http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/188.html
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風刺や諧謔(かいぎゃく)の効いたパロディーは文化の厚みや成熟度を測る目安になる。日本語圏には井上ひさしさんという達人がいた▼良質なパロディーは古びるどころか、鮮度を増すことさえある。次の作品は好例だろう。少々長いが引用したい▼<雨ニモマケズ/風ニモマケズ/コーガイニモ/ホーシャノーニモマケヌ/丈夫ナカラダヲモチ/欲ハナク/(中略)東ニ景気ノ悪イ大国アレバ/行ッテ智恵ヲ貸シテヤリ/西ニ疲レタ国アレバ/行ッテ手伝ッテヤリ/(中略)北ニ軍拡ヲ国是トスル大国アレバ/ツマラナイカラヤメロトイヒ/(中略)ミンナニ核あれるぎートヨバレテモ/ヘコタレモセズ/クニモセズ/サウイフ国民ニ/ワタシタチハナリタイ>(「にっぽん博物誌」朝日文庫)▼ちょうど30年前、1981年の発表作。言うまでもなく、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」の本歌取りだ。東の大国は米国、西の疲れた国はギリシャ問題に揺れるEU、軍拡に血眼の北の大国は中国。そう読みなせば、「きのう作ったばかり」と言われても通用する▼そして思う。「過剰な核アレルギー反応」と誹(そし)られようが、苦にもせず、30年前に決然と「脱原発」の道を選び着実に歩んでいたら、大地震や津波は避けられなかったにしても、フクシマの惨事は回避できただろう−と▼ヘコタレズ、失敗カラ学ベル住民ニ、ワタシタチハナリタイ。2011・11・3
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/329596.html
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