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結局政府・東電のPRに使われただけの福島第1原発公開
http://gendai.net/articles/view/syakai/133702
2011年11月14日 掲載 日刊ゲンダイ
施設の被害状況と吉田所長の心情報告に終始
12日、福島第1原発の敷地内が事故後初めて報道陣に公開され、参加したメディアは大々的にその様子を報じたが、その内容は拍子抜けするものだった。
バスの中から見た設備の崩壊ぶり、車内での線量計数値の推移、そして記者の感想……。吉田昌郎所長(56)との質疑応答も15分間だけで、突っ込んだやりとりはなし。「死ぬだろうと思うことは数度あった」といった事故直後の心情を、ことさら大きく報じるばかりだ。事故直後の詳細な様子も、現在の原子炉内の状況も何も分からない。今月2日に起きた臨界騒動の真相にも触れていない。元原子炉設計技術者でサイエンスライターの田中三彦氏は「(報道内容には)新たな事実もなく、とくに感想もない」と前置きした上で、こう続けた。
「規制だらけの公開で、新事実が出ないようにしたのではないか。情報公開の姿勢に疑問を感じますね」
実際、今回の公開は制限だらけだった。参加メディアは内閣記者会加盟の常勤19社、福島県政記者クラブ、外国プレス代表ら36人だけ。原発事故問題を厳しく追及してきた雑誌、フリーランスなどは“排除”である。しかも、公開場所も限定され、当初は政府・東電側が写真の検閲までしようとしたのだから言語道断である。結果的に、メディアは政府・東電にいいように利用されただけではないのか。
「事故後8カ月経ってようやく原発施設内に入り、所長への取材までしたのに、なぜ、メディアはもっと真相に迫るような追及をしなかったのか。専門知識のある科学者の同行を認めさせてでも、詳細な事実関係を究明すべきです。事故直後、政府・東電の偽りの情報を流し続けたメディアは、今回も危険な状況下での収束に向けた取り組みぶりを強調したい政府・東電のPRに一役買っただけですよ」(政界関係者)
統制国家とそれに甘んじる大メディア。原発事故の教訓は、まるで生かされていない。
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