http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/602.html
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小出裕章が注意する「これからの被曝」と「可能性は低いがもう一度爆発がある恐れ」 10/18(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770164.html
2011年10月18日17:58 ざまあみやがれい!
2011年10月18日(火)、小出裕章氏が文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演しました。スペシャル企画「原発のウソ、そしてホントの話 パートU」(後編)。月曜日につづいて原発事故の現状についてのおはなしです。内容別に、3話に分けて続けて掲載いたします。
※続きは記事末から読めます。
※ちなみに、スペシャル企画「原発のウソ、そしてホントの話 パートT」(前編)はこちらからhttp://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65769941.html
音源
Voice (111018) 小出裕章先生のお話 via文化放送ソコトコ(111018)
http://youtu.be/f42gCVcPouA
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=f42gCVcPouA
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、ここから)
吉田照美「今朝は僕らの身の回りで、気になります、放射性物質のお話から」
※録音
吉田「プルトニウムのことも伺いたいんですけども」
小出裕章「はい」
吉田「小出先生は、そのプルトニウムに関しては、今、現時点ではどのような状況に日本は置かれているというふうに、考えたらよろしいんでしょうか」
小出「えー、プルトニウムはもちろん原子炉の炉心の中にあったわけで。え……炉心が融けて、様々な放射性物質が出てきたわけですから、量のおおい少ないを問わなければプルトニウムももちろん出てきた、わけです。私自身は今現在のプルトニウムの汚染の度合いは、セシウムに比べる、と、ずいぶん低いと私は思って……います」
吉田「あ、そうですか」
小出「はい。ですから__」
吉田「セシウムはじゃあかなり__」
小出「セシウムはもう膨大です。」
吉田「ああ‥」
小出「ですから……これから私たちが……被曝をしないように、まあ何十年何百年という未来に向けて、なるべく被曝を少なくしたいと思うのであれば、何よりもセシウムに注目をしなければいけないと思います。ですから、プルトニウムやストロンチウムの危険が、ゼロでは、ありません。けれども、え……注目しなければならないのは私はセシウムだと思います。」
吉田「ああ……。その今現在も除染とかいうことをやり始めましたけど。福島第一原発の方から相変わらず放射能は出続けてるわけですよね。」
小出「はい。えーと、今でも出続けていますけれども。ん……放射能が、出たのは、3月11日の事故が始まって、ほぼ10日ぐらいに、例えば原子炉建屋が爆発したり、格納容器の一部が爆発したりということで、その時に大量に出た、のですね。それが空気中に漂って、まあ一部は東京の方まで行ったわけだし、え……あちこち汚染して、いった。で、汚染したのは今は地面に降り積もっている、という状態なんですね。ですから、空気中に存在している放射性物質の量というのは、今現在はかなり落ち着いていると言っていいと思います。
ですから、これからの被曝というものを注意するのであれば、地面を汚染している放射能から、そこにいけば直接被曝をしてしまいますし、そこから食べる、採れる食べ物が汚染していますので、それをどうするか。あるいは瓦礫問題というのもあるし。え……下水、にはその放射能がドンドン集まってきて、下水の汚泥というのが猛烈な、まあ放射能の塊になっているんですね。
そういう物をどうするのかというようなことをこれから考えなければいけないという、そういう段階だと思います。ですから、後は、私はもう一度爆発があるんではないかということを未だに恐れて、いますが」
