http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/542.html
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副島の弟子らしき人物が京大防災研究所の石川裕彦教授(環境災害)の研究結果を得意げに指摘していた。
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/425.html#c52
>福島原発周辺住民、内部被曝量は限度以下 京大など調査
>http://www.asahi.com/national/update/1114/OSK201111140130.html
>東京電力福島第一原発周辺の住民が食事や呼吸で放射性セシウムを体内に取り込んだ結果、
>被曝(ひばく)量がどれくらいになるかを京都大などのグループが調べ、14日発表した。
>最大に見積もって計0.16ミリシーベルトで一般市民の年間線量限度1ミリシーベルトを下回った。
>京大防災研究所の石川裕彦教授(環境災害)らは7月2〜8日、住民が実際に食べたり吸ったりする
>食料やちりに含まれる放射性セシウムの量を調べた。
>福島第一原発の20〜70キロの圏内のスーパーマーケットで食料と飲料水を集め、放射性セシウムの
>含有量から食事による内部被曝量を推定。平均で年間0.003ミリシーベルトで、
>濃度の高い食料を毎日食べ続けたと仮定した最大値は0.083ミリシーベルトだった。
*****
上記の石川裕彦氏の研究が京大防災研究所の気象・水象災害研究部門の「暴風雨・気象環境」専門の教授の肩書きに値する研究だったのかについて疑念があるのでまず述べたい。
石川裕彦教授は京大防災研究所の気象・水象災害研究部門の「暴風雨・気象環境」専門の教授である。]
(京都大学防災研究所HP資料参照)
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/syokuin/bumon_1.php
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/syokuin/data_shokuin_1.php?meta_id=29510385&meta_ram=313915
気象・水象災害研究部門の「暴風雨・気象環境」専門の教授が福島第一原発放出の放射性物質による食品汚染問題の研究をしていたのである。
その間、本来の専門分野の台風では台風12号によって73名の死者が出ている。
なぜ、台風シーズンに本来の職務である台風に対する防災研究でなく、放射性物質による食品汚染問題の研究をしていたのかというと彼の経歴に関連するものと思われる。彼は京都大学防災研に勤務する前は日本原子力研究所(当時、現在は独立行政法人日本原子力研究開発機構)に勤務していたのである。
(京都大学防災研究所HP資料参照)
http://ssrs.dpri.kyoto-u.ac.jp/~ishikawa/Career_J.html
要するに以前は職業的原発推進者だったので、原発擁護のために本職の暴風雨に関する防災より優先した疑いがある。
尚、石川裕彦教授は以前に日本原子力研究所に勤務していた経験を活かして気象分野と関連するSPEEDI開発にも関わっていたようだが、気象庁がSPEEDI運用において3月14日の福島第一原発3号機原子炉建屋爆発時の風向を不正入力して、本当は北西の風・風速毎秒14mであるのに、西南西の風・風速毎秒4.8mとした事を指摘しなかった。
(文部科学省HP資料参照)
http://www.bousai.ne.jp/speedi/20110314rok/201103141100.pdf
[ 福島第一原発3号機建屋爆発時の噴煙柱は北西風により海側の南東方向に移動した ]
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/300.html
本来の職務に専念せずに、原発擁護の研究をした疑いがあるのだ。
*****
さて、食品摂取の内部被曝が「年間0.003ミリシーベルト」というのを、セシウム134とセシウム137の寄与が半々として放射性セシウムの経口摂取の実効線量係数から求めると、セシウム134が年間総計約79ベクレル、セシウム137が年間総計約115ベクレルとなる。放射性セシウム全体の年間総量が200ベクレル程度である。これは驚くべき数値である。一日平均1ベクレル未満なのだ。放射性セシウムが1kg400ベクレル程度シイタケを年間たった500g食べただけで、他の食品が完全に清浄でもそのレベルになるのである。
(放射性セシウムの経口摂取の実効線量係数は下記の原子力安全研究協会HP資料参照、ただし、単位がSvなので、mSvに換算する場合は3桁異なる事に注意を要する。)
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html
問題は、石川裕彦教授がスーパーの全ての食品を検査したのかであるが、1ベクレル未満まで検出するには少なくとも品薄のゲルマニウム半導体検出器で1時間以上かけて測定せねばならないので、生鮮食品までスーパーの全ての食品を検査したとは考えにくい。
それでは、一部の食品だけのみ検査したとすれば石川裕彦教授が公正中立で福島県の標準的主婦の購入に準じた食品選択をせねばならないが、上述のように中立性に疑問がある。結局、ニュース記事を読んだかぎりでは、私は石川裕彦教授の研究に信頼性に疑問を抱かざるをえない。
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