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福島原発廃炉より金がかかる米核兵器の解体 [春名幹男「国際情報を読む」]
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2011/11/10 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
広島に投下された原爆の600倍以上の爆発力を持つ最大級の水爆B53。その最後の1発が先月末、解体された。
オバマ大統領が掲げる「核兵器のない世界の実現に向けた重要な一歩」と米エネルギー省のポネマン副長官は称賛した。
素朴な日本のメディアは、そんな発表をうのみにして伝えたが、実は全くのウソだ。B53は危険だから解体したのである。その証拠に「過度に政治的に利用すべきではない」と全米科学者連盟(FAS)はオバマ政権の宣伝工作を批判している。
B53の配備が始まったのは米ソ一触即発のキューバ危機の1962年。爆発規模は9メガトン。ミニバンほどの大きさで、重量は約4・5トン。B52戦略爆撃機に搭載し、ソ連地下核施設爆破用の地下貫通型核弾頭と分類されていた。
しかし、装置の安全性に懸念があるため、レーガン政権は80年代にいったん退役させることを決定した。しかし、その後も、米ソ間の緊急事態に備えて貯蔵を続け、最終的に解体が決まったのは97年のことだった。
それ以後14年もかけて解体作業が続けられてきた。FASによると、解体したB53は推定36発。解体を前提とした設計・組み立てが行われていないため、テキサス州アマリロ郊外のパンテックス核兵器工場での手作業での解体は難航し、長期間かかった。
冷戦時代を象徴した超大型核兵器はこうして終わりを告げ、現存する最大の核爆弾は1・2メガトンのB83となった。
北朝鮮やイランは核施設を地下に設置しているが、これらを爆破する能力を持つ核弾頭には、小型で地下貫通能力を持つB61―11がある。
米国の核弾頭保有数は最大時の67年で3万発強(ソ連は88年の4万発強)。米ソ、続いて米ロ間の軍縮で、現在の米国の核弾頭保有数は解体が決まったものも含めて約8500発。
米議会予算局の試算によると、約3000発の解体費や、既存核弾頭に代わる次世代の新型弾頭の開発(RRW)に要する費用などの合計は10年間で約6000億ドル(約47兆円)に達する。10年間で最大20兆円と試算される福島第1原発の廃炉・避難者補償額(日本経済研究センター)を大きく上回ることになる。
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