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小出裕章が語る、大波地区のコメから基準値超の放射性セシウム「どういう肥料を使っているかでお米に移るセシウムの量も変わってくる」 11/17(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775984.html
2011年11月18日06:59 ざまあみやがれい!
2011年11月17日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。大波地区のコメから暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された件について、質問に応えています。
<音源>
20111117 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://youtu.be/_LN5rZEouNE
http://www.youtube.com/watch?v=_LN5rZEouNE&feature=player_embedded
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、ここから)
千葉「では小出さん。今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」
小出「よろしくお願いします」
千葉「今日は毎日新聞論説委員の近藤伸二さんと一緒にお話を伺います」
近藤「よろしくお願いします」
小出「はい。近藤さんこんばんは。よろしく」
千葉「それではですね。まず。えーこちらからなんですけども。福島県福島市大波地区でとれたお米から、暫定規制値を越える放射性セシウムが検出されたというニュースが伝わって来ています」
小出「はい」
千葉「農家が自分の家で食べようと思っていたお米を詳しく検査したら規制値以上だったということなんですけれども。」
小出「はい」
千葉「福島県のお米というのは収穫前と収穫した後、これまで2回も検査していて大丈夫ということで、県知事も安全宣言を出していたんですけれども。今回検出ということになったんですが。小出先生はどう思われますか」
小出「えー、ある意味当然…なことだと思います。えー……環境というのは、その、実験室で実験をするように均一な条件はありませんので、えー、汚染の強い田んぼもあるし、汚染の低い田んぼもあるだろうと思います。そしてそこでどういう肥料を使っているかということで、お米に移るセシウムの量も変わって来てしまいますので。今回の数字は私はちょっと高いなという印象を受けましたが。やはり高い場所はあると覚悟しなければいけないと思います。」
千葉「んー……。ではやっぱり今までのような検査方法では、えー、完全に検査が出来てるという形にはならないわけですねえ」
小出「あ、もちろんです。あのー、福島県内の田んぼと言ってももう山ほど広大な田んぼがあるわけですし。えー抜き取り的にあちこち何箇所かで測ったところで、え…そこからこぼれ落ちてしまうものも、もちろんあるわけですから。本当であればもっときめ細か書くやらなければいけない、事なのだと私は思います。」
千葉「でも県知事が、安全宣言という形で出してしまったことについては、先生はどう思われますか」
小出「えー…、まあ県知事としてはもちろん安全宣言をしたいでしょうし、え…このまま言ったら福島県の一時産業、本当に崩壊してしまう危機に瀕しているわけですから。え……なんとか安全だと言いたいというお気持ちは分かりますけれども。え、残念ながら簡単には行かないだろうと思います。」
近藤「先生あの、今回この大波地区ですか、この、お米を出荷停止にすると、いうふうにまあ政府が方針を決めたようなんですけれども」
小出「はい(※数回)」
近藤「こういうちょっとモグラたたきというと言葉悪いんですけれども、今度見つかったらそこ出荷停止にすると。」
小出「はい」
近藤「こういうことをまあ、あの、続けていくと、いうほかないんでしょうか」
小出「多分、まあそうでしょうけれども。私は出荷停止というよりですね、えー、むしろ東京電力の社員食堂に回せばいいんだと思いますし。えー近隣のものはもちろんそうして欲しいし。国会議員の議員食堂とかに回して欲しいぐらいに思います。せっかく農家の方が作ってくれているお米ですので、えー出荷停止、そして廃棄というような方策には、私はしてほしくない、ありません」
近藤「はい」
千葉「分かりました。それからこちらも、大きなニュースなんですが。環境省が昨日、被災地の廃棄物の再利用に関する指針案というのを提示しまして」
小出「はい」
千葉「え、瓦礫の放射性セシウムが、1キログラムあたり100ベクレル以下なら安全に再利用出来るというふうにしていまして。100ベクレル以下なら勝手に使って良いということなんですが。小出先生はこれはどう思われますか」
=====(文字おこし、続く)
続き:小出裕章が語る、セシウム100Bq/kg以下の瓦礫の再利用・日本全国セシウム汚染解析地図の発表 11/17(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775992.html
(関連エントリー)【追記あり】農家の自主調査で福島市大波地区のコメから基準値超の630ベクレル/kgセシウム検出。福島県の安全宣言はなんだったのか?
