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子供たちの運命は大人の判断で決まる・・・一関の中学生
http://takedanet.com/2011/10/post_cb15.html
平成23年10月22日 武田邦彦(中部大学)
岩手県一関市のこともたちの運命は、そこの大人たちの判断と決意で決まる。農作物の販売に重きを置くか、子供たちの命を大切に思うかも含めてそこに住む大人の判断だ。
一関の中学校(一関中、花泉中など)から毎時1マイクロシーベルトを超える放射線量が測定された。すでに半減期の短いヨウ素131などが無くなっているから、4月には10マイクロシーベルトを超えていたと考えられる。
校庭の庭のホコリを吸った中学生の子供たちはホコリに寄る内部被曝を10マイクロシーベルト程度吸い込み、さらに給食の食材の基準もセシウムだけで5マイクロシーベルトだからヨウ素も含めると10マイクロシーベルトに達したと考えられる。
つまり4月に一関市の中学生が被曝したのは1時間に30ミリシーベルトである。それが徐々に減って、今では食材が5ミリの他は2ミリ程度になっているとすると1時間あたり9ミリ。平均するとこの7ヶ月を1時間20ミリシーベルトの被曝になる。
7ヶ月は7ヶ月×30日×24時間=5040時間で、それに20ミリシーベルトをかけると100ミリシーベルトを超える。100ミリシーベルトを超えた可能性がある! 児童の場合は50ミリシーベルトを被曝した時点でヨウ素剤を服用させる必要がある。ガンの発症率は福島県に移られた山下医師も100ミリで1000人に5人の発症が確定すると言われている。
チェルノブイリの事故の時、ヨウ素剤を飲まなかったソ連の子供たちから甲状腺ガンが数1000人出て、飲んだポーランドからはほとんど報告されていない。4月にヨウ素剤を飲ませるか飲ませないかも一関の大人の責任だ。子供たちは大人を信じているが、子供は大人の所有物だろうか?
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この記事は、私がテレビで、汚染されているところの一例として岩手県・一関をあげ、その後、市長さんや議会から抗議されたことを何か思ってのことではありません。私は子供たちを被曝から守るということが目的で、私の名誉などはまったく関係がありません。
ただ、宮城県があまり汚染されなかったので、その北にある一関の人がうっかりして子供に被曝させてはいけないと思い、テレビで一関の名前を挙げたのです。政府が「遠くに逃げろ」とウソをいったので、多くの人が放射線物質の汚染が「トビトビ」になることに気がついていないからです。一関の中学生が被曝したのは残念です。
すでに手遅れになる可能性があります。まだ教育委員会は「部分的だから」とまだ東電側にたって、言い訳をしていますが、言い訳をするより普通に計算して子供たちがどのぐらい被曝しているかをすぐ明らかにし、必要な対策をとって貰いたいと思います。その時に「校庭にいるときだけ」とか「給食は汚染されていない」とか、「内部被曝はわからない」などと言わずに「危険サイド」にたって計算をしてあげて欲しいと思います。どんなにヘマをしても、それを認めて直ちに対策をとれば救われる子供達がいます。
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子供は大人を信じている。食材の暫定基準がセシウムだけで1年5ミリになっていること、自分たちの健康より農家の出荷を気にしていることなども知らない。ひたすら大人が子供を守ってくれていると信じている。その純粋な心に今こそ大人は応じて貰いたい。一関の例は関東、東北のすべての学校に当てはまります。是非、参考にして子供を守ってください。今、測定された線量はこれまで被曝した量の一部ですからそれも誠実に計算してください。
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