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春が怖い セシウム「花粉」ヤバくないのか
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2011/10/21 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
奥多摩が異常な高濃度
文科省は今月6日、福島第1原発から放出された放射性セシウム134と137の首都圏の土壌蓄積量を公表した。都内では奥多摩町の北部が最も高く、1平方メートルあたり6万〜10万ベクレルだった。
チェルノブイリ原発事故では半減期30年のセシウム137が3万7000ベク
レル以上で「汚染地域」とされたが、原発から250キロ離れた都内でも、汚染が蓄積・拡散されていることが改めて分かる。
そこで気になるのは“花粉”だ。自然豊かな奥多摩には多くのスギが植わっている。来春の花粉飛散量は今年の約3分の1と予想されているが、今年が爆発的に多かったため、実質、例年並みだ。スギ花粉と一緒に放射性セシウムが飛んでくる恐れはないのか。花粉と放射性物質が混ざったらヤバいのではないか。
「物凄い高濃度のセシウムが飛んでいるなら、花粉と反応することもあるかもしれない。ただ今の値なら、まず問題ないでしょう。ディーゼル車の排ガスに含まれる微粒子を吸うことで3〜4倍の抗体が生み出され、花粉に敏感になることもありますが、こちらは粒子状物質。セシウムとはまったく別の物質です」(野原耳鼻咽喉科医院の野原修院長)
一方、元立教大学理学部教授の佐々木研一氏(放射能に関わる無機・放射化学)はこう話す。
「セシウムは基本的に土の表面にたまるので、スギが根から吸い上げることはない。ただし葉には付着します。葉からセシウムが吸収され、花粉の中に取り込まれて飛散する可能性はないとはいえない。通常の花粉症より、悪化した症状が出ないとも限らない。これを研究している大学や機関はおそらくなく、来春にならないと分からないというのが正直なところです」
どうやら研究例がないので、よく分からないらしい。とにかく原発事故の一刻も早い収束が望まれている。
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