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小出裕章が批判、食品安全委員会の答申「食べ物からの内部被曝は生涯100mSv。外部被ばく入れず」 10/27(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65772036.html
2011年10月28日07:20 ざまあみやがれい!
2011年10月27日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演し、「食べ物からの被曝」について語りました。この日の放送は内容別に3回に分けて続けて掲載しています。
音源
20111027 たね蒔きジャーナル 京都大学原子
炉実験所助教 小出裕章
http://youtu.be/qRQHXAhoizQ
http://www.youtube.com/watch?v=qRQHXAhoizQ&feature=player_embedded
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、ここから)
千葉「小出さん、今日もよろしくお願い申し上げます」
小出「はい。よろしくお願いします」
千葉「今日は毎日新聞論説委員の近藤伸二さんと一緒にお伺いしてまいります」
近藤「よろしくおねがい、します」
小出「はい。近藤さんよろしくお願いします」
千葉「えーでは早速ですが。こちらから参ります。内閣府の食品安全委員会が、食品、たべものから被曝の量で健康に影響が出るのは一生涯の累積線量、積み重なった線量で、おおよそ100ミリシーベルト以上(※以内の間違いか?)が目安との最終結果をまとめて、えー今日厚生労働省に答申をしております。でこの数字には外部被ばく、つまりたべもの以外の体の外側から受ける放射線の量は入っていないですけれども。この数字、小出先生どう思われますか?」
小出「不思議ですねえ。どうしてそういう結論が出てきたのか、私にはさっぱりわかりません。えー、もともと人間が被曝をしてどういう影響が出るかというのは、えー……広島長崎の原爆被害者の方々が一番まあ大量のデーターを提供してくださって、来ました。それでその人達の被曝のあり方というのは、むしろ外部被ばくという形で、原爆が爆発したときに、えー…、ひば、外からの放射線で被爆をしたというのが主要な被曝減になっているのですが。それをずうっと長い間調べてきたところ、もともとはその、どんな被害が出るかわからなかったのですが。1シーベルトも浴びてるとなんかおかしい被害が出てくる、500ミリシーベルトでも被害が出ている。400でも300でも出ている。100でもやはり被害がでていると言って、どんどんどんどん低い被曝量でも。えー、癌との相関がみえてくるようになってきたという歴史を辿りました。えーすでにですから、外部被ばくだけで100ミリシーベルト被爆すれば癌などの影響が出るということはもう歴然とわかっている、わけですし。これからもっと低い被曝量でも当然そういう影響がみえてくるだろうというのが現在の学問の到達点、なわけです。ですから内部被曝だけで100ミリシーベルトというのは一体どうやってそういう数字を出してくるのか、私には理解ができません」
千葉「んー。これ食品安全委員会のワーキンググループは今年の7月にですね」
小出「はい」
千葉「外部被曝と内部被曝をあわせて、障害で100ミリシーベルトとしていたんですけれども。」
小出「はい」
千葉「これは、外部被曝だけで100ミリということになったということは、かなり甘くなったってことなんですよねえ」
小出「そうです。そうですね。はい」
千葉「えーで、今回の答申では食品安全委員会は、体の外から放射線を受ける可能性は著しく高まらないと仮定をしてるんですけども。今福島の原発事故が起きてセシウムが大問題になってるのに、この仮定ってのはおかしいですよねえ」
小出「おかしいですねえ。えー、福島……の人たちは今1年間に20ミリシーベルト以上の被曝をしてしまう、外部被ばくですけれども、そういうところは強制避難をさせられていますが。19.9ミリシーベルトで済むならもうそこに住んでもいいと言われてるわけですから。もう1年のうちに20ミリシーベルト近く被曝をしてしまう人たちが、実際にいるのですね。えーそういう人達をそうやって考えているのですか。私にはよく分かりません」
千葉「んー。これすいません。小出先生これすごく難しい質問をしてしまうかもしれませんが」
小出「はい」
千葉「まあ今回……その、食べ物から被曝の量で一生涯の咳線量でおよそ100ミリシーベルト以上というふうに、えー食品安全委員会は出したんですが」
小出「はい」
千葉「小出先生としてはですねえ。」
小出「はい」
千葉「食べ物から受ける被曝の量っていうのは一生涯でどれくらいで抑えるべきだと思われますか?」
小出「えー被曝というのはどんなに少ない被曝でも危険があると思わなければいけませんので。どこまでなら安全とかですね、どこまでなら大丈夫というような言い方はまずは、私はしたくありません。ただし社会的にどこかで線を引かなければいけないということは、やはりあるだろうと思います。それでこれまで日本という国では、1年間に1ミリシーベルト以上の被曝を許さないという、ことが法律だった、のです。それは内部被曝も外部被曝も合わせて、1年間に1ミリシーベルトです。ですから100歳まで生きたとしても、マックスで100ミリシーベルトなんですね。それが、100歳まで生きるっていう人はまずいないわけですから、えー、本当ならば70ミリシーベルト、80ミリシーベルト、全部合わせてもですね、それ以下にするというのが日本の法律であったはずなんですね。それがなんかいきなり食品安全委員会は、内部被曝だけで100ミリまではいいというようなことを言い出しているわけですから。まともな考え方ではないと私は思います。」
