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家一軒 除染してみたら /福島
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2011年11月7日17時45分 朝日新聞デジタル :Nuclear F.C : 原発のウソ
東京電力福島第一原発の事故による除染問題で、福島県内の汚染土壌を処分していく工程表を国が10月末に示した中、福島市では民家の除染が本格的に始まっている。
そもそも除染とはどういう作業で、どのくらいの量の土砂が出るのか。
「異様な光景だよなぁ」
10月27日の午後、福島市大波の須田義春さん(61)は、でこぼこで小石の転がった庭を見てつぶやいた。実のついた柿の木と、枝を刈り込んだ背の低い木が数本だけ。30本以上あった庭木は根こそぎ引き抜いた。
木造2階建ての須田さん宅で除染が始まったのは9日前の午前8時過ぎ。8人の作業員が手分けして屋根に上がり、瓦を洗浄、雨どいの泥をかき出した。土嚢(どのう)2袋分あったという。2日かけて壁や隣の物置小屋も洗い流した。
庭を覆っていた木は、葉や幹に放射性物質がついている可能性があり「残すと除染の効果が上がらない」(福島市)とされるため、根こそぎ引き抜いた。残したのは、1996年に家を新築した際に須田さんの母が植えたという柿の木など数本だけ。庭木は2トンダンプカーが3往復して、運び出した。
庭や駐車場は表土をはぎ取った。物置小屋の周りと庭の一部で深さ約20センチ。5センチ分取ったが効果が出なかったため、さらに15センチ深く掘った。ほかの場所は深さ10センチほどまで。土砂は近くの土地に埋めたため、正確な量は不明だが、1千平方メートルほどの庭から100立方メートル以上が出たとみられる。
庭の伐採と土のはぎ取りは、作業員6人で4日間かかったという。その結果、雨どい付近は、毎時34マイクロシーベルトから1以下に。庭はおおむね2.9から0.7ほどに落ちた。
福島市の事業として様々なモデルケースの除染を進めている草野利明・防災専門官は「一軒一軒、屋根や壁の素材が違う。建物の大きさや庭の広さも違う。量や作業時間は除染をしてみないと分からないところがある」と話す。
須田さんは、庭に残る柿の実は収穫しないという。「鳥が食べることになるんだろうな」。今後はもう、庭に新たな木は植えないつもりだ。「植えてもまた引き抜くことになるからな。まだ原発が止まってないし、線量が高くなってくるかもしんねぇ」
線量が高い地域の除染費用は市町村持ちで、最終的には国が補填(ほてん)することになっているため、須田さんには負担はかからなかった。だが、家には殺風景な庭だけが残った。「除染やるのは賛成だけど、この庭の補償はどうなるんだ?」(木村俊介)
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