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ときに面白いテーマがあるときに買う「サピオ」だが、12月7日号には原発事故関連が二つほど掲載されているので購入した。
小林よしのり氏とは歴史観などで相容れないが、孤高を恐れずエキセントリックなまでに物事を詰めていこうとする態度はスキだ。
そのためか、一時的は“自称保守”にももてはやされた(利用された)が、今ではよしのり氏のそばには寄りたくないという自称保守が多いようだ。
サピオに掲載された「脱原発論」は、マンガなので、手にとってご覧いただきたい。
ここでは、私にとってのポイントのみ文字で転載させていただく。
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小学館発行「サピオ」12月7月号P.55より
「「脱原発」は左翼が唱えていると自称保守派は言うが、あいにくわしも唱えている。」
「人為ミス、あるいは自然災害で、国家を崩壊させるリスクのある技術は認められない」
「だが、原発はどうせ維持されていくのではないか?既得権益者がそう簡単にあきらめはしない。人々が関心をなくすのを政治家は待っているだけ」
「政財界に媚を売るマスコミ・知識人らが、一刻も早く停止中の原発を再稼働させようと、原発擁護の旗を全力で振り始めた。しかし櫻井よしこっていつもマッチョ軍団のボスに祭り上げられてるな。」
「福島原発事故はまだ全然終わっていないのに!政府は年内に冷温停止などと言っているが・・・底の抜けた圧力容器を「冷温停止」なんかできるわけないのに!「除染」というのも基本的にはできるわけないのに!」
「最近、自称保守派は「放射能は健康にいい」と極論を言い出している。だったら家族ごと福島原発の20キロ圏内に引っ越して照明すればいい。」
「さて、自称保守は、原発を守るためなら平気で嘘をつく。例えば、こんな無茶苦茶なことを新聞に書いた知識人がいる。「エネルギーなどいらないから原発は停止しろという論者が増えてマスコミも煽りに煽っている」おいおい、「エネルギーなどいらないから、原発を停止しろ」なんて言っている者がいるのか?エネルギーは足りるから原発は停止しろ!と言っているのだ!」
「原発の危険性を訴える京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、「天皇の戦争責任」まで口にするガチサヨクである。」
「一方、小出氏と同じ京大原子炉実験所の山名元教授は、「保守」の論客、森本敏、中野剛志の両氏と共著で、『それでも日本は原発を止められない』という本を出し、原発擁護・推進を訴えている。片やサヨク、こなたホシュ。片や助教、こなた教授。イデオロギーや肩書きでしか人を見ない者は、これだけで山名氏を信用するかもしれないが、そんなものはもう通用しない。」
「大学の中まで「原子力ムラ」は出来上がっていて、「原発推進」なら教授になれるが、「原発は危険」と言おうものなら一生出世できず、大学をクビにならなければ幸運という構造になっていることは、もう一般常識である。」
「ましてや、この山名なる教授。原発関連企業や機関から多額の寄付金や研究費を受け取っている「御用学者」だと『別冊宝島』で暴かれ、ネットでも非難囂々の人物である。」
「ところが山名氏は、そんな自らの立場について何の釈明もしないまま、自分が「技術者」であることを強調し、あたかも公正・中立であるかのような口ぶりでヌケヌケと「原発推進」を唱える本を出している。その態度には、全く誠実さを感じない。」
「それにしても最近の自称保守の錯誤はすさまじい。もはや「原発を守ること」が「国家を守ること」になってしまった。その理屈として挙げるのは、とどのつまりはこういうことだ。「原発がなければ、エネルギー安全保障が保てない!」
【「CO2温暖化説」批判、輸入に頼る化石燃料=安全保障問題をウランも輸入で批判し、それへの当然の反論を予測して高速増殖炉の非実現性や六ヶ所村の膨大な費用と放出放射能量を説明】
「完成するかどうかわからない夢のまた夢の「核燃料サイクル」にまどろんでいる場合じゃない。目を覚ませ!」
「自称保守は、原発は「安全保障」のために必要だと言う。だがこんな転倒した話はない。「安全保障」のためには、逆に、「原発を即時に止めろ!」と言わなければならない。原発は危険すぎるからだ!」
「山名はもちろんのこと、中野・森本も、「たった一度の事故で原発を全て廃止せよなんて極端すぎる」「この失敗を糧にして、より安全な技術を作り上げるべきだ」というようなことを、いとも簡単に言ってのける。呆れ果てるのは、その絶望的な鈍感さだ。」
「彼らはその「たった一度の失敗」がどんな被害を招いているのか、全く理解していない。先祖伝来の土地、生まれ育った故郷を無理矢理追われ、愛する故郷が荒廃していくのを防ぐ手立てもない人々の気持ちを考えた形跡もない。」
【原発に対する自称保守の言動より、東日本壊滅の危機を語った菅首相を評価】
「現実を直視しろ!まだ「日本の原発は安全」の神話を信じているのか!?日本人の誰もが「安全神話」の崩壊に気づいたのに、自称保守だけがまだ夢から覚めずに惰眠をむさぼっている。日本一の平和ボケどもだ!!」
「こんな連中が「リアルティを持て」とか「日本人は安全保障の意識が足りない」とかえらそうに言うのだから、もうめまいがしてくる。」
「中野氏は、今回の事故で「原発をなくせ」と言うのは、一度戦争に負けたから「軍隊をなくせ」と言っているのと同じだと言い、軍隊がこの世からなくならないのと同様、「原発そのものがこの世から消えることはあり得ません」と主張する。」
「一体、何を勘違いしているのだろうか?大東亜戦争では、日本軍が日本国民に危害を加えたのか?沖縄ではそう信じている人もいるが、事実はそうではない。」
「しかし、原発は確実に日本国民に危害を加えているではないか!」
「そしてもう一つ。軍備も電気も必要不可欠なものである。だから「軍隊がなくならないのと同様、発電所はなくならない」と言うのならわかる。だが、「原発」なんてものは、「発電所」の一種でしかないのだ。」
「人間が制御しきれず、一度失敗したら国家滅亡の危機なんてリスクを抱え込んでいるような技術に未来はない!淘汰されるのは当然である!」
「また、こんなものを農業のように国が補助して守らなければならない理由など一切ない!」
【中野剛志氏のTPP論を高く評価し、原発擁護論の杜撰さから官僚の立場の難しさを嘆じている。その後、「総括原価方式」による電力料金設定を批判。】
「さらに中野氏によれば「『反原発』と『反国家』はイコール」なんだそうだ。反原発運動は「反国家テロ」だそうだ。」
【電力の大規模集中型から地産地消型への転換を語っている】
「中野氏は反原発運動を完全に「左翼陰謀論」で語ってしまっているが、右も左も関係ない。「国家の安全保障上、危険すぎるから止めろ!」と言っているだけだ。」
「国家国民の安寧のために、あまりに危険だとわかってしまった以上、「危険だから原発をやめろ!」と言うのは当たり前の話で、むしろ愛国者ならば脱原発を唱えるべきだろう。」
「エネルギー安全保障からみても、原発廃止は大した問題ではない。国家のため、公のために害をなす者は、左翼ではなく、「既得権益を貪る原発ムラ」の住民の方だろう!」
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