千葉「はい」
近藤「あの先生、あの、」
小出「はい」
近藤「今回はこの、生涯で100ミリシーベルトという基準なんですけれども」
小出「そうですね」
近藤「これまで年間というのが多かったと思うんですけれども」
小出「そうです。」
近藤「生涯ですと、どの時期で浴びるかで影響が変わってくるかと思うんですが。そのあたりはいかがでしょうか」
小出「そうですね。ですから例えば食品安全委員会の言い分をですね、そのまま入れてしまえば、今年100ミリシーベルト浴びせても、来年以降食べ物からゼロにすればそれでいいということになってしまう、わけですね」
千葉「んーーーーーーーーーーーー! そうですねえ!!!」
小出「実に身勝手な運用にされてしまうはずですし。まあ今さえ乗り切ればいいというように思ってるのかもしれませんが。また次にじゃあ事故が起きたら、一体それ以降の被曝はどうするのかなと、私は心配になります」
近藤「特に子どもさんがいるというところが、やっぱり心配ですよねえ」
小出「はい。あのー、お子さんを持ってる人たちはますます心配になってしまうと思います」
千葉「んー。いやあ、決め方自体にやっぱ問題があるんですねえ」
小出「はい」
千葉「えーそしたら次なんですけれども。こんなニュースも入ってまして。甲状腺の被曝を抑えるためのヨウ素材という薬についてなんですが」
小出「はい」
千葉「福島原発の事故が起きた次の日に原子力安全委員会が、被ばくしている住民の方に飲ませたほうがいいと政府に助言していたのに、政府はそんな助言しらんということで、自治体に指示を出さないで、結果的にヨウ素剤を飲む音ができなかったというお粗末な出来事が合ったということが分かりました。」
=====(文字おこし、続く)
◇
小出裕章が「全く政府の体をなしていない」と批判、原子力安全委員会「ヨウ素剤配布」助言、政府「確認できず」 10/27(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65772060.html
2011年10月28日07:22 ざまあみやがれい!
2011年10月27日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演し、「ヨウ素剤配布」について語りました。この日の放送は内容別に3回に分けて続けて掲載しています。
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、続き)
千葉「えーそしたら次なんですけれども。こんなニュースも入ってまして。甲状腺の被曝を抑えるためのヨウ素材という薬についてなんですが」
小出「はい」
千葉「福島原発の事故が起きた次の日に原子力安全委員会が、被ばくしている住民の方に飲ませたほうがいいと政府に助言していたのに、政府はそんな助言しらんということで、自治体に指示を出さないで、結果的にヨウ素剤を飲む音ができなかったというお粗末な出来事が合ったということが分かりました。」
小出「はい」
千葉「で、安全委員会は電話してFAXで送ったと言ってるということなんですが。えー政府の対策本部は紙は確認できていないというような事を言ってるということなんですが。小出先生はこれを聞いて何を思われますか?」
小出「全く政府の体をなしていないですね。はい。こういう時にこそ安全委員会というものがちゃんと指示をだして、それを受けて政府が動かなければいけないのに。安全委員会の指示もなにも、うけたかどうかもわからないというようなことを言ってるわけですから。事故対応が全くなされなかった問ことを政府みじゅか、自らが認めて、いるわけですね。ちょっと驚き、そして呆れるという事態だと思います」
千葉「ええ。これやっぱり被曝をするかもしれないという住民の方にとっては、このタイミングで、ヨウ素剤を飲んでおくということは、かなり大切なことなんですよねえ」
小出「そうです。必要だったのです。それで、事故が起きて以降、SPEEDIという計算プログラムを動かして、時々刻々どちらに放射能が流れて、どれだけ被曝をするかということを、多分SPEEDIの開発担当者たちは不眠不休でやっていたはずですし。それを受けて本当は事故対応をしなければいけない。ヨード剤を配布しなければいけないということだった、のです。本当であれば。えーそれが一切生きなかった。安全委員会の指示も何もどうなってたのかすらがわからないというそういうまま事故が進行してしまったと、政府が言っているのですね。これもまた驚き呆れることだと思います」
千葉「そうですねえ……。これ本当にヨウ素剤、飲めなかった人たちからすれば、あと、何年か後に体に影響が出てくるんじゃないかと心配する生活をずっと続けなきゃいけないってことになるんですもんねえ」
小出「そうですね。子供たちがヨード剤を処方されないまま、甲状腺に被曝をしてしまったということですから。えーこれから甲状腺癌等の発生を注意深く見守らなければいけないと思います」
千葉「はい……。それからもう1つなんですが。今度は福島第一原発の建屋の中に放射性汚染水がありますけれども。これが流れだすのを防ぐために建屋を取り囲むように地下にコンクリートの壁を作るという計画がありますけれども。これをですね、東京電力は、取り囲むのをやめて、海側に1枚だけコンクリートの壁を作るということを決めました。で、えー、土地が海側に向けて傾いてる、傾斜してるので、水は海側に向けて流れるんだから、そこだけ、えー、作っておけばそれを食い止められると考えたということなんですが。先生……」
小出「(失笑)」
=====(文字おこし、続く)
◇
小出裕章が批判。「地下遮水壁」で囲むのをやめ「海側1枚だけの壁」作ると東電決定 10/27(3)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65772061.html
2011年10月28日07:33 ざまあみやがれい!
