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小出裕章が批判! 子どもたちのためのエネルギーに関する新しい副読本に、「原発」の文字がない! 10/19
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770491.html
2011年10月20日10:35 ざまあみやがれい!
※記事末に、副読本がダウンロード出来るリンク先を紹介しています。
2011年10月19日(水)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演しました。子供たちに配られるエネルギーに関する新しい副読本について言及しています。
動画
20111019 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://youtu.be/DgWMn7yLs1M
http://www.youtube.com/watch?v=DgWMn7yLs1M&feature=player_embedded#!
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、ここから)
水野「小出さんこんばんは」
小出「こんばんは」
水野「そして東京に近藤さんです」
近藤「ああ、よろしくー、おねがいしまーす」
小出「こんばんは。おねがいします」
水野「まず、子供たちへの影響の問題なんですが」
小出「はい」
水野「このところ東京、そして今日は神奈川県小田原市の小学校でも問題となる値の放射性物質が検出されて来ています。で、こうしたときにやはり、子供たちに今どういうことが起こっているのかをちゃんと科学的に伝えるって、非常に大切な事かとわたくし思うんですが」
小出「はい」
水野「そうした声もあるのでしょう。文部科学省がエネルギーに関する教育の副読本を、今までのものとは内容を変えて登場させました」
小出「はい」
水野「これまでのものは、なんとタイトルが『わくわく原子力ランド』って言うてたんでしたね」
小出「はい」
水野「(苦笑)。これは大きな地震や津波にも、原子炉などの重要な施設は耐えうると、いう内容が書かれていたようで、さすがに文部科学省がこれは変えました。で、その変えた新しい内容、小出先生もご覧いただいていると聞いているんですが。」
小出「はい」
水野「まず、これ小学生のためのもの、中学生のためのもの、などございますが」
小出「はい」
水野「この小学生のためのものの副読本をご覧になって、ご感想いかがですか」
小出「えー……ウソは付いていないと」
水野「ウソは付いていない……」
小出「はい。しかし必要なことは書いていないと思います(咳)」
水野「例えば一例としてどういう事でしょう」
小出「えー……。これまで、今水野さんおっしゃったように小学校でも中学校でも副読本で原子力はこんなにいいもんだと、放射線の障害なんてけして引き起こしませんと、そういう教育をしてきたのだと思いますが。それが事実としてひっくり返ってしまったときに、えー、それらに全てに、全て、口をつぐんでですね、なにか放射線というものの基礎的な話だけに、えー……後退して。それでもその医療上で役に立つとかですね、いろんなものが眼に見えるようになる、……眼に見えるというか、知識がえられるようになるとかですね」
水野「えー、研究に役立つとかね!」
小出「はい(笑)」
水野「調査や研究に役立つとかねえ。細菌を退治するとか」
小出「はい」
水野「そういうメリットについては……」
小出「そうですね」
水野「大きく掲げてますねえ」
小出「はい。でも、一番今大切な事は福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質が子どもたちの周りにも飛んできてるわけですし。それでこれから長い間被曝をしながら危険を負うということになってるわけですから。そのことについてこそ私は書くべきだと思うのですが」
水野「はい」
小出「いったいどうな……どういう人達なのかなと。私は思いました」
水野「あの……原子力発電所という文字が出てきますのは……」
小出「(苦笑)」
水野「一番初めに出てきます……」
小出「はい(苦笑)」
水野「『初めに』というタイトルのところだけに、福島第一原子力発電所で事故が起こったという事実は書いているんですが」
小出「はい」
水野「そのあと本文に入りますと、原発の文字は、1回も出てこなかったように思いますね」
小出「そうですね。私もそう思いました」
水野「えー……、例えば、『事故の時に身を守るにはどうしたら良いか』というページがありますけれども」
小出「はい」
水野「こんなふうに記述があります。『放射性物質を利用している施設の事故によって』って書いてます」
小出「(苦笑)」
水野「これ多分……原発のことだと思うんですけど」
