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以下はあるママのつぶやきである―「だって、自分が生まれ育った土地では、今や子供に食べさせられるものがないんだよ?無事に育てられないんだよ?そりゃれっきとした難民だよ。」
放射能汚染は生活の質(Quality of Life)を極端に低下させ、人々を難民化し、またその土地をスラム街にしてしまう。病人の生活の質は低い。というのも、病人はギプスをしたり、車椅子に乗ってしか移動できず、また、病院食というカロリー計算されたものしか食べれず、リハビリしなければならず、ある一定時間しか外に出て散歩することは許されない。つまり、ある一定の仕方でのみ生活を送らなければならず、それ以外の仕方で生活することは許されない。不健康な人は、血圧・脈拍数・体温といった生理学的定数が、健康な人のそれとは異なっている。つまり、病人は、健康な人とは別の新たな生理学的定数の組み合わせを作り、そしてその新たな生理学的定数にしがみついている―それ以外の秩序は許容されない。ラテン語のValereは価値あるという意味以外に、健康であるという意味がある。健康であることは価値あることなのだ。
この観点から考えると、首都圏全体の生活の質が低下し、病気の状態だといえる。つまり、
「スーパーでの買物時には食品が西日本か外国産かどうかをいちいち地理的に確認しなければならず、風が強い日はほこり対策としてマスクをしなければならず、原子炉4号機の1500本の燃料棒が余震で倒壊したときのことを考えて避難準備に余念がなくヨウ素剤も準備し、赤ちゃんがいれば地面には下ろせないので室内でハイハイさせなければならず、北風が吹けばヨウ素131が福島原発から来るかもしれないので毎日の天気のチェックがかかせず、危ないので外食はできず、またコンビニでものを買うときには製造所記号を調べてから製造所が西日本であることを確認しなければならない。もちろん、子供がサッカーや野球をすることは自殺行為なのでそういったことはできない。水道水はRO(逆浸透膜)式の浄水器を購入し、そしてときどきりんごペクチンのサプリを飲まなければならず、ベラルーシの人が室内でもマスクをしていたと聞いて、部屋の中でも高性能の空気清浄機をつけないといけない。さらに、お風呂には活性炭を入れて放射能を除去しないと、放射性のトリチウムが入っているかもしれない。ほこりが舞う日にはふとんは干せないので、乾燥機も買わなければならない。癌になるかもしれないから、癌保険の掛け金もUPさせておかねばならない。毎日発見されるマイクロホットスポットが子供の通学路上にないかドキドキして、発見されれば迂回指示を出す。」
これだけ制約の多い、不自由で制限されたライフスタイルを強要されるのは、ほとんど病人が一定の生活様式を強要されるのと変わらないのであって、生活の質が極端に低下してしまっている―病気だといってよいだろう。何も気にせず暮らせば病気になってしまうエリア、そういったエリアはスラム街とよばれる―そういった土地に価値はないので首都圏の地価は暴落するだろう。普通に安全に暮らすのにベラボーにカネがかかるエリアにいても詮無いことだ。キエフ並みの汚染エリアである東京は、極端に生活の質が下がった半ばスラムであり、そういったエリアに留まっても意味がない。東京人は、放射能の雲が通り過ぎるのを待って、部屋の中でマスクしてじっと息を潜めているのと似たような状況だ。安全を考えれば自由な活動はできない。汚染エリアである東京では、人生の質そのものが低下し、ロクでもない人生しか送れない。子供が安心して暮らせない以上、次の世代の遺伝子も傷つくかもしれず、定住には適さない。
反対に、不自然なライフスタイルを強要されないところへ引越しすれば、放射能のことなどあまり気にせず、自由に気ままに暮らせるのだ。かくして、老人ではない若い世代は、是非、準備が整い次第、西日本で新たな人生を始めるのがよい。その方が人生を謳歌できるだろう。(人)生というのは、個々人の幸福を追求する劇場なのであり、その目標を達成できないような土地は離れる必要がある。
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