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20111024 東電黒塗り手順書に電源喪失の対応無し
http://dai.ly/sApKfy
報道ステーションより。東電が福島第一原発で事故が起きた場合のマニュアル(手順書)を黒塗りにして提出していた問題で、原子力安全保安院の判断で1号機のマニュアルが公開された。それによると、3月の原発事故では非常用バッテリーも使用不可能になったが、マニュアルによると全電源喪失の場合の対応手順が決められていなかったことが新たにわかった。東電の想定の甘さが浮き彫りになった形だ。
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【関連記事】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111025ddm041040134000c.html
東日本大震災:黒塗りなし手順書公表 「メリット大きい」保安院2、3号機も検討(毎日新聞)
経済産業省原子力安全・保安院が24日公表した福島原発事故で使われた東京電力の運転操作手順書は、当初は大半が黒塗りされていた。東電は、黒塗りの理由としてテロ対策の核防護や知的所有権などを挙げていたが、保安院は「公表する公益上のメリットの方が大きい」と判断した。
公表されたのは1号機の手順書全体約1700ページの約1割にあたる。今後、2、3号機の事故に関係する部分や1号機の残り部分の公表を検討する。
黒塗りの大半は、技術的な操作方法や装置の名称などで、保安院は、核防護上制限する内容はなかったと判断した。ただし、個人情報保護の観点から個人名は黒塗りを認めた。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は24日の会見で、「もし手順書がテロリストの手に渡れば、(東電が)どう対応するかが把握される恐れもある。手順書はプラントメーカーなどとの共同開発の成果でもあり、今後、訴訟リスクが起きる可能性もある」と述べた。【関東晋慈、中西拓司】
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◆東京電力がまとめた手順書不適合事項◆
(△一部実施できず ×適用できず、黒塗り部分も含む)
3月11日
(1)午後3時37分
事象:全交流電源喪失 →手順書:非常用復水器起動 ×
実際の操作=弁開閉表示が確認できず起動不能と判断
(2)午後5時半
事象:原子炉注水 →手順書:中央制御室の操作で開く △
実際の操作=電源喪失のため手動で注水弁開ける
(3)午後6時18分〜午後9時半
事象:非常用復水器操作→手順書:弁の開閉を操作 ×
実際の操作=電源が失われ状態不明
3月12日
(4)午前9時15分ごろ
事象:ベント準備 →手順書:電動弁を25%開く △
実際の操作=電源がなく手動で開く
(5)午前10時17分
事象:ベント準備 →手順書:空気弁を開く △
実際の操作=駆動用空気圧に問題があり、開いた状態維持が困難。中央制御室で手順書にない小弁を開く操作するも確認できず
(6)午後2時ごろ
事象:ベント操作 →手順書:ベント開始 △
実際の操作=仮設空気圧縮機設置して弁を開ける
毎日新聞 2011年10月25日 東京朝刊
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