http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/868.html
Tweet |
世田谷でまたホットスポット 「過去の遺物」か、市民の監視で次々
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111029/dst11102920110008-n1.htm
2011.10.29 20:10 産経新聞
東京の高級住宅街として知られる世田谷区で、また「ホットスポット」が見つかった。だが、現場付近には、福島第1原発で飛散した放射性物質が堆積しそうな場所はなく、地下に埋まった“過去の遺物”が原因とみられる。なぜ地中に放射線源が埋まっていたのか、専門家も「前例がない」と首をかしげる。
■住民が監視
「安全の確認が出来(でき)るまで休業させて頂(いただき)きます」。スーパーの敷地内は人気がなく、閉じられたシャッターに張り紙が出されていた。歩道には「通行禁止」のロープが張られ、通りかかった住民は不安そうに中をのぞき込んだ。
放射線量を測定し、区に通報したのは、近くに住む市民団体のメンバーの男性。別の住民から「スーパー周辺が高い」と聞き、13万円する自前の高精度線量計で測定したところ、針が振り切った。
世田谷区は、原発事故の影響を懸念するファミリー層も多く住む。線量計を持ち歩く子育て中の主婦らもおり、行政が監視しきれない「ホットスポット」が次々と見つかっている。
今月12日、民家の床下からラジウム入りの瓶が見つかったのも「路上の放射線量が高い」という区民の通報がきっかけだった。
市民団体の男性は「高性能の線量計で測らないと行政は動いてくれない」と主張。メンバーら3人で、公園など生活エリアを中心にくまなく回り、区内の線量マップを作成中という。
■高濃度?
「故意に埋められたものかは不明だが、なぜ地中に? 普通では考えられないことだ」。放射線医学総合研究所の阿部史朗名誉研究員は首をかしげる。
地表では最大毎時170マイクロシーベルトの放射線量が計測されたが、アスファルトには放射線を遮蔽する効果がある。阿部氏は「(透過力のある)ガンマ線源の可能性が高い」と指摘した上で、「比較的高い放射線源が埋まっている可能性がある」と推察する。
スーパー敷地には昭和30年から48年にかけ、農業系の短大があり、研究施設や寮などがあったとされる。農業生物資源研究所によると、昭和30年代には種苗や樹木にガンマ線を照射し、突然変異による品種改良を図る「放射線育種」と呼ばれる実験が盛んだった。バイオ技術の発展とともに衰退したが、当時は各大学の研究施設にガンマ線照射室を設置、コバルト60などの放射性物質を扱うことが多かったという。
東京大の野村貴美特任准教授(放射線管理)は「現在は放射線源が厳重に管理されており、最近になって埋めたとは考えられない」と述べる。一方で、過去には医療施設の跡地から放射線源が見つかったこともあると指摘。原発事故をきっかけに、忘れ去られていた“遺物”が今後も見つかっていく可能性がある。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素17掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。