小出「本当はそうですよね(苦笑)」
水野「原発とは書かない……」
小出「はい(苦笑)」
水野「というようないろいろな工夫がなされていると、思いますが……」
小出「そうですね。」
水野「えー……。近藤さんはご覧になりましたか?」
近藤「はい。あのー……、これは……なんちゅうんでしょうねえ。新聞とかテレビのニュースでご存知の原発の事故はありましたという前提のもとで、独立した文章にはなってないと思いますねえ。」
水野「はあ!」
近藤「つまり、なんて言うんでしょう。教科書なら副読本なら副読本として、ここに、あの、1つの独立した文書として存在してるわけですから。なぜこういうふうなものを作ったかという、目的、意識っていうか、そういうものが先に来ないと、これ見たときにものすごい違和感ありますよねえ」
水野「んー……」
近藤「何のためにこれを作ったんだという」
小出「(苦笑)」
水野「まあ、『一応皆さん疑問や感じてる人が多いと思って、放射線について解説・説明した副読本を作成しました』と、初めのところに書いてはありますが。この」
近藤「これ……要するに……」
水野「福島の問題と絡めて、本文の中で、何が起こったんだよということは全く無いですね」
近藤「その……必要性がどこからか出てこういうの作られたわけでしょ?」
水野「はい」
近藤「そ、でもこれぱっと見て行ったときに、むしろ安心させるっていいますかね」
水野「ええ……」
近藤「放射線ってのは別に身の回りにこんなにあるんだよと」
水野「あの普段自然から受ける放射線がいっぱいあるんだよっというイメージが強いように思いますねえ」
近藤「あります。だから危機意識ってのが非常に希薄で、これを読めば何かしら安心する感じすら、僕は持つんですよ」
水野「私もそういう感じが……あるんですが」
近藤「あの、小出先生がよく仰る、もともと地球上に存在しないものが溢れ出てるわけでしょ?」
小出「そうです(苦笑)」
近藤「ところがこれを読む限りは元々あるもんで、だから別に心配ないんだよという、そういうなんか全体のトーンになってるような……きがしてしかたがないんですがねえ」
小出「はい……何として原子力を進めていきたいという下心がみえみえのように私、には思えます」
近藤「これはよくないですねえ、ほんとに」
小出「はい」
水野「まあ放射線……を理科というか物理学的に見たらこうだよという話はあるんでしょうけれども」
小出「はい」
水野「社会の中で、私たちは今、放射線というものとどう付き合わなければいけないのか、そういう実態になってるのかという話がないように思いますね」
小出「そうですね」
水野「それから、これはどうでしょう。『事故が起こったときに心構え』のところで。また、放射線を使っている施設で事故が起こったらって話が書かれているんですが」
小出「……」
水野「国や県からの、避難などの指示が出され、この指示に基づいて行動しなさいってことなんですね。で、正確な情報を元に行動をすると、いうふうに大きく掲げられているんですが。この正確な情報ってなんなのかって、所こそが今、最大の問題ではなかったのかと」
小出「そうですね」
水野『思いますが」
小出「政府のほうが正確な情報を隠したということが事実であったわけですから。え……子供たちに正確な情報をと言ったところで子供たちはどうしていいかわからない、とおもいます。」
水野「この副読本を作っているのは文部科学省でして」
小出「はい」
水野「小出先生が事故直後から、とにかくSPEEDIの情報を……風向きが大切だから出すようにっておっしゃっていた、このSPEEDIを司っているのも、文部科学省なんですよね」
小出「はい、はい」
水野「それってどう受け止めたらいいんですか」
小出「(苦笑)」
水野「責任者が子供たちの副読本を作っているという仕組みなわけですね」
小出「そうですね」
水野「あの、一番子供に、どう今伝えるべきだと小出先生は思われますか」
小出「いや、事実を伝えたらいいと思います。要するに原子力発電所というものはこれまで国が言っていたように安全のようなものではなかったし、事実として放射能をまき散らしてそれによって汚染が生じて、被曝を、みんなが余儀なくされていると、言う事をまず伝えると。でその上でいかにしたら被曝が少なくできるかとかですね。放射線の基礎的な事に絡めて説明するというのは私はやり方だと思います」
水野「はい。どうもありがとうございました」
小出「はい」
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました」
=====(文字おこし、ここまで)
副読本のダウンロード先
放射線等に関する副読本の作成について :文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/10/1309089.htm
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