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ヤブロコフ『チェルノブイリ』第4章:「チェルノブイリの破局の帰結としての早老」から、有名なチェルノブイリ「早老症」の実態を見てみよう。その前に、p.205ページの表7.5「死亡した掃除人の平均年齢」をみておく。
「同表によると、Samara州のTolyatti市で死んだ163人の掃除人の平均年齢は46.3歳であった。また、死亡したカレリア共和国出身の掃除人644人の平均年齢は43歳であった―同共和国の掃除人1204名中、死亡した644名は2008までに死んだ(死亡率53%)。そして、イルクーツク州Angarsk市出身の掃除人1200人の内、2007年に生きていたのは300名だけだった。Kaluga州では、破局後の12年間で死亡した掃除人の内の87%は、死亡時の年齢が30-39歳であった。」
要するに、チェルノブイリで事故処理に携わった人は、若くして死んでしまう。被爆は、猛烈に寿命を押し下げる(脈が速くなり、一生の間に約26億回打つとされる心臓の脈拍数を使い切ってしまうのだろう。)。乳幼児・子供はさっさと西日本へ移動させるべきなのだ。そうしないと平均寿命が少なくとも8年は縮むだろうし、生き延びても若くして老衰の症状が出るだろう(若年性痴呆とかで買物ができなくなり、近所を徘徊するようになる)−チェルノブイリの時そうだったように。また、間違っても、福島へボランティアに行って、がれき処理などを手伝ってはならない(日本のリクビダートル[掃除人]になってはならない)。そんなことをすれば以下の記述のように寿命が縮むだろう。
放射能は、「早老性症候群」という新たな病気を人類にもたらした。それなりに平均寿命をまっとうしたいなら、西日本へ移住だ。誰だって、自分より早く、子供に老衰の症状が出てくるのは見たくない。
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第4章部分の訳
(1)チェルノブイリの放射性降下物によってひどく汚染されたベラルーシのエリアで生活している子供達が証明しているのは、一連の独特の老衰(senile)様の病気である。
(2)ベラルーシの汚染エリアの子供達には、老衰性の変化を特徴とする消化管上皮があった。
(3)1991-1996年にベラルーシの病院で早期のハゲ(脱毛)と診断された69名の子供とティーンネイジャーの内、70%はひどく汚染されたエリアの出身だった。
(4)ウクライナの放射能で汚染されたエリアの住民の生物学的年齢は、暦年齢を7-9歳超過していた。同様の現象はロシアでも見られた。
(5)Cs-137の汚染レベルが55万5000Bq/平方メートル以上のエリアに住む中年の男女は、ベラルーシの平均的な人々よりも8年早く心臓発作で死んだ。
(6)ひどく汚染されたウクライナのエリアの住民は、視力調節の異常や他の老衰性の眼の変化を示していた。
(7)早老は、掃除人で見られる典型的な特徴であり、彼らの多くは平均的な人々よりも10-15年早く病気になっていた。老化の特徴から計算した掃除人の生物学的年齢は、暦年齢よりも5-15年老けていた。
(8)チェルノブイリの放射能は、眼の早老を誘発する。
(9)掃除人の初老性の特徴には以下のものが含まれる。
・早すぎる老衰の特徴をもった複数の病気
・様々な器官と組織における、ジストロフィー(異栄養性)性および退化した変化(骨そしょう症・慢性胆嚢炎・膵炎・脂肪肝・腎ジストロフィー)
・脳を含む血管の老化−それは40歳時における老衰性の脳障害と一般的なアテローム性の動脈硬化へと至る。
・老衰の特徴をもった、高度な心的機能の低下
・早すぎる老衰性の白内障および早すぎる老視(老眼)を含む眼の変化
・30歳未満の掃除人におけるU型糖尿病(訳注)[インスリン非依存型糖尿病]の発症
・抗酸化システムの安定性が失われる
・網膜の血管のアテローム性動脈硬化
・若くして聴力と平衡感覚が異常になる
(10)掃除人の加速された生物学的年齢の証拠は、24時間周期の動脈圧の短くなったリズムである。
(11)すべての掃除人における老化の加速を示す発見は、アテローム性動脈硬化を発症することになる血管壁における変化である。また、そういった変化は、上皮組織−腸のそれを含む−においても見られた。
(13)掃除人の器官における年齢に関連した変化の加速度的な発生は、放射能に誘導された「早老性症候群(斜体字)」である、ということが提案される。
(訳注)ストロンチウム90がベータ崩壊して出現したイットリウム90がすい臓で蓄積したためであろう。肥満や生活習慣にその責を帰する傾向があるが、イットリウム90の影響も大きい。詳しくはスターングラス博士の講演録「放射線と健康」を参照。 http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/
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