13. 2011年10月25日 23:38:40: 03bw0jfJsI
「科学者は嘘をつく」。科学者であるバズビー博士の言葉です。 福島第一原発事故直後から、いわゆる御用学者と言われる種類の人間たちが、自分の専門でもないのに、「ホウレンソウをどんどん食べてください」とか、「プルトニウムは飲んでも安全だ」とか、「放射能は適度に浴びた方が体にいい」とか、まさに精神異常者としか思えない発言を繰り返してきました。 マスメディアは、少しでも原発事故を小さく見せるために、こうした学者を連日、テレビに出演させて、「安心だー」を繰り返してきました。 私は、政府、官僚、学者だけでなく、こうしたメディアの連中も犯罪者だと思います。 時が来たときは、国民の手で、こうした人間たちを法の下に裁く必要があります。 「仕方がない」で済ませていいのは、こうした連中が、まったく赤子のように無邪気で無知である場合だけです。 彼らは学者でありながら、最初から何らかの意図があって、国民に誤った情報を流し、被曝させたのですから明らかに犯罪的な行為です。 彼らに嘘を平気で言わせたのは「お金の力」です。 彼らは、「お金」のために、将来の日本人を命を奪ったのです。 しかし、中には世渡り上手の学者がいて、内部被曝の知識どころか、原発の知識さえないのに、いつの間にか「専門家」を自認し、メディアに出まくって、今でもICRPのプロモーターとして“精力的に”活動している「ヤツ」がいます。 なんと、驚いたことに無知な国民は、そうした要領のいい腹黒い学者を崇め奉っているのです。 私は、当初、ICRPの「素性」についてまったく知りませんでした。 しかし、すぐに「これはペテンだ」と気づいたのです。 ある学者がICRPのリスクモデルを使って、内部被曝を説明しているからです。 このペテン師は「私は原発推進派から原発反対派に転向した」と言っていますが、まったく風見鶏のような人間で、世間の風向き次第で、いつか再び「原発すいし〜ん」と言い出すはずです。 今、話題の学者といえば、東大の児玉龍彦教授です。 7月27の衆院で 国の原発対応に声を震わせながら抗議しました。 今まで、あまりにも酷い学者ばかりだったので、彼がごく当たり前のことを言っても人々を感動させることができるのです。 しかし、同じことを福島児童の母親が言ったとしても、これほど人々にインパクトは与えなかったでしょう。 その違いは何でしょう? 肩書きです。 児玉教授は、こう言いました。 「たとえば乳がんには様々な治療法がある。 放射線や外科手術あるいは抗がん剤投与。 これらは医者が決めるのではなく患者が決めること。 福島に住む住まないは住民が決める。 その判断をするための十分な情報は提供し、サポート体制をつらなければならない」。 「福島に住む、住まないは住民が決める」。 彼は、これを医師が執刀する前に患者や、その家族に行うインフォームド・コンセントにたとえています。 日本はICRPのインチキなリスクモデルを適用しています。法律もこれにのっとって決められています。 すでに福島の人たちは年間1ミリシーべルト以内と決められている被曝量を、とっくに超えています。 法律を正しく解釈するのであれば、福島の住民は国によって、法律を犯すように強制されていることになります。 法律を正しく解釈するのであれば、福島の住民たちには「住む権利はない」ということになります。 そして、福島の人たちが、みすみすガンになることが分かっていて、それを看過している政府も違法行為を犯しています。 「国民の生命・財産は守られる」ことが法で決められているからです。それを決めたのは国です。 しかし、「福島に住む、住まないは住民が決める」というのは、いかにも年間20ミリシーベルトの被曝を押し付けている政府が随喜の涙を流して歓びそうなことですね。 汚染野菜の流通を認めたら、人体の消化器官を通して汚染が全国に広がる 反原発の急先鋒、京大原子炉実験所の熊取六人衆のひとりが、こう言ました。 「汚染された野菜は流通させるべきだ。 福島の一次産業を壊滅させてはならないからだ。 その代わり、汚染された野菜は原発を許してきた大人が進んで食べるべきだ」。 彼が「反原発」を掲げて40年の長きにわたって孤高の戦いを続けてきたことは、ほとんどの人が知っています。 そのとき、彼を応援したり、支えてくれる人たちは少なかったでしょう。孤独で心細い辛い戦いでした。 この人の功績はとても大きいものです。 また、尊敬に値する人物です。 しかし、こんなことを認めたら、いずれ私たちの排泄物によって全国の下水処理場は放射能で汚染されてしまうでしょう。 それこそ、汚染の全国的拡大です。 人間汚染マップを作ろう、などという話が冗談ではなくなります。 福島の一次産業を救う、という高邁な志とは裏腹に、いずれ人口減少によって福島の農業は破壊されてしまうでしょう。 それとも、「赤信号、みんなで渡れば恐くない」のごとく、いっせいに汚染された食べ物を食べますか? 私は、最後に取り残されて独りになっても赤信号は渡らないでしょう。 原発学者に見られる共通点…。 ロマンティストで、時に子供のように幼稚。
