http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/840.html
Tweet |
http://archive.mag2.com/0000260920/index.html
━━━━━━━━
原子力発電はこのままでよいのか
────────
10月18日(火)、京都在住で国際トリウム・エネルギー機構・日本代表の亀井敬史氏を招いて「トリウム原子炉の可能性」について、東京都で勉強会を開いた。
世話人はFWI株式会社CEOの藤沢雅夫氏と私で、参加してくれたのは、民主党若手衆院議員4名と経済ジャーナリストや投資会社などに勤務しているエコノミスト10名、それにイギリスの著名なエコノミストとして知られるピーター・タスカ氏も顔を出してくれた。
亀井氏は京大で原子力を学び、現在のウラニューム軽水炉原発の問題点を研究し、かねてから現在の原発行政・産業のあり方を、改革する必要があると主張してきた新進気鋭の学者である。
私とは平成19年、参院選挙があった年、高知県東洋町の町長が原発で使用済みの「プルトニューム」の燃えカスを、地底に埋めることに同意し、大騒ぎとなったとき、反対の住民運動が起こったとき知り合った仲である。
私が民主党高知県連代表をやっていて、「プルトニューム」問題を機会に原発のあり方を勉強しようということになった。
その時、日本で珍しく「トリウム原子炉」の研究をしていた亀井氏を招いてシンポジュウムを開いたのが縁である。
「トリウム原子炉」といっても、世の中ではまったく知られていない。
40年前までは日本でも研究が行われていたが、それが停止となる。
理由は背景に米国の影響があって、日本の原子力企業がウラン原発中心の開発になったことによるらしい。
ウラン原発は、「プルトニューム」という人類がつくった悪魔の物質ができる。
これを軽水炉原発で使うのを、「プルサーマル方式」といい、「もんじゅ」で知られる「高速増殖炉」の開発が遅れることの代替えとして、最近活用されている。
3・11の大震災で、東電の福島第一原発が甚大な災害を起こし、「原発停止」から「脱原発」そして「減原発」と、世界中で大騒ぎとなった。
特にセシュウムなど放射性物質が、日本中にまき散らされた恐怖は深刻さを増す状況である。
これから起こりうる大問題は放射性物質の中でも、ストロンチュウムは白血病となるものだ。
さらに心配されるのはプルトニュームで、ガンなど難病の原因となる。
さらに、核兵器─原水爆の原料となるもので、この世にあってはならぬものだが、人類の文明はその欲望のためつくってしまったのだ。
「トリウム原子炉」というのは、現在日本で使われている「軽水炉」と違って、福島第一原発のような事故が起こらない仕組みになっている。
冷却材が水ではなく「溶融塩炉」で、それは「塩」が高温でとけて液体になったものだ。
トリュウムという物質が核分裂して出す高温を水でなく化学物質で冷却するのだ。
放射能も強いガンマ線を出すが、セシュウムのような物質は出さない。
ガンマ線は数百メートルの拡散で済むもので、仮に事故があっても、その範囲であらかじめ防御壁をつくっておけば安全である。
何よりも大事なことは、軽水炉でつくられた「プルトニューム」を焼却することができるという特徴を持っている。
焼却しながら発電することもできるのだ。
現在、日本には「高速増殖炉」の「もんじゅ」の開発が遅れており、プルトニュームが約200トンも溜まっている状況だ。
「便所のないマンション」というのは、日本の原発行政のことである。
世界中から、日本は何時「核武装」するのかと不安がられている原因はこのことだ。
「トリウム原子炉」の開発は、研究が停止して40年たった。
安全性にさらなる研究が必要であるが、このままの軽水炉原発を続けることは日本の崩壊につながる。
「脱原発」といって、プルトニュームを放置したままでは、日本人は一人もいなくなる。
米国やロシアでは、核弾頭のプルトニュームを焼却するため、「トリウム原子炉」の開発を始めた。
日本も早期に再開発に着手すべきだ。
中期的なエネルギー確保を計画化することができるだけでなく、「核武装しない日本」を宣言することになり、世界中から信頼を回復できるのだ。
>>
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素17掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。