2011年10月27日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演し、「地下遮水壁」について語りました。この日の放送は内容別に3回に分けて続けて掲載しています。
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、続き)
千葉「はい……。それからもう1つなんですが。今度は福島第一原発の建屋の中に放射性汚染水がありますけれども。これが流れだすのを防ぐために建屋を取り囲むように地下にコンクリートの壁を作るという計画がありますけれども。これをですね、東京電力は、取り囲むのをやめて、海側に1枚だけコンクリートの壁を作るということを決めました。で、えー、土地が海側に向けて傾いてる、傾斜してるので、水は海側に向けて流れるんだから、そこだけ、えー、作っておけばそれを食い止められると考えたということなんですが。先生……」
小出「(失笑)」
千葉「これだけで本当に十分な効果あるんですか?」
小出「(失笑)どうでしょう。皆さん考えてみてください。山のほうから海の方に水が流れているのですね。海側にどれだけ長い堤防を、地下の遮水壁を、作るのか知りませんが、上から流れてくればどうせいずれ、あの、溢れてしまうというか横方向にも流れていってしまうわけですから。そんな事で防げる道理がありません。はい。私はあの、溶融している炉心がですね、地下にめり込んでいるかもしれないので、それがまずは地下水と接触しないように、壁を作らなければいけないというのが私の提案なのであって。えー接触してしまってもいいからそれが海へ出ないなんてそんな論理はないと思います。」
千葉「んーー。またあの、一方にしか壁を作らないということはやっぱり山側にも水、漏れるときは漏れますよね」
小出「漏れてしまいますよねえ。それはごくごく当たり前のことだと思います」
近藤「これ先生。あのー」
小出「はい」
近藤「地下のコンクリート壁をめぐってはね」
小出「はい」
近藤「発表を取りやめたりとか、なんか本当にこう、あの、対応が、あの、気になるんですけれども」
小出「はい」
近藤「これはなんか予算の問題なんですか。それとも技術的な問題なんですかねえ。このあたりは……」
小出「技術的にはただ要するに地下に壁を作ればいいだけですから、できないことはないと思いますが。私が心配しているのはそれをやるときの被曝ということがですね、かなり大変になるかもしれないと私は危惧してきました。それは、やはり東京電力としても作業員の人を確保するという意味で、大変かなあと今でも思わないでもありませんが。でもやはりこの仕事はやらなければいけないと私は思いますので。ずっと前からやって欲しいと言ってきたわけですが。残念ながら、東京電力にしても政府にしても一貫した方針というものが内容に私には見えません。」
近藤「そうですねふんふん」
千葉「それからすいません、先生。もう1問お願いします。昨日東海第二原発の原子炉圧力容器の底の部分から容器の中の水、22.4トンが漏れたと発表されてるんですが」
=====(文字おこし、続く)
◇
小出裕章「覚悟しておかなければいけない」東海第2の圧力容器で22.4トン水漏れ事故 10/27(4)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65772064.html
2011年10月28日07:36 ざまあみやがれい!
2011年10月27日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演し、「東海第二発電所の水漏れ事故」について語りました。この日の放送は内容別に3回に分けて続けて掲載しています。
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、続き)
千葉「それからすいません、先生。もう1問お願いします。昨日東海第二原発の原子炉圧力容器の底の部分から容器の中の水、22.4トンが漏れたと発表されてるんですが」
小出「はい」
千葉「原子炉圧力容器の下の部分にある制御棒を出し入れする駆動装置から、水が漏れたということなんですけども。これは原発の事故としては、まあ、起きやすいことなんでしょうか」
小出「えー。はい、沸騰水型と言っている、福島原子力発電所もそうですし、東海第二原子力発電所もそうなのですが、その形の原子力発電所は圧力容器の底にパイプが付き通っていてですね、それを通して制御棒の駆動機構を出し入れしています。で、底の部分、大変複雑な構造になっていて。定期検査の時にそれをまあ、出し入れしたり調整したりしているのですけれども。えー何がしかの捜査の間違いをすれば、水はもちろん下におちてくるわけですから。えー、んー、ありうる……よくありうる事故だと思いますし。今回それが起きてしまったということだと思います。」
千葉「んー………。そうなんですか。でも、放射性物質が入ってる水だから……」
小出「はい」
千葉「本来漏れちゃいけませんよねえ」
小出「もちろん漏れてはいけませんし。えー作業員の方がそんなことになると被曝をするということになりますので。えー……まあ、あってはならない事故、なわけですが、やはり人間はミスをするわけですし、大変難しい構造の装置なのでありうると。こういうこともありうるということは覚悟しておかなければいけないと思います。」
千葉「はあー……。分かりました。先生どうもありがとうございました」
小出「はい。ありがとうございました」
=====(文字おこし、ここまで)
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