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「自発的核分裂」で安心できない 福島原発「再臨界大騒動」
http://gendai.net/articles/view/syakai/133536
2011年11月4日 掲載 日刊ゲンダイ
ナーンにもわかっていない炉内の真実
福島第1原発2号機から半減期が短い放射性物質キセノンが検出された問題で東京電力は3日、「再臨界ではなく自発的核分裂」との見解を示した。
「自発的核分裂」とは燃料中に一定量存在するキュリウム242や244など不安定な物質が文字通り、自発的に分裂するもの。中性子が飛び交い次々と核分裂が起こり、大量の熱が発生する「臨界」とは違う。ひとまず、安心していいようだ。京大原子炉実験所助教の小出裕章氏はこう言った。
「自発的核分裂は普段でも起こる。つまり、避けようがないものですが、溶融している燃料の量が少なければ、大した熱量も出ないので、今後に大きな影響はありません。1、3号機で自発的核分裂が起こっていたとしても、同じように心配することはありません」
とはいえ、今回、ギョッとしたのは炉内の様子がやっぱり、きちんと把握できていないということだ。東電によると、原子炉内の温度などで、「臨界が起きているとしても小規模という認識はしていた」というが、新たに核分裂を示すデータにバタついた。2日午前2時48分からホウ酸を注入。同時にメディアや保安院にも知らせて、夜が明けた後、記者会見を開き、臨界の可能性に言及した。メディアは大騒ぎし、保安院から情報が上がっていなかった官邸がヘソを曲げて、厳重注意をするオマケまでついた。
「本当に臨界が起きていたとすれば、検出されたキセノンの量も桁違いに多くなる。すぐに分かりそうなものだが、結局、1日以上、大騒ぎになった。炉内の把握に欠かせない中性子線量計測器や水位計が壊れているからです。今回2号機からキセノンが検出できたのもガス管理システムがようやく稼働したからで、1、3号機ではキセノンが出ているかどうかもわからない。炉の冷温停止に向けて、順調のように見えるが、実際は綱渡りなのですよ」(関係者)
そのうえ、データ隠しを非難され、懲りている東電は、とりあえず、何でも念のため発表する。それが騒ぎを拡大させたのだが、裏を返せば、まだまだ、何が起こるかわからないということだ。安心するのはまだ早い。
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