http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/737.html
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本稿は、先に〔よし3児のじい〕氏にアップしていただいた部分に拾い切れなかった所で、仁王像が強調したい部分を拾ったもの(一部重複)。
「福島の原発事故をめぐって」山本義隆/みすず書房‘11年から抜粋
<はじめに>
・(事故)の責任は重大であり、しかるべくその責任を問わなければならない。
しかし現在生じている事態は、単なる技術的な欠陥や組織的な不備に起因し、それゆえそのレベルの手直しで解決可能な瑕疵によるものと見るべきではない。
津波の大きさにたいする予測を誤ったことや、非常用電源配置のミス、あるいは廃炉にともなう経済的損失をおそれて海水注入を躊躇して事態を悪化させたといったことだけが問題なのではない。
むしろ、本質的な問題は、政権党(自民党)の有力政治家とエリート官僚のイニシアティブにより、札束の力で地元の反対を押しつぶし地域社会の共同性を破壊してまで、遮二無二原発建設を推進してきたこと自体にある。
2.技術と労働の面から見て
2.3 原発稼働の実体
・原子力発電は、日常的に環境を汚し、危険で扱いの厄介な廃棄物を生み出し続け、人類に負の遺産として押し付けている。一歩間違えれば大惨事になりかねないものであり、同時に労働者にはきわめて危険な作業を強いるものである。
原子力発電は、たとえ事故を起こさなくても、非人道的な存在なのである。
2.4 原発事故について
・結局のところ原子力発電プラントは、その構造の巨大さと複雑さゆえに、事前に予期し得ない事故を起こす危険性をつねにはらんでいるのである。それ自体は不注意による些細な操作ミスや瞬間的な判断ミスや施工ミスが重なったときに、それがどのような結果をもたらすのかは、本当のところわからない。
・田中三彦が自己の経験を踏まえて述懐しているように「原発の場合は、一度でも大きな事故をおこしたらそれで終わり」なのである。とすれば、端的に原発は作るべきではないという結論になる。
・山本義隆 著 福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/657.html
投稿者 よし3児のじい 日時 2011 年 9 月 20 日 15:15:13: IzGl2oLGNZ4P.
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