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小出裕章が分析する、海外機関の発表・セシウム137海洋流出30倍・セシウム大気中放出3倍。 10/31
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65772829.html
2011年11月01日09:10 ざまあみやがれい!
2011年10月31日(月)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演しました。ここ数日報道されていた、海外機関が発表の、放射性物質の放出の新たな数値についての質問に答えました。
音源
20111031 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://youtu.be/cq0OOe5Zzig
http://www.youtube.com/watch?v=cq0OOe5Zzig&feature=player_embedded
※誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、ここから)
水野「小出さん、こんばんは」
小出「こんばんは」
平野「こんばんは」
水野「よろしくお願いします」
平野「よろしくお願いします」
小出「よろしくお願いします」
水野「え……まずですね。今まで国が発表していた様々な数値を、どこまで信じていいのかということで。いくつかぜんぜん違う数値が他のところから出てきているというおはなしをさせていただきます」
小出「はい」
水野「まずはフランスから出てきた数値です。フランス放射線防護原子力安全研究所というところがございます」
小出「はい」
水野「これは小出先生ご存知の機関ですか?」
小出「えー…………、正確に知りません」
水野「ああ、そうですか」
小出「はい」
水野「これがどう、どれくらいのね」
小出「はい」
水野「どういうスタンスのところなのかわからないんですが」
小出「はい」
水野「ここが発表したことがですね」
小出「はい」
水野「今回の福島第一原発の事故、で、海洋……海に、流出したセシウムの量です」
小出「はい」
水野「セシウム137の量について、試算したところその数字はこれまで東電が発表していたものの30倍……」
小出「はい」
水野「3倍ではありません」
小出「はい(笑)」
水野「30倍」
小出「はい」
水野「の量だという数字を出してきたんです。」
小出「はい」
水野「これを私たちはどう捉えたらいいでしょうか」
小出「すいません。私はその報告を見ていませんので。その報告自体をどこまで信じていいのか、私には今、判断ができませんが。え……、これまで東京電力が公表してきたデータ自身も根拠のあるものだとは私自身には思えません、でした。はい。私は、ずっと前からトレンチとかピットとかいうところにたまっている水は、当然あのコンクリートの建造物で、地下に漏れているはずで。それは海へ流れていかざるをえないと発言してきましたが」
水野「おっしゃっておりましたね。早くから」
小出「はい。あのそういうものに関しては、東京電力、一切の評価をしないできていますので」
水野「そうなんですか」
小出「はい。え……東京電力の公表値より圧倒的に多いというのは私は確実だと思いますが。えー、それが30倍であるのか、あるいは10倍であるのか、あるいはもっと100倍であるのか、ということに関しては、残念ながら私は今判断ができません」
水野「これ判断する……今からですよ?」
小出「はい」
水野「本当はどうだったのかって判断することは可能なんですか」
小出「えーとても難しいだろうと思いますが、海洋の汚染状況等のデーターが蓄積してくれば拡散計算によって……私たちソースタームと呼んでるですね、放出量そのものに遡っていくことも、学問的にはできないわけではありませんし。汚染水の地下への漏れ出しというものがどれだけであったかということが、現在のように全くわからないような状態でなくて、ちゃんと浄化ができるようにしてもらえるのであれば、もちろんそちらからも評価はできると思います」
水野「んー。今の出されている……公表されてる数値ではそれはわからないということですか」
小出「えー、今まで東京電力は漏れてないと……漏れてないというかその、えー……当然漏れているのですけれども、トレンチとかピットとかはですね、でもそのどれだけ漏れているというようなことを東京電力から公表されたことはありませんので、評価自身ができないままここまで来ています。」
平野「すいません」
小出「はい」
平野「今回はセシウムだけの、まあ推計なんですけども」
小出「はい」
平野「当然その、他の核種ですね」
小出「はい」
平野「これも同時に流出してるわけでしょ?」
小出「そうです」
平野「で……まあ心配されるのが、魚へのこう……連鎖ですよね」
小出「はい」
平野「まあ例えばその、比重の重たいストロンチウムとかそういうものも海底の泥から……」
小出「はい」
