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政府・東電が新工程表 「冷温停止ほぼ達成」に疑問の声
http://www.asahi.com/national/update/1117/TKY201111170528.html
2011年11月17日19時42分 朝日新聞
政府と東京電力は17日、福島第一原発の事故収束の道筋を示した工程表の改訂版を発表した。原子炉が安定して冷却され、外部への放射性物質の飛散もさらに減り、目標の「冷温停止状態」はほぼ達成し、国の評価を待つ状態とした。年内に目標達成できるとの見通しを改めて示した。
原子炉の冷却は、事故を起こした1〜3号機の原子炉圧力容器底部の温度が37〜68度で、冷温停止状態の条件としている「100度以下」を維持しているという。燃料が一部漏れているとされる原子炉格納容器内の気体の温度も39〜70度に下がったという。
放射性物質の新たな飛散は、発電所の敷地境界で毎時6千万ベクレルと評価。1カ月前に示した暫定値(毎時1億ベクレル)より下がった。事故の影響で余計に受ける被曝(ひばく)量も年0.1ミリシーベルトに下がり、目標の年1ミリシーベルトを下回るという。
細野豪志原発担当相は「圧力容器の外に漏れた燃料も含めて安定した冷却ができている。維持できるかを1カ月半で慎重に確認する」と話した。現在、経済産業省原子力安全・保安院が専門家の意見を聞き、評価作業を続けている。
ただ、「圧力容器の底部が100度以下」といった条件には疑問点が多い。冷温停止とはもともと、正常な状態の原発が安定する目安だからだ。福島第一原発では核燃料や制御棒が高温で溶け落ち、一部は格納容器に漏れている。
保安院が10月に開いた会議でも、専門家から疑問の声が相次いだ。
山口彰大阪大教授は、原子炉底部の「100度」にこだわりすぎるべきではないと疑問を投げかけた。溶け落ちた燃料の温度や場所はよくわかっていない。圧力容器底部に注目するのは、ほかに測る場所がなく、燃料に比較的近いとみられるからに過ぎない。
九州大の工藤和彦特任教授は「現在の状態は『注水停止』とでも言うべきだ」と指摘。肝心の注水システムは、通常の冷却装置が壊れ、敷地内に約4キロのホースを引き回した仮設装置で何とか原子炉を冷やしているのが現状。放射性物質の放出も減ったとはいえ、格納容器や建屋の密閉機能は失われたままだ。
福島第一原発の「冷温停止」
http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/1117/TKY201111170534.jpg
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