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[汚染拡大] スーパー15店舗の魚からセシウム検出
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2011/10/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
1日も早く店頭で数値を表示すべき
世界有数の「魚」消費国であるニッポン。秋から冬にかけては身に脂が乗り、最もおいしい季節だ。だが、案の定というか、そんな鮮魚に多品種にわたって放射性物質の汚染がジワジワ進んでいる実態が明らかになった。
国際環境NGOの「グリーンピース・ジャパン」が、大手スーパー5社の東北・首都圏の店舗の鮮魚を独自調査したところ、すべての店舗で放射性セシウムに汚染された魚が見つかったのである。
グリーンピースは9月4日〜10月7日にかけて、5社で鮮魚を購入。第三者機関の日本エコロジー研究所のゲルマニウム半導体検出器でセシウムの値を調べた。調査に当たっては各社に事前通告し、調査結果も報告したという。
それによると、調査した計63サンプル中、ブリやカツオ、マイワシなど、計34サンプルで1キロ当たり6〜88ベクレルの放射性セシウムを検出(表参照)。
さすがに、国の規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回るケースはゼロだった。とはいえ、調査サンプルの5割以上で汚染が見つかるとは驚きだ。数値が最も大きかったのは、茨城産のワカサギで、1キロ当たり88ベクレルだった。「淡水魚は湖沼に流れ込んだ放射性物質が拡散しにくく、海水魚と比べて体内に蓄積しやすいとされています。86年のチェルノブイリ事故でも同様の報告がありました」(食品ジャーナリスト)
汚染が目立つ産地は宮城、岩手などの東北。福島原発の汚染水が海流に運ばれて北上している様子がうかがえる。
今回の調査では、サケやサンマから放射性セシウムは検出されていないものの、北海道域から南下する今後は注意が必要だろう。
グリーンピースの調査結果について各社に感想や対応を尋ねると、各社とも「国の基準に沿って、今後も安心、安全な商品の提供に努めたい」(ダイエー)などと回答した。
グリーンピース・ジャパンの海洋生態系問題担当の花岡和佳男氏はこう指摘する。
「国内消費者の大半はスーパーで鮮魚を買っていますが、何の情報も提示されないため、不安なままです。スーパーは政府の暫定規制値を安全基準にせず、独自に放射能検査を行い、流通基準を設けるべき。(調査したセシウム値を)店頭表示すれば、消費者が選択購入できるし、安心感にもつながるはずです」
その通りだ。正確な情報も示さず、何でもかんでも「風評被害」で片付けようとするから消費者の不安が広がるのだ。
「風評被害」をあおっている元凶は政府なのである。
◆大手スーパーでセシウムが検出された魚
店舗
所在地
魚介類
産地
セシウム値
◆イオン
◇茨城
イナダ(ブリ)
岩手
48
カツオ
宮城
13
◇千葉
カツオ
宮城
22
◇宮城
カツオ
宮城
14
マイワシ
千葉
19
◆イトーヨーカ堂
◇福島
エゾイソアイナメ
宮城
24
カツオ
宮城
8
ババガレイ
宮城
8
マダラ
岩手
24
◇茨城
カツオ
宮城
17
◇千葉
カツオ
宮城
6
カマス
千葉
15
シタビラメ
千葉
6
◆ユニー(アピタ)
◇埼玉
メヒカリ
茨城
33
マイワシ
千葉
7
ワラサ(ブリ)
千葉
16
カツオ
宮城
13
◇神奈川
カツオ
宮城
8
◇埼玉
カツオ
宮城
20
ワカサギ
茨城
88
◆ダイエー
◇千葉
カツオ
宮城
7
ゴマサバ
岩手
13
ブリ
岩手
60
マイワシ
千葉
23
◇東京
カツオ
宮城
6
マイワシ
千葉
8
◇東京
カツオ
宮城
15
ブリ
北海道
6
◆西友
◇東京
カツオ
宮城
11
◇東京
カツオ
宮城
5
ワカシ(ブリ)
岩手
9
◇福島
セイゴ(スズキ)
千葉
8
チダイ
宮城
23
ワカシ(ブリ)
岩手
28
※グリーンピース・ジャパン発表の資料から作成
※セシウム値は134、137の合計。単位はベクレル/kg
◇
【食品】環境保護団体が大手スーパー5社の計17店で店頭の魚介類を検査、34点で放射性セシウム検出
http://savechild.net/archives/10637.html
2011.10.20 SAVE CHILD
魚介類から放射性物質が検出されたというニュースは度々取り上げていますが、一番気になることはスーパーなどに並んでいる食品にいったいどれくらい放射性物質がふくまれているのかということだと思います。しかし食品の検査は1検体につき1万円以上かかってしまいますので、なかなか個人で調べることは難しいのが現状です。
▶水産物放射性物質調査結果と調査の実施状況地図(水産庁9月9日更新)
http://savechild.net/archives/8609.html
環境保護団体グリーンピースが、大手スーパー5社の計17店で店頭の魚介類60点を購入して放射性物質を行ないました。その結果、半数以上の34点で微量の放射性セシウムが検出されたことがわかりました。最高値は埼玉県のユニー(アピタ)ピオニウォーク東松山店で販売されていた茨城県産のワカサギから1キログラムあたり88ベクレル検出されました。放射能汚染された物は魚介類に限らず流通しているということですね。
対象は、AEON、イトーヨーカドー、ユニー(アピタ)、ダイエー、西友の5社で、NaIシンチレーション検出器を用いてスクリーニング検査の後、ゲルマニウム半導体検出器を用いて検査された結果です。
以下はグリーンピースのHPより引用です。詳細は以下のリンク先でお読みください。
▶食品放射能調査 第1回目:秋のお魚調査(Green Peace)
http://www.greenpeace.org/japan/ja/earthquake/monitoring/fss1/
▶検査結果[PDF]
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20111020_SUSEA_Result.pdf
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