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原子力委員会で、原発コスト算定のため、深刻な原発事故が起きる確率を、福島第一原発事故を参考に、最大で500年に1回と想定した。日本でこれまで運転された原発の全稼働時間1400時間で、福島第一の1〜3号機が過酷事故を起こしたことことが根拠なっている(YOMIURI ONLINEより)。
500年に1回というのは、最大と言いながら日本における実績です。
IAEAの目標である10万年に1回(10万分の1?)と言われていた時は、原発事故は一度発生したらとんでもない影響を及ぼし、確率では扱えないブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ『ブラック・スワン』ダイヤモンド社)ではないかと理解していました。
また、20年前に書かれた「巨大事故の時代」(高木仁三郎。弘文堂。1989)でも、チェルノブイリの事故は、設計基準や最大想定などを無意味にするような事故であり、設計上の確率論というものは無意味であるとも述べられていました。
ところが、日本の実績から整理された500年に1回という確率は、そんなまれな事象どころか、約50基の原発のどこかで、10年に1回発生するということを意味しているから、セシウムの半減期30年で国内であと3か所の過酷事故が起こる計算になってしまいます。
ということなら、原発のコストなんかを検討している場合ではないような気がしますが。
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