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つい半月ほど前、こんな発表が有ったのを御記憶でしょうか?
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■「冷温停止状態、発表出来る状況」…平野復興相
(読売新聞 - 10月18日 18:54)
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「冷温停止状態、発表出来る状況」…平野復興相
(読売新聞 - 10月18日 18:54)
平野復興相は18日、福島県二本松市で開かれた民主党の会合で、東京電力福島第一原子力発電所事故の収束に向けた工程表に関連し、「ステップ2」の柱である原子炉の冷温停止状態は事実上、達成済みとの認識を示した。
平野氏は「明日にでも冷温停止状態を発表しようと思えばできるが、警戒区域(の縮小など)をどうするか、セットで出すべきだということで、発表を差し控えている状況だ」と説明した。政府と東電は17日に改訂した工程表で、冷温停止状態の達成時期を「年内」と明記している。
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この発表は、一体何だったのでしょうか?
以下に引用する京都大学の小出裕章助教とジャーナリストの明石昇二郎氏の対談をお読み下さい。
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小出:「冷温停止」など、私から見るともう話にもならない。『冷温停止』というのは、もともと私たち原子力関係者の間でしか使われていなかったテクニカルターム(専門用語)ですよ。
炉心の温度が100℃を下回ったら「冷温停止した」というんです。なぜ100℃なのかといえば、100℃を下回らない限り、水が水として存在できず、蒸気になってしまうからです。ようするに、安定して原子炉を水で冷やすことができる状態を言います。
福島第一原発1号機に関しては、東京電力自身が「圧力容器の底が抜けてしまっています」と言っているわけです。溶けてしまった炉心が圧力容器の底から抜け落ちてしまった。そうなれば、もう圧力容器の底に水は溜まらない。100℃を下回る、上回るかなんて、今や事故の収束と何の関係もなくなっているんですよ。底から抜け落ちた炉心が今、どこにあるかさえ把握できていないいんです。
底の抜けた原子炉で「冷温停止」はあり得ません。それなのに、いまだに『冷温停止』なんていうテクニカルタームを使うこと自体が、フクシマ事故のメカニズムを理解していない証拠だとも言えるでしょう
明石:つまり大半のメディアは、東電から言われたままの話を、考えナシにそのままたれ流していることになります。
小出:そうです。メルトダウンが明らかになり、冷温停止なんていう概念が崩壊しているのに、東電はいまだに使っているわけですよね。技術者がそんな言葉を使うのはとっても恥ずかしいことだと私は思うんです。
(別冊宝島1821号『原発の深い闇2』(2011年・宝島社)9〜10ページより)
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「冷温停止」なる言葉が、いかに無意味な言葉であるかがお分かり頂けると思ひます。
そして、下の記事は、小出氏の指摘がいかに正しかったかを証明して居ると言へないでしょうか?
平成23年11月2日(水)
西岡昌紀(内科医)
http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/4695935.html
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福島2号機 一時臨界の可能性
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1798222&media_id=2
<福島第1原発>一時臨界の可能性 2号機にホウ酸水注入
(毎日新聞 - 11月02日 11:40)
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会見する東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理=東京都港区で2011年11月2日、小出洋平撮影
東京電力は2日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内の気体に、核分裂の際に生じる放射性キセノン133とキセノン135がごく微量含まれている可能性があると発表した。同午前2時48分から1時間、核分裂を抑制するホウ酸480キロを水に溶かして注入した。容器内の温度や周囲の放射線量に大きな変化はないが、東電は同日の会見で「一時的、局所的に燃料が核分裂し、臨界状態になった可能性がある」との見解を明らかにした。【種市房子、関東晋慈、奥山智己、久野華代、中西拓司】
東電は日本原子力研究開発機構に気体の詳細分析を依頼、キセノンが含まれているかどうかの確認を急いでいる。
東電によると、格納容器内の気体を浄化して外部に放出する「格納容器ガス管理システム」(10月28日稼働)を使って1日午後、容器内の気体を調べたところ、2種類のキセノンが1立方センチあたり10万分の1ベクレル含まれているとの結果が出た。一方、核分裂反応で同時に発生する放射性ヨウ素131は検出されず、原子炉建屋1階での調査でも、核分裂反応時に放出される中性子は検出されなかった。
2日会見した東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「キセノン133などが発生しているとすれば、一時的、局所的に燃料が核分裂を起こし、臨界状態になった可能性がある」と説明した。しかし、圧力容器の温度や圧力のデータに大きな変化がみられないことから、臨界が長時間続いた可能性は否定した。
経済産業省原子力安全・保安院によると、福島第1原発1〜3号機の原子炉で冷却のため注水量を増やしている。水は中性子を減速させて臨界しやすくする性質があるため、局所的な臨界が起きている可能性は否定できないという。保安院の森山善範原子力災害対策監は「原子炉の温度は安定し、ホウ酸を注入することで大規模な臨界は防止できる」としている。
2号機では5月の解析の結果、格納容器に穴が開いていることが分かった。原子炉内の核燃料の大部分が溶け、圧力容器や格納容器に溶け落ちているとみられている。
一方、圧力容器底部の温度は9月に100度を切り、東電は原子炉の「冷温停止」を達成する目標を来年1月中旬から年内に前倒ししていた。冷温停止の見通しについて松本代理は会見で「保安院と協議する必要があるが、現時点では(圧力容器底部は)冷えており大きな問題はない」と述べ、スケジュールに変更はないと強調した。また、格納容器ガス管理システムが設置されていない1、3号機について「(キセノンが含まれている)可能性はあるが、核分裂反応が起こっていても大量ではない」と述べた。
◇「誤検出可能性も」保安院
この問題について経済産業省原子力安全・保安院の古金谷敏之原子力事故故障対策・防災広報室長は「燃料が局所的に高温になって核分裂している可能性はあるが、原子炉の温度は変化しておらず再臨界は考えにくい。キセノンの濃度は低く誤検出の可能性もあり、状況を見極めたい」としている。
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