平野「出てくる可能性あってまあ現実に東京海上……海洋大学の調査ではあの……なんか。、いくつかその徴候は出てるようなんですけども」
小出「はい」
平野「この広がりっていうのは消費者というのはどういうふうにあの、対処したらいいんでしょうかね」
小出「はい。私は、これまで、一番危ないのはセシウムだということをこの場でも聞いていただいてきましたし、大気中に放出された放射性核種でいう限りは今でも私はそうだと思って、います。というのは大気中に出やすいという、性質……を持っている放射性核種がいくつかあってですね。まずは希ガスという放射性核種ですし、次にヨウ素、次にセシウムと、いうように大気中に逃げやすいわけで。ストロンチウムとかプルトニウムとかいうそういう放射性核種は、大気中へ出ていくという意味ではあまり問題にならないはずだと私は思ってきました。え、多分そうだと思います。え、ただし、気体……まあ汚染水という形で漏れていく分に関しては、セシウムだけではもちろん済みませんで。ストロンチウムも問題になるだろうと思います。プルトニウムはあまり水に溶けないと思いますけれども、でも他のセリウムとか……色々な放射能が液体としては流れていくと思いますので、海洋の汚染あるいは海底の土の汚染とかいうものをですね、これから調べる。そして魚の中に一体どんな放射性核種が現れてくるということは注意深く見る必要があると思います。」
水野「はい……。んー。この東京海洋大学のチームは福島県いわき市の沿岸で今年7月に採取したプランクトンから高濃度のセシウムが検出されたというふうに発表してるんですね」
小出「はい」
水野「で、プランクトンから……プランクトンって私ら別に食べないですから(笑)」
平野「魚ですねえ」
水野「ねえ。これがどうなっていくのかなと……」
小出「プランクトンは魚が食べるわけ、ですから。プランクトンが汚染が出てきているということはこれから魚にそれが現れてくるということの証拠なのであって。えーこれから私たちが魚を食べるようになると……というかもう食べてるわけですけれども。魚の中にこれから汚染が現れてくるということになるはずだと思います」
水野「んー。研究ということで言いますと、海外のノルウェーなど欧米の研究チームが今度は大気中に放出されたセシウムについて研究発表したんですね。」
小出「はい」
水野「でこれは原子力安全委員会の公表した推定値の3倍だと」
小出「はい(笑)」
水野「いう数値です。……これについてもじゃあ」
小出「それは多分正しいと私は思います」
水野「正しいですか」
小出「はい」
水野「これについては、分かりやすいんですね、まだ」
小出「えー……これまでその、日本の政府のほうで発表してきたものは、陸上部分に降り注いだ放射性物質の量を主に基礎にして計算してきた値だと、私は思います。ところが福島第一原子力発電所というのは、福島県の海岸に面していて、西半分は陸ですけれども東半分は海なんですね。むしろそのあの場所での卓越風は西風だったはずですので。放射能の大部分は海へ流れたはずだと私は思います。えーところが日本の政府は陸に降り積もったものを基礎にしてるわけですから。海へ行ったものに関してはむしろ頬かむりをしてここまで来たと、いうことで。それをきちっと評価するならばなんば以下の量になるというのはむしろあたりまえだと思います」
水野「はあー。陸上のものは私から見たらごまかしにくいと、ね」
小出「そうです」
水野「検出されやすい。ですけど海に出ていったものは、ですね。それこそ水に流すといいますか」
小出「はい(笑)」
水野「どこにどんだけ行ったのか、わからない」
小出「はい」
水野「分かりにくい。でも実はそちらのほうが大きな数字であるので……」
小出「はい」
水野「本当は海洋の汚染をきっちり調べないと全体図は見えないってことですかね……」
小出「そうです。例えばチェルノブイリ原子力発電所の事故の場合には、要するに内陸にあったわけですから。えー東風が吹いたときには西の方向……ヨーロッパに流れたわけですし。西風が吹いたときにはシベリアを超えて日本まで放射能が飛んできたわけですが。それらはほとんど測定……地面に落ちた物として測定できた、のです。ところが福島の場合には半分しか、証拠が残らない。むしろその、本当の汚染が流れた方向は証拠がすべて消されてしまうというか、海だったわけですから。見えにくいという状態だった、のですね。え……ですからそれを評価するのをどうやってやるかということですけれども。ま、ノルウェーは多分気象の拡散状況を考えながら陸に落ちたよりは海へ落ちたほうが多いというそういう評価をしたのだろうと思いますし」
水野「そうですね、大部分は海に出たんじゃないかという評価をしてるんですね」
小出「はい。それは妥当でしょうし、日本でもそれは本当はやろうと思えば本当は出来ているはずだと思います。はい」
水野「しかしながら国からのこうした研究の発表はでないですよね。」
小出「そうですね。今のところは出ていないです。」
水野「はあー……。ですから海藻の値も出てきませんよね」
小出「そうですよね。残念ながら未だに、きちっとしたものは私は目にしたことがありません」
