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これからの生活の設計ために(4) どうして日々の生活したらよいか?
http://takedanet.com/2011/11/post_3b05.html
平成23年11月4日 武田邦彦(中部大学)
福島原発事故から8ヶ月になろうとしています。子供を守る親としては、残念なこともあり、苦労したこともあり、そして誇りに思うこともある・・・そんな気持ちをお持ちだろうと思います。
でも、不安もあります。このような状態がいつまで続くのだろうか? ここで生活をしていて大丈夫だろうか? など難しい問題が浮かび上がって来ているはずです。
そこで、これまで生活の設計のために岩手県、宮城県、福島南部のことを説明してきましたが、今回は千葉県を「例に挙げて」、他の都道府県にお住みの方でもご参考になるように少し書いてみました。
住宅、外国への出国など大がかりな方針の指針はまた別の機会に書きます。ここでは毎日の生活に絞りました。
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まず、子供の10年先の健康は神様以外、誰にも判りません。「大丈夫」などと言う人がいますが、まったく信用できません。学説はありますが、人間は判らないことは判らないのです。
そこで、「悔いの無いように」するには、1年1ミリです。そして、「仕方ない」という限度は1年5ミリです。この理由はブログで説明してきましたが、今後も新しい情報がまとまれば整理をしていきます。
単なる例示として千葉県を出しました。他の地域の人もこの地図を見ながら、自分のところの参考にしてください。この地域でどうしても「1年1ミリ」を超えてしまう地域は黄色で塗ったところです。この地域は平均して1時間あたり0.5マイクロシーベルトですから、そのまま8750時間をかけると、1年に4.4ミリになり、かなり工夫をしても無理と思います。
それを避ける方法は「少しずれる」ということです。広い範囲が汚染されていたらダメですが、柏や三郷周辺だけですから、お勤めのことなどを考えて、できれば「白い地域」、できなければ「薄緑」のところへ移動することがお勧めです。
薄緑の地域は1時間に0.25マイクロですから、1年に2.2ミリになります。でも、これは「平均」です。だから、「ヤブ、側溝、林、公園の隅、雨樋の下の近く、ふきぶるようなところ・・・」を避け、家の中を1ヶ月に1回ぐらい除染すれば、1年1ミリに収まります。
つまり、「平均ではだめでも、危険なところを避ける」という方法です。たとえば、家が0.11で、周囲に0.4のところがあれば、平均して0.2とか0.3になりますが、0.4のところに近づかなければ、何とか1ミリの近くで収まるということです。
そして、たまには「白いところ」に遊びに行ったり、買い物にいくような工夫をしてください。「生活の工夫で平均値を下げる方法」です。
この方法をお勧めするのは、ようやくサカナ、牛乳、(新米)などを除いて徐々に食品の汚染が下がってきたことです。これから食品安全委員会が1年5ミリの暫定基準を、できるだけはやく1年1ミリにしてくれることを期待したいと思います。
また、このブログでもサカナや野菜、お菓子などを紹介していますが、他のブログでもいろいろアドバイスがありますので、参考にしてください。
また、地域の汚染を拡大しないためには、瓦礫の持ち込みなどをできるだけ減らすことです。放射性物質は少なくても減りませんから、積み重なります。100分の1でも100回運ぶと危険です。
時には食材を運搬してくるトラックのタイヤの検査を自治体に迫ることも大切です。たとえば口蹄疫などが流行したときには国道に消毒薬のベルトを作り、かならずそこを通らないと県内に入れなかったのです。
口蹄疫はウシの病気ですが、放射性物質は人間があぶないのですから、さらに厳重な管理を自治体に求めたいと思います。
不幸中の幸いですが、セシウム、ストロンチウムは梅雨と台風などのために少し水に溶けてアスファルトや土にしみこんでいます。だから風で飛ぶ量もかなり減っています。地下水は危険になってきましたが、被曝は減っています。地下水以外の水道は大丈夫です。調味料、インフルエンザワクチンなどはいずれも少量なので問題はありません。
また、2号機の爆発で心配された福島原発も安定していますので、とにかく、「地域」に気を配って、3月まで頑張りましょう。
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