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高圧洗浄機にコンクリの壁 除染で線量低下2割の値も
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011111602000023.html
2011年11月16日 東京新聞 朝刊
福島第一原発事故で放出された放射性物質の除染が進む中、国や県が推奨する高圧洗浄機の効果に疑問が浮上している。コンクリートやアスファルトは、洗い流せば簡単に除染できそうな印象だが、いざ実践してみると、放射線量が二、三割しか低下しないとのデータも。福島県の自治体からは「新たな除染法の検討が必要かもしれない」と戸惑いの声も漏れ聞こえる。 (住彩子)
福島市は先月末、住宅の屋根やアスファルトを除染した結果をまとめた。アスファルトを高圧洗浄機で除染したところ、毎時一・八マイクロシーベルトだった線量は一・四マイクロシーベルトと二割ほどしか下がらなかった。
こうした状況を見越し、生活協同組合のコープふくしまは先月から円盤状の刃がついた電動カッターでコンクリートの表面を削り取る除染に取り組む。
削りかすは吸引して回収するが、作業には防じんマスクが不可欠。作業担当のコープの菅原一志さんは「深く削るほど線量は落ちるが、廃棄物が増えるので〇・五〜一ミリで十分」と話し、毎時〇・一九マイクロシーベルト以下になるように計測しながら削る。
十一月初旬、福島市の保育所で、コンクリート通路を削って除染する作業を実施。最大で毎時〇・四マイクロシーベルトあった線量は、表面を〇・五ミリほど削ると〇・一六マイクロシーベルトと六割減った。
手軽だが、効果がいまひとつの高圧洗浄。確実だが、費用と技術が必要な削り取り−。悩ましい選択になりそうだが、京都精華大の山田国広教授は「放射性物質は時間とともに岩石成分の結晶にはまりこむ。事故から八カ月たち、コンクリートなどはもはや高圧洗浄では落ちない」と指摘する。
自治体によっては予算との兼ね合いもあり、対応が異なってきた。伊達市が小学校で表面を削る方法を採用する一方、福島市や南相馬市などは高圧洗浄機の使用を推奨する。
伊達市は小学校一校当たり千三百万円の除染費用を計上しているが、高圧洗浄で対応する南相馬市の六倍以上の単価になる。南相馬市の担当者は「機械の購入費などを考えると、高圧洗浄に頼らざるを得ない」と明かした。
除染実施ガイドラインを作成した内閣府の担当者は「高圧洗浄機の効果はあると認識している」と自信を見せるが、住民の目は冷ややかだ。
福島市大波地区に住む小池光一さん(63)は「放射性物質が除去できないなら高圧洗浄は必要ない」と訴える。郡山市の担当者は「期待するほど効果がないという声を聞く。なるべく効果の大きい方法を採用したい」と、新たな除染方法を独自に検討することを視野に入れている。
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