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ようやるワ 中国電力の原発再稼動 世論懐柔イベント
http://gendai.net/articles/view/syakai/133668
2011年11月11日 掲載 日刊ゲンダイ
子どもに無料文具、大人にはカニ汁
原発安全神話が崩れ、脱原発が叫ばれるなか、電力会社は着々と原発再稼働に向けて世論誘導を進めている。中でも露骨なのが、島根原発を持つ中国電力だ。県庁所在地で唯一、原発が10キロ圏内に立地し、イザという時は鳥取、島根で46万人が避難対象になる。住民も気が気じゃないのだが、今月6日、原発祭ともいうべき大イベントを開き、地元民の懐柔に乗り出した。
原発まで約1キロ、膨大な原発マネーで建設された鹿島総合体育館(松江市鹿島町)で「クリエイティブフェスタin鹿島」なるイベントが開かれたのだが、バルーンの写真を見てもハッキリ分かるように「中国電力島根原子力本部」が実質的な主催者だ。
開会式挨拶では地元代表者が「何よりも中電(中国電力)さんに大変なご支援をいただき……」と、メーンスポンサーを持ち上げ、原子力本部長がテープカットに参加して、“原発祭”は開幕した。
入り口ではディズニーキャラクターの文具セット(500円相当)が子どもたちに無料で配布され、「島根原発」ロゴ入り巨大バルーンハウスが子どもたちの人気を集めた。たった50円で原発キャラクター「リッキー」の輪投げ(プレゼント付き)やキーホルダー作りも楽しめ、チビっ子たちは大はしゃぎ。ほどなく「海賊戦隊ゴーカイジャーショー」が始まり、会場は1000人を超える親子連れで膨れあがった。その傍らのプロジェクターでは「島根原発の地震対策」が映し出されていたが、誰も見ていない。娯楽の少ない町だけにゴーカイジャーで呼び込まれた大量のファミリー層は、ショーが終わるや、同時開催の野菜や魚、特産品の即売会へ。カニ汁が無料配布され、大量の餅まきで“原発祭”はお開きになった。
子どもをだしにして原発安全PRイベントとはえげつない。
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