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日本の食品規制値 チェルノブイリ原発事故経験国よりも高い
http://nikkan-spa.jp/85349
2011.11.07 日刊SPA!
◆日本の食品の規制値はベラルーシよりずっと緩い
「新潟では高濃度に汚染された水田はないことになっているが、福島では規制値ギリギリの水田で耕作が許可されている」「そもそも500Bq/kgの規制値も高すぎる」とコメどころの新潟で、水田やコメの放射能汚染問題に取り組んでいる中山 均市議は言う。
「チェルノブイリ事故後の輸入食品基準値でも370Bq/kg。また、原発構内では、放射性セシウムが100Bq/kg以上であれば、『低レベル放射性廃棄物』として処理施設で保管するレベル。いくら『暫定』とはいえ、主食のコメの規制値としては高すぎます」
それでは、何を根拠に規制値が500Bq/kgと決まったのだろうか?
農水省は「食品の規制値が500Bq/kg未満とされたので、土壌からコメへのセシウム移行係数を10%と設定し、5000Bq/kgを上回る水田の作付けを制限しました。計算上は、500Bq/kgを超えるコメはないと考えています」と説明する。
規制値を500Bq/kgに設定した根拠を聞くと、「それを決めたのは食品安全委員会」だという。食品安全委員会は、野菜類、穀類、肉・卵・魚のセシウム暫定規制値を500Bq/kgと設定している。
ところが、食品安全委員会に聞くと「(規制値を決めたというのは)誤解です。決めたのは厚生労働省」だという。そこで厚生労働省に問い合わせてみた。すると「ICRP(国際放射線防御委員会)の指針に基づいた、原子力安全委員会の数値を援用しています」とのこと。ICRPの勧告したセシウムの被曝限度5mSv/年を、日本人の食生活に合わせて計算したものだという。
しかし、チェルノブイリ原発事故を経験したベラルーシの規制値は、パンが40Bq/kg、飲料水が20Bq/kg(日本は200Bq/kg)など、日本よりもずっと厳しい。また、子供の食べ物に関してはさらに厳しい基準値が定められている。
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