吉田「可能性はかなり高いんですか」
小出「えーと、可能性はかなり低いと、思います。というのは、この事故がなぜ起きたかといえば、発電所が全所停電したということになったんですね。それで、まあ原子炉というものがあって、そのものが、その……自動的に、自律的に、爆発をしようと動いてくる、わけですね。それに対して発電所の職員の人達は、なんとかそれを食い止めようとしたわけですけども。一切の電源がなければ、戦うことができなかった、のですね。もう敵はどんどんどんどん戦いを挑んでくるけども、こちら側はもう丸腰にされてしまっていて、戦えないという状況で、次々と破れて、戦いに敗れていったと、いうことなんです。
え…でも、1週間、10日で電源が復旧しましたので、今、こちら側…というか福島の人たちは、武器を山ほど持ってる、わけですよね。そういう状況ですので、え……戦いとしてはかなりまあこちら側に有利になって来ている。ただいかんせんその戦場が悪すぎる、のですね。初めに負け続けたがために戦場がもう放射能でベタベタに汚されてしまっていて、こちら側は武器は持っているけれども戦おうとするとみんな被曝をしてしまうという、そういう状況のもとで戦いを続けているという。
ですから、なかなか難しい戦いではありますけれども、でも少なくとも武器を手に入れて、というそういう状態ですので、え……ん……なんとか持ちこたえて爆発を防ぐということは私はできるだろうと思って、いますし、なんとか東京電力の方に頑張って欲しいとエールを送りたいと思って、います。」
吉田「なるほどね。まあそれであの、日本全国でいうとその温度差ってあると思うんですけども。」
小出「はい」
吉田「やっぱそれはテレビ新聞等の報道の仕方っていうのはね、結局今、そんなにすごい状況にはないみたいな、空気感っていうのをずうっと送り続けてるから、結局その西のほうの方とか、それから南のほうの方っていうのは、遠い出来事のような感じっつうのあると思うんですね。
で僕なんかもこないだそのチェルノブイリの時の放射能の分布しているような地図を、そのチェルノブイリを福島に当てはめて、重ねたら、結局日本は全部入っちゃうってのを気がつかされて。そういう事をまあ日本全国の国民の方々にね、知っていただくってのも大事なことなんじゃないかと僕は思うんですけど」
小出「もちろんです。ですから吉田さんみたいに、そうやって思ってくださるマスコミが、もっと増えてくれたらいいと私は思いますけれども。まあ、私からみると日本のマスコミというのはこれまで原子力を推進する片棒をかついできた……」
吉田「ほんとそうですよね」
小出「のですね。で……今度事故になってしまった。そしてこの事故を起こした責任の最大の責任は東京電力と、そして、日本の政府に私はあると思っている、のですが。その事故を起こした、以降ですね、日本の政府は彼ら自身が決めた法律の一切を反古にしてしまった、のですね。」
※録音終わり、スタジオへ
吉田「えーまあ、先日原発から250キロもはなれました横浜のマンションの屋上でストロンチウムが計測されてニュースになっております。小出先生に伺いますとですね。ストロンチウムはウランを核分裂させたときにできる放射性物質で。ストロンチウムが放出する放射線は物質を通りにくいβ線のみ比較的防護しやすいということなんですが。カルシウムと似ているので一旦体内に入ると骨に集まって骨を被曝させて骨の癌か白血病を引き起こす可能性があるということです。そういうそのストロンチウムの測定はですね。専門的な知識がないと、これできませんし、時間がかかることから国はやって来なかったと、え、いうことです。
これからはどの場所でどれだけの汚染があるのかを国がしっかりと測定体制を整えて計っていくべきというふうにおっしゃっております。わたくしもですね、全くそのとおりだと思います。小出裕章先生のお話、続いては放射能で汚れてしまった東日本各地から毎日のように除染のニュースが伝わってまいりますが、果たしてどうなんでしょうか」
=====(文字おこし、続き)
◇
小出裕章が批判する現在の「除染」ーー「犯罪者が犯罪の上乗せをまたやっている」2年後に年12ミリシーベルトの土地に人が住む可能性 10/18(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770166.html
2011年10月18日18:01 ざまあみやがれい!