水野「ふーん……。え……そしてですね、福島で出た、まあ大量の汚染された土を、じゃあどこ持っていくのかっていうのをずっと懸案事項なんですけども。これを福島に中間貯蔵施設を作ると。で、30年以内で目処をつけて最終処分地へ持って行くと」
小出「(苦笑)」
水野「国の方針、のようですが」
小出「はい」
水野「小出先生思わず笑われました」
小出「はい(笑)」
水野「もうこれは、できっこないっていう意味ですか」
小出「……できると思われますか?」
水野「いや、私でさえが、そりゃ毎日こうやって小出先生のお話、解説聞いたら、ねえ?」
平野「ねえ、数十年と言っても、先生が数百年単位という話をね、当初からされてたんで」
小出「もちろん。毒性自身はそれは数百年続くわけですし。30年置いといて、じゃあ30年終わったからどっか別のところが引きとってくれる、なんてことがあり得るはずがないと私は思います。」
水野「んー……。1回モンゴルにいかそうなんていって断られましたよねえ」
小出「そうれはあの高レベルという放射性廃棄物というものですけれども。とんでもないことを考え出す人がいるなあと、そん時も思いましたし。えー……やってはいけない、それはもちろんやってはいけないし。今の福島のゴミにしても30年間で収まるはずがないのですね。でそれが何かあたかも解決が着くかのようなことを言うという、その神経が私にはわからないな……」
水野「最終処分地はこれから考えるということで具体策は出ておりません」
小出「はい」
水野「具体的に名指しされたらそこも困りますもんね」
小出「まあ、あのもちろんだれだって嫌なわけですから。もしそれが実行されるとすれば、その時に本当にその困っている……本当に弱い、自治体がそれを押し付けられるということ以外にはありえないと思います」
水野「あの、私わがままなようですけど、フランスかどこか海外がお金出したら買ってくれるとか。そういう考えはだめですか、小出先生……」
小出「(笑)はっはっはっはっは。皆さん考えてください(笑)。まああの私は原子力をこれまで一番推進してきた米国が持ってくというのはまだいいけども。でもその米国に持ってくとしても具体的に押し付けられるのは、えーニューヨークでもなければワシントンでもない、いわばその、アメリカ先住民の土地とかですね、そういうところに結局は行ってしまうでしょうから」」
水野「結局は弱い立場の方のところに、行かざるを得ない……」
小出「はい」
水野「そういう風に世界は成り立ってるんですね」
小出「そうですね」
水野「この原子力って」
小出「はい」
水野「はい。ありがとうございました」
小出「はい」
水野「どうもありがとうございました」
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました」
=====(文字おこし、ここまで)
=====(関連報道など)
フランス放射線防護原子力安全研究所はIRSNと略される、フランスの放射能関連の政府機関のようですね。
海洋流出の量の報道は、20倍と報じているところもあれば30倍と報じているところもあります。
・30倍の報道は以下。
「セシウム海洋流出、東電発表の30倍
http://youtu.be/aWBeS8moM80
・20倍の報道は以下。
=====
セシウム137海洋流出2万7000テラベクレル、東電公表の20倍−仏調査
10月31日(ブルームバーグ):東京電力・福島第一原子力発電所の事故に伴って海洋に放出されたセシウム137の総量が、東電が公表した20倍に達するという研究調査をフランス放射線防護原子力安全研究所が発表した。
セシウム137の大気への放出量についても政府発表の2倍以上に達する可能性がある、とのノルウェーの研究機関の調査結果が「アトモスフェッリクス・ケミストリー・アンド・フィジックス・ジャーナル」誌に発表されており、政府・東電の推計値を上回る調査結果が欧州で相次いで発表されている。
仏放射線防護原子力安全研の研究調査によると、海洋に放出されたセシウム137は2万7000テラベクレル(テラは1兆)。
東電の広報担当、元宿始氏は、報道を通じて「調査結果は承知している」と述べた上で、試算の妥当性についてはコメントを控えた。
セシウム137は半減期が30年であるため、健康被害が懸念されている。1ベクレルは1秒間に原子核が崩壊して放射線を放つ量で、人の細胞やDNAを傷つける恐れがある。世界原子力協会によると、放射能に長時間被ばくすると白血病やがんが発症する可能性がある。
大気に放出されたセシウム137については、経済産業省原子力・安全保安院が6月に放出量は1万5000テラベクレルと発表していたが、ノルウェー大気研究所は3万5800テラベクレルと試算した。これは1986年に起きた史上最大のチェルノブイリ原発事故時の放出量の約42%に相当する。
引用元:http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920016&sid=aH_L9Nr8DKNk
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