「ほら、こちらがみんなが信じているICRPで、彼がICRPの委員長で重要人物なんですよ」などということに意味はないのです。 バズビー博士の言うことを忘れないでください。 原発を語る学者たちは、自ら権威を捨て去り、それを聴く私たちも学者たちの権威や人気などというマヤカシに捕らわれないようにしなければなりません。 原発は、まったく別次元のテーマです。 これは科学だけでは、その奥の深い闇は解き明かせません。 バスビー博士は今回のインタビューで、そのことを少しだけですが、仄めかしています。 これまで海外に対して、 「風評被害」を理由に日本の農産物の輸入規制解除を求めてきた政府ですが、とうとう松本剛明外相が、東京電力福島第1原発事故をめぐる日本食品の海外向け風評被害対策に関し、これまで「日本で流通している食品は安全」と強調してきた主張を自粛するよう外務省内に指示しました。 事実上、日本の農畜産物は安全ではない、と認めたことになります。 それより何より、「安全デマ」を流して、「風評被害」を出してきたのは政府であったことに気がついたようです。 少しは、お利口さんになったようで良かったです。 タイタニックは絶対に沈まない、と言ってきた船長が、実は人々を阿鼻叫喚の地獄に突き落としたという事実 6月17日、アメリカのFox29ニュースで「福島原発事故の影響で、米国の乳児死亡者数が急激に増加」 と報道されました。 Forbes誌は、4月27日に「ハワイのヒロで市販されているミルクからストロンチウムが検出された」という記事をアップしました。 また、セシウム牛肉が発覚したことについて、米原子力規制委員会(NRC)幹部のチャールズ・カスト氏が、 「日本政府は出荷停止していない食料は安全だと説明したが、今回のような事態が起きた」 と不快感を示し「日本にも米国民がいる。しっかり連絡をしてほしい」と日本政府に抗議しました。 アメリカ人は牛肉をたくさん食べるので、冷や汗が出る思いでしょう。 バズビー博士が、 「1963年の核実験で乳児死亡率が上がり、20年後には世界中でガンが増えた」 と言っているように、今また同じことが繰り返されているのです。 そこにあるのは「隠蔽、隠蔽」。「なあなあ、なれあい」。 私は、アメリカ側が科学的根拠をまとめて、東電と日本政府を相手取って訴訟を起こして欲しいと思っています。 特に、放射能に汚染された水が原因で乳児を亡くしたというお母さん方には、そうしてほしいと思っています。 福島県のお母さん方の集団訴訟にはずみがつくからです。 そして、東北の人たちはもとより、場所によっては東北より高濃度の汚染に晒されている関東の人たちが、将来、補償を取り付けやすいようにぜひともアメリカ側に裁判に持ち込んで欲しい。 そうなれば、日本側は、欠陥原子炉と知っていながら日本にマークT型原子炉を売り込んだ米GE社を相手取ってPL法訴訟を起こす素地ができるからです。 また、中国の大連港で原潜から放射能漏れがあることを日本の政府は堂々と抗議できるようになるかもしれません。 世界は冷戦時代の核実験で被曝させられました。 日本人のガン死亡率が急激に高くなったのも、この冷戦時代の核実験が一因です。 日本医師会は黙ってきたし、自民党も沈黙を守ってきました。 中国は、日本を始め周辺諸国に事前予告なしに核実験を行ってきました。 世界は、核に関しては、まるで「お互い様」といわんばかりに馴れ合いの外交を続けています。 原発問題、核の問題は一国だけが努力しても世界的に見れば虚しい努力に見えるかもしれません。 日本が原発を廃止したとしても、お隣の国には、とんでもない数の原子炉や核兵器があるのです。 今回の福島第一原発事故も同様に「お互い様」でお茶を濁そうと考えているとしたら、世界で唯一の原爆被爆国は、狭い国土だけでなく、そのアイデンティティさえも失うのです。 日本は「ヒロシマ」、「ナガサキ」の原点に戻るべきです。 あのとき、すべての日本人は「核」の恐ろしさ、悲惨さが骨身にしみたはずです。 それは日本人でなければ分らないことです。 それでも再び原発推進を許すのであれば、日本列島は間違いなくタイタニック号にたとえられるでしょう。 乗客である私たちは、それが沈むことなど想像だにしないのです。 それが死出の旅路とも知らないで |