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キセノン検出は、二号機で核分裂反応継続、再臨界と考えるのが妥当。
2011-11-02 12:07:25 | 福島第一原発
福島第1原発の2号機で、格納容器内で半減期が短いキセノン133、キセノン135が検出され、ホウ酸を入れる状態ということは、核分裂反応は続いていることがはっきりしたということです。この核分裂反応が、再臨界というレベルに至っていると考える方が妥当です。元々、わかっていましたが、つまり、何も終わっていない。突然、ひどくなったというよりも、おそらく危機的状況を今まで放置していた可能性が強いと思います。さらにひどくなったのかどうかはわかりません。
僕は、新たな危機がおとずれたというよりも、従来から継続していた危険が、顕在化したのではと思います。この顕在化の理由は不明です。たまたま東京電力内部、実際の現場の自浄作用も考えられますし、もう「限界」という感覚かもしれません。数値が明確化しただけかもしれません。
少し驚いているのは、メルトスルーした燃料ではなく、格納容器内に残存している核燃料から、核分裂反応→再臨界というプロセスがおこっているということです。メルトスルーしている制御の出来ないものではなく、格納容器内の方も、手がつかない状態であることが明確化されたということです。こういう状況がおきていることは、福島第一原発がいまだにどうにもならないレベルであることを、もう一度僕らに確認させてくれました。
このあとの展開が制御できるのかどうかもわかりません。従来の状況の顕在化よりも、事態が悪化している可能性も、否定は仕切れないので、この後の報道内容、東電の会見などをチェックしながら、事態の推移を慎重にみてほしいと思います。楽観できる要素は一パーセントもありません。 そして、元々、敷地内で「地割れで水蒸気」と言う話を僕が書いたのは、現場からの情報のみならず、当時の政府最高首脳が「再爆発懸念」を口にし、「地面から水蒸気が出ている」という話をしたことから、ブログに書く判断をしたものです。政府最高首脳が「情報伝達への不信」を口にしていたこともあわせると、経済産業省、保安院、東京電力、原子力専門家たちは、きちんとした認識で、この事態にあたれていないことを再認識しましたし、今回の発表でその思いはさらに強まります。
福島第一原発に近距離のエリアに住民を戻すことは、暴挙どころの話ではありません。「直ちに」住民を危険にさらす行為を、この国の政府も自治体も、率先しておこなっているということです。そして、福島第一原発に近いエリアへ行く事は、短期的には、極力避けたほうがよいと思います。何かがあったときに、だれも保障はしてくれません。
もちろん、緊急事態が起きた場合、近接圏内のみならず、300キロから400キロのゾーンくらいまで多大な影響が出る可能性があります。そのときに、どのような被害となるのか、僕には見当もつきません。近距離でなくても、風向き、状況、装備品の確認は必須。雨は避ける。緊急の際の、頭のシュミレーションはしてください。南東北と関東全域では特に。
はっきりいえることは、福島第一原発は地中のみならず、格納容器内でも危険は続いていると言うことです。その危機はさらに明確になったということです。
これで、話は振り出しに戻りました。この七ヶ月の間に状況は、楽観視できる話はありませんでしたが、原子炉の格納容器内の状況を疑うことになると、もはやどうにもならないという思いが強まります。
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