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福島第1原発:東電、一時的「臨界」の可能性否定
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111104k0000m040054000c.html
毎日新聞 2011年11月3日 21時09分(最終更新 11月3日 22時59分)
東京電力福島第1原発2号機の原子炉格納容器内で、核分裂によって生じる放射性のキセノン135などがごく微量検出された問題で、東電は3日、中性子が当たらなくても単発で起きる「自発核分裂」でキセノンが生じたとする見解を明らかにした。継続的な核分裂が起きる「臨界」が一時的に生じた可能性は否定した。東電が分析したところ、検出されたキセノンの濃度は、臨界になっていたと仮定した場合よりかなり低かったという。
東電は、検出されたキセノン135が、損傷した核燃料などにあるキュリウム242とキュリウム244の自発核分裂で生じたと仮定し、容器内のキュリウムの量を推計。核分裂で生じるキセノンの濃度を試算したところ、今回検出されたキセノンの濃度(1立方センチあたり約10万分の1ベクレル)とおおむね一致したという。一方、臨界が起きていたと仮定した場合、キセノンは今回検出された濃度の約1万倍に達するという結果になった。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「容器内の中性子が臨界の必要量を維持していない点からも、一時的な臨界はない」と説明。2日の会見で臨界の可能性に触れた点について「詳細な分析ができていない中、可能性があったので言及した。『臨界』は一般の方が危険な状態と考えやすい言葉で、不安を与えたのは申し訳ない」と陳謝した。
東電によると、キュリウムはウランやプルトニウムが中性子を吸収して生成され、通常運転時や定期検査中でも自発核分裂が起きる。健全な炉内では、キセノンは燃料棒の被覆管内に閉じ込められているが、今回は事故で被覆管も溶けたため検出された。1、3号機についても、2号機と大きく変わらない状態だという。
経済産業省原子力安全・保安院は「東電からの正式な報告がなく、現時点で『局所的な臨界が起きた可能性は否定できない』との見解は変わらない」としている。【奥山智己、岡田英】
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