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、続き)
※録音の放送が終わり、スタジオへ
吉田「えーまあ、先日原発から250キロもはなれました横浜のマンションの屋上でストロンチウムが計測されてニュースになっております。小出先生に伺いますとですね。ストロンチウムはウランを核分裂させたときにできる放射性物質で。ストロンチウムが放出する放射線は物質を通りにくいβ線のみ比較的防護しやすいということなんですが。カルシウムと似ているので一旦体内に入ると骨に集まって骨を被曝させて骨の癌か白血病を引き起こす可能性があるということです。そういうそのストロンチウムの測定はですね。専門的な知識がないと、これできませんし、時間がかかることから国はやって来なかったと、え、いうことです。これからはどの場所でどれだけの汚染があるのかを国がしっかりと測定体制を整えて測っていくべきというふうにおっしゃっております。わたくしもですね、全くそのとおりだと思います。小出裕章先生のお話、続いては放射能で汚れてしまった東日本各地から毎日のように除染のニュースが伝わってまいりますが、果たしてどうなんでしょうか」
※録音
吉田「IAEAのメンバーの方が来日されてその現状の視察をしてますけども。これは、結局同じ原子力村の方々ですから……」
小出「そうです」
吉田「小出先生の見通しとしては、これなんか意味があるんですか」
小出「意味はありません」
吉田「ないんだ……」
小出「ですから。除染というようなことが今しきりにマスコミで言われていて、それはどういう脈絡で言われているかというと。除染をすればその土地が綺麗になって人々がそこに戻れるというような意味合いで、除染除染という言葉が叫ばれている……」
吉田「幻想をやたらかきたてるだけですよね」
小出「そうです。でも除染なんて基本的には、できない、です。え……田畑の除染をする、つまり表土を剥がすようなことをしたら田畑死んでしまいます。表土が命なわけ、ですし。え……山林の除染なんてものも基本的にはもうできない……のです。ですから出来るのは要するに放射能そのものが、自分の寿命で減ってくれるのを待つという、それぐらいしかないのであって。え……今、大地を汚してる放射能の主犯は、セシウム。それも134番と137番ですが。134番が、は……2年経つと半分に減ってくれるという、そういう性質を持っていますので。ひたすら2年頑張ろうと。そうすると134のほうが半分まで減ってくれる。いまあの50パーセント50パーセントぐらいなんですよ。そのりょ……両方が。で134の方は2年経てば50パーセントの半分、つまり25パーセントまで減るわけですから。137は減らない。ですからそうすると50パーセント+25パーセントで、現在の75パーセントぐらいまではもう自動的に減ってくれる、のですね。その上になんとか除染ということをやって60パーセントまで減らしたいという。まあ要するにせいぜいその程度のことを言っている、のです。ただし、今現在日本の国というのは自分が決めた法律の一切を反古にして……」
吉田「これは改められないんですか」
小出「はい。改めたいと思います。で、1年間に20ミリシーベルトまで人は住んでもいいと言って」
吉田「とんでもないですね」
小出「はい。緊急時避難準備区域のところにも人々を帰してしまった、わけですね」
吉田「いやあ……ほんと恐ろしいですねえ」
小出「それが仮に2年後に60パーセントになったとしても1年間12ミリシーベルトなわけですから。そんなことを一体誰がどういう権限で許すのかと私は思い……」
吉田「本当ですねえ」
小出「はい」
吉田「だから結局、その言った事実ってのも消えないし」
小出「そうです」
吉田「犯罪をまた上乗せしている感じですよね」
小出「そうです」
吉田「ああ……」
小出「ですから犯罪者が犯罪の上乗せをまたやっているのですね。それをマスコミが見逃して、きちっと伝えない……」
吉田「結局やっぱりそれはマスコミ自体も犯罪に加担しているということですよねえ」
小出「まあ昔からマスコミは原子力推進で加担してきたわけですから、まあ未だにそうだということですね」
吉田「恐ろしいですねえ。あの福島の汚染というのは今後はどういうふうにしたらいいのかってことを、小出先生の、1番考えうる最善の方策っていうと、どういう事になるんですかこれは。」
小出「ええ……すいませんが、ないのです」
吉田「ない……」
