんじゅ」も上手く行くようには見えないし。


06. 2011年11月19日 21:56:02: 03bw0jfJsI
04>そして、人工地盤とは、どうやって造った?と色々くぐっていたら、建築中の現場を知っているという人のインタビューがあった。その中では人口地盤についての質問があり、何の事は無く、たた砕石を轢いているだけだと。ひゃぁ””と思って聞いていると、何故地盤を削ったか?なぜ砕石を轢いただけの人口地盤なのか?答えは建築経費の削減だったと””
おまけ、建屋の下?基礎部分だと思うが、空き缶ビンその他ゴミが散乱していたんだと・・・・ひやぁあ・・揚句に爆発、爆濠で世界中に核のゴミまで撒き散らしてしまった。さっき見たんだけど、細野大臣の福一公開の記者会見での言葉、日本の力はすごい、福島は凄いとか、意気揚々と日ノ丸の旗を背にして、カメラに向かって、世界に向けて語っていた。ひやぁあ、、、やけに日章旗が、眩しかったんだが、、



07. 2011年11月19日 23:04:10: E6FjAajgsc
>一度失敗したら再チャレンジさせてもらえないでしょ、日本では。

ふつうはそうだけど、原子力業界は、ト・ク・ベ・ツ♡
出来なくても、失敗しても、どこまでも推進する狂気のチャレンジャー。


08. 2011年11月20日 00:06:08: 03bw0jfJsI
06>の文中の人口地盤は人口岩盤に訂正してください。



09. 2011年11月20日 06:25:43: R5Jyxi0pKf
>01
ここで、武田氏は、論理の不整合を話題にしているのです。

貴兄のご指摘は、有意義な面もありますが、武田氏の論考の
肝心な点を、見ていません。

「防潮堤」は、「その場しのぎ」の例示であり、結論部分は
「その場しのぎの対策に終始していたので、福島原発は爆発した。」
と、読まなくてはならないのです。

揚げ足取りはやめましょう。


10. 浅見真規 2011年11月22日 08:15:47: AiP1TYI88G3dI : OKC68Shlks
>>09
非常用発電機を海に面したタービン建屋の地下に置いたのは、1号機・2号機に
ついては竜巻の多いアメリカの原子炉プラントメーカーであるGE社の設計を
そのまま入れたからだそうだ。また、3号機の主契約者の東芝もGE社製マーク1
原子炉使用するため、盲目的にその方針を踏襲したのだろう。

日本では設計・着工当時の日本では竜巻が少なく、津波対策を優先すべきだった
ので非常用発電機を地下に置いたのは重過失だった。しかし、今では異常気象の
ため日本でも竜巻が頻繁に発生するようになっている。実は隠れた重過失が
あって、タービン建屋の建物が脆弱で鉄筋コンクリート製で無かった事も原因
なのだ。つまり、タービン建屋の建物が脆弱なまま非常用発電機を地上に置けば
異常気象による大型で強力な竜巻に襲われれば破壊される危険があるのだ。
根本的にはタービン建屋の建物の建設費を節約した事も原因なのだ。
タービン建屋の建物が脆弱だと破壊工作される危険もある。
要するに電力会社は地元自治体や政治家や御用学者にばら撒く金が必要なので
経費節減のため安全のために必要な経費でも非常識に節約したのだと私は思って
いる。
つまり、非常用発電機を地上に置いても安全性に問題があるのだ。

根本的に地震国日本に原発を造るのも誤りだし、常識的には考えにくい経費節約
する電力会社に原子力発電を認める事も誤りなのである。
東電のような会社に原子力発電を認めれば大地震や大津波でなくとも大事故を
起す危険があるのだ。信じられないような盲点があったという事が今回判明
したわけで、単にアメリカの設計をそのまま流用した事だけが原因ではない
のである。

下記のYOMIURI ONLINE(読売新聞)の記事の写真参照(外壁の金属板がめくれ上がっている)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110503-OYT1T00528.htm


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