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775762.html
=====(ブログ主の考え)
肥料の汚染にまで僕は想像力が働きませんでした。もっともな指摘です。タイトルに反映させました。
それにしても、この農家さんが調べなかったら、福島県の安全宣言はそのままだったことを思うと、この農家さんの検査は本当に大きな仕事をなさったと思います。きっと大変心を痛めていらっしゃるのではないか。胸が張り裂けそうなくらい悔しく思っているのではないか。僕は心配しています。本当にこの農家さんが調べて報告しなかったら僕らは何も知らないままだったのです。
日本国民に真実を伝えたのは、国でもなく県でもなく政治家でもなく学者でもなく、1人の農家さんだったことを、僕は忘れないでおこうと思います。
◇
小出裕章が語る、セシウム100Bq/kg以下の瓦礫の再利用・日本全国セシウム汚染解析地図の発表 11/17(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775992.html
2011年11月18日07:01
2011年11月17日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。セシウム汚染100ベクレル/kg以下の瓦礫の再利用について言及しています。また、日本全国へのセシウム汚染の広がりの分析結果、放射能汚染された食料の調理法に関する質問にも答えています。
2011年11月17日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。セシウム汚染100ベクレル/kg以下の瓦礫の再利用について言及しています。また、日本全国へのセシウム汚染の広がりの分析結果、放射能汚染された食料の調理法に関する質問にも答えています。
<資料>
http://livedoor.blogimg.jp/amenohimoharenohimo/imgs/7/9/79826471.jpg
※上記画像は「http://www.pnas.org/content/early/2011/11/11/1112058108.full.pdf+html」より引用。
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、続き)
千葉「分かりました。それからこちらも、大きなニュースなんですが。環境省が昨日、被災地の廃棄物の再利用に関する指針案というのを提示しまして」
小出「はい」
千葉「え、瓦礫の放射性セシウムが、1キログラムあたり100ベクレル以下なら安全に再利用出来るというふうにしていまして。100ベクレル以下なら勝手に使って良いということなんですが。小出先生はこれはどう思われますか」
小出「(苦笑)。難しいですね……。今まあ膨大に、その……、すでに瓦礫があるわけですし、そのすべてを完璧に処分しようと思うと、膨大な作業が必要になるし。え、多分できないというそういうことなん、になるだろうと思います。ですからどこかで線を引くしかないと思いますし。1キログラム当たり100という数値であれば、私はかなり低い方の値だと思います。えー……今のような非常事態であれば、その程度のものは我慢をせざるをえない、というのは現実なんだろうと思いますが。えー……こんな事態を引き起こした国の責任をまずは明らかにして、え…謝罪から始めるべきだろうと思います」
千葉「ん……。これは単純に考えて100ベクレル以下なら制限なしということであるならば、その、瓦礫を100キロ集めれば1万ベクレルになるんですよね」
小出「そうですね。まあ、100キロどころじゃなくて(苦笑)もう何十万トンも瓦礫があるわけですから。もう膨大な放射性物質を、まあ野放し、野放しにしてしまうという、そういう事態に追い込まれてしまっているのですね。大変残念だし、何とかできないかと私も思いますけれども。余りにももう被害というか汚染がひどすぎて、えー……どこまで私たちが我慢を出来るのかというそういう事だと思います。」
千葉「んー……。分かりました。えーそれからもう1つ。名古屋大学などの研究グループが大気中の汚染物質の広がりを計算しまして。福島第一原発事故で大気中で放出された放射性物質が、西日本や北海道に広がっているとの解析結果を発表してます」
小出「はい」
千葉「で、文部科学省は、長野と群馬の県境ぐらいで汚染の広がりはとどまったとの見解を示していて、それより西はわずかだが沈着している可能性があるとしてたんですが。えーこのー、名古屋大学などの研究グループの結果によりますと、土1キログラムあたり250ベクレル以下ぐらいのとこが、え、割と広い範囲にあるんですが。これはどう思われますか」
小出「ま、当たり前のこと……ですね。え…福島県内で言えば何十万ベクレルというような汚染があるわけですし。群馬から長野の県境のあたりで、まあかなり、あの、汚染の程度は低くなっていますけれども。えー1平方メートルあたり、100あるいは200というようなものはもちろん当然と思わなければいけない程度には、西日本も汚れています」
千葉「当然、というぐらいなんですか」
小出「(苦笑)要するに空には、う……垣根もなければ壁もないわけですから。一度環境に出してしまえば、もういってみればもう全世界に広がっているわけ、ですし。西日本に来ないなんていう、むしろそちらの、そんな道理はない、のです。え……レベルは低いですけれども、やはり西日本も汚染を受けてしまったということは、当然の事実として受け止めなければいけません。」