小出「ただし、私は子どもだけは被曝から守らなければいけないと思っているので。もし今の日本の非情な政府のやり方が、貫徹されてしまって、1年間に1ミリシーベルト以上の被曝をするところに、人々がこれからも生活させられてしまうというのであれば、せめて子供たちがいる場所、学校の校庭であるとか幼稚園の園庭であるとか、あるいはまあ個人の場合には庭であるとか、そういうところの土は必ず剥ぎ取らなければいけない、思っています。今の段階であれば5センチ剥ぎ取れば90パーセントぐらいは放射能を除去できると思いますので。え……やるべきだと思って、います。ま、それが私のいう除染、ですが。非情ーに、限定的です。そういう場所でしかできませんので、でもそれだけはやって、え……やるべきだと思います。ただしやったところで放射能を消すことができたわけでは、ありませんので。え……剥ぎ取った土をどこかにまた、集めて、お守りをし続けるというその、や……困難な仕事が残ります。」
吉田「かなり広い範囲にわたって人間が住んじゃいけない区域っていうのが、日本にできてしまったと、いうことなわけですけど。それを現実的に本当にそれを実践するとなると。すごい大変なことですよね」
小出「日本という国家が崩壊するわけですよね。ですから福島県という、まあ、かなり大きな県ですけれども。その県全体に匹敵するぐらいの面積を失うという、無人にするということですから。日本の国家の方はそのことが分かっているので、もう、駄目だと、もう人々に被曝をさせるしかないというそういう作戦に彼らは打って出たということになります」
吉田「ああ……」
※録音終わり
吉田「いや恐ろしい話です。え……原発事故による汚染問題の専門家の小出裕章先生がですね。除染できないと、いう事でそういう話を伺うとまたショックなんですけども。えー……残念ながら現実のこととして我々は受け入れなければならないと、いうことですね。昨日今日とこの時間、京都大学原子炉実験(所)助教の、えー小出裕章先生にお話を伺ってまいりました。このあと「ビースマイル」のコーナーで、6万人デモのことに付きまして先生のご意見をご紹介します。
=====(文字おこし、続く)
◇
小出裕章が語る、6万人デモが「嬉しかった」理由 10/18(3)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770167.html
2011年10月18日18:03 ざまあみやがれい!
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、続き)
※録音の放送終わりスタジオへ。
吉田「いや恐ろしい話です。え……原発事故による汚染問題の専門家の小出裕章先生がですね。除染できないと、いう事でそういう話を伺うとまたショックなんですけども。えー……残念ながら現実のこととして我々は受け入れなければならないと、いうことですね。昨日今日とこの時間、京都大学原子炉実験(所)助教の、えー小出裕章先生にお話を伺ってまいりました。このあと「ビースマイル」のコーナーで、6万人デモのことに付きまして先生のご意見をご紹介します。
=====
吉田「え……小出裕章先生のお話、続きのご紹介であります。9月の反原発脱原発6万人デモについて伺いました」
※録音
吉田「この間の6万人デモっていうのがありましたけど。あれは小出先生はどのように受け止められていますか」
小出「え……嬉しいですよ」
吉田「そうですねえ」
小出「はい。私が、昔から知っていたデモというのは、どっかの労働組合が動員したとか、そういうデモが私の中のデモだった、のですが。」
吉田「僕もそう思っています」
小出「この間のは、違いますね」
吉田「僕のリスナーもラジオのリスナーも、かなり参加された方が多くて」
小出「そうですね」
吉田「ごく普通の方が、ごく普通の主婦の方とか」
小出「はい」
吉田「その……まあ、会社員の方とか」
小出「はい」
吉田「そういうかたがやっぱ参加しなくちゃいかんと、思って参加されたっていうのは、多分その、今原発をゴリゴリ進めようとしてる人達にとっては、かなりのダメージに僕はなってると思います」
小出「だと思います。ですから、原発をすすめる方の人というのは、まあ今回のやらせ問題もそうですけれども。要するに企業丸抱えで、その、お金も何も全部与えて動員するというか、すすめる方もやらせるわけですね。それに抵抗してきたまあ、組織、あちこちの組合にしても、デモをするときには動員費を出して、でまあデモをやらせていた、わけ、ですけれども。今回の場合には、一人ひとりが自分の意志で参加してくるという、そういう事になってるわけですから。この流れが定着するなら、原発なんて簡単になくなると私は……」
吉田「僕もそう思いたいんですよね」
小出「はい」
吉田「ただ、その日本の大メディアがね、この6万人デモを、でも扱わないっていう。」
小出「(笑)」
吉田「ちょっとも載