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原発事故 発電コスト最大1.2円増
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011102502000186.html
2011年10月25日 東京新聞 夕刊
国の原子力委員会の「原発・核燃料サイクル技術等検討小委員会」は二十五日、福島第一原発事故を踏まえ、原発で重大事故が起きるリスク(事故リスク)をコストに反映させると電力一キロワット時あたりの原発コストは最大一・二円上昇するとの試算で合意した。政府のエネルギー・環境会議などに報告する。委員の一部からは「過小評価だ」などとの異論も出ており、試算値の妥当性は今後、議論を呼びそうだ。
経済産業省総合資源エネルギー調査会が二〇〇四年に行った試算では、原発のコストは一キロワット時あたり五・三円。今回の試算値を単純に加味しても、水力(一一・九円)や石油火力(一〇・七円)より安いとの結果になったが、巨額と見込まれる除染費はほとんど考慮されていない。
福島第一原発より出力が大きい百二十万キロワットの大型原発一基を想定して試算。今回の事故での損害賠償や廃炉費用などを基に損害総額を三兆八千八百七十八億円と算出。事故の発生確率を掛け合わせるなどして求めた。
発生確率は一つに絞り込まずさまざまな条件を想定。国際原子力機関(IAEA)の安全目標「十万年に一回」を用いた場合が最も安く、コスト上昇分は〇・〇〇四六〜〇・〇〇六二円(原発の稼働率80〜60%を想定)。福島第一の事故を踏まえた国内での実績値「五百年に一回」が最も高く、〇・九二〜一・二円となった。
これに対し、小委メンバーの伴英幸委員は損害費用を四十八兆円と独自に試算、この値だと上昇分は十二円に上ると指摘した。ただ、参考値との扱いにとどまった。
一方、事故リスクとは別に使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」のコストも試算。燃料を全量再処理する場合の費用は一キロワット時あたり約二円で、そのまま地中に埋設する直接処分の一・六〜二倍割高になるとした。〇四年の前回試算時も全量再処理の方が割高だったが、直接処分の工程見直しなどの影響で差はやや広がった。
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