千葉「ぁー……。その度合なんですけど」
小出「はい」
千葉「先ほど申し上げました、土1キログラムあたり250ベクレル以下ぐらいのところが割と広い範囲なんですけども。」
小出「はい」
千葉「先ほど瓦礫では100ベクレル以下なら、あの、勝手に使って良いというような判断を環境省がしてるということなんですが」
小出「そうですね」
千葉「この、数値は、どうなんでしょう。 除染とか早急にしなくちゃいけないという感じなんですかねえ」
小出「え……1キログラムあたり100ベクレル以下……以上を、全てなんかしなければいけないということにしてしまうと。多分もう西日本も含めてそこらじゅうのものを、えー何とかしなければいけないという、そういう事態になってしまうと思います。」
千葉「ああぁ……。とするともう、実質上もう対応できないということなわけですか?」
小出「そうです。今度の事故は余りにもひどすぎる、ということだと思います」
近藤「先生、それから、前、文部科学省が、測定範囲、あの発表したときに、まあこれはあの、岐阜県ぐらいまでのデーターだったんですけれども。」
小出「はい」
近藤「なんか西日本に住んでるもんとしては、こういうデータがもしあったんなら発表もっと早くして……できなかったのかと思うんですけれども。そのあたりはどう見られていますか?」
小出「はい。もちろんあの早くすべきだったと思いますし。え……どうして小出しにするのかなあという、ことは私自身も不信感を持って、いて、きました。まあ、まだ西日本に関して、文部科学省のデーター出されていないわけですし。えー出来れば全国、あるいはまあ、世界に対して、もうどのににどのくらいの汚染を落としたというようなことは、文部科学省としても言うべきだと私は思います」
千葉「分かりました。次は食べ物に関してなんですが。え、こんなメールを頂いております。ラジオネーム61歳の主婦という方ですねえ。え、主人が放射性物質の沈着量が比較的多いと伝えられる地域のキャベツを安かったからと買ってきてくれました。いただこうと思います。そこで質問です。茹でてお湯を捨てるのと、油で炒めて出てきた水分を取るのと、塩もみして出てきた水分を捨てるのと、どれがセシウムの摂取量が減るでしょうか。」
小出「(笑い)」
千葉「(釣られて笑いながら)ということなんですが。」
小出「難しいご質問で、私はよく分かりません。あの、う……何がしか茹でれば何割か多分取れると思いますし。塩もみでも、油で上げて水を水分を取るってことでも何割かはとれると思いますが。いずれにしても、何割、は残ると思いますので。あまり変わらないだろうと思います。」
千葉「うーん……。じゃあ、あの台所でなにか対策ができるということはかなり難しいと、見たほうがいいですかねえ」
小出「はい。一度汚した、しまったものに関しては、う……自主的には出来ることはないと私は思います。え、ですから、何割か取れればもちろんいいと思われるのであれば、茹でて水を、茹で汁を捨てるとかですね、すればいいですけれども。え、でも、例えばキャベツをなんか……ん……、キャベツ味噌汁に入れることはないですかねえ。何かそうやって茹で汁を使うようなことをすればもちろんそのまま食べてしまうわけですし。えー……、またもっといってしまうならば、茹で汁を下水に流せば、それが下水処理場の汚泥の中に濃縮されてくるということになりますので。」
千葉「はい……」
小出「いずれにしても、あまり救いはないと思います」
千葉「……分かりました。どうもありがとうございました」
近藤「どうもありがとうございました」
小出「はい。ありがとうございました」
=====(文字おこし、ここまで)
(関連エントリー)国際研究チームが「日本全土のセシウム137汚染地図」発表。静岡・岐阜・福井・京都・四国・中国に汚染を示す色が分布。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775511.html
=====(ブログ主の考えたこと)
今回は、難しい質問ばかりだったのではないか。というのも、これまで小出氏が主張してきたことが次々に現実に起こり始め、それについての質問ばかりだからだ。
「途方も無い汚染が広がっている」と警告してきた小出氏に対して、「途方も無い汚染ですがどう思いますか?」と質問していることになっているからだ。
最後の、調理法に関する質問の、最終的な答えが、「茹で汁を下水に流せば、それが下水処理場の汚泥の中に濃縮されてくる」だったわけだが。
ああ、この人は原発事故の本質を見ているんだなあと。よくよく考えると、調理法で放射性物質を取り除くということは「除染」と似たような発想なんだなあと。
どんな調理法がよいかは、おそらくそれ相応の答えがあるだろう。焼くよりも、煮て、煮汁を捨てたほうがいいわけだ。それくらいのことならば、もはや多くの人が答えられるだろう。
だが小出氏の目には、放射性物質は移動する、という大原則がある。だから「あまり救いはない」、という結論になっている。
でも僕はあえて、ここは持論を書くことにする。
工夫して調理しても工夫しなくても、どっちみち下水処理場で濃縮されるわけだ。ならば、工夫して調理したほうがましなのではないか。例えわずかな差だったとしても。
その僅かな差に、お母さんたちは一縷の望みを託してもよいのではないか。
小出さんこの結論どうですか。僕の結論にも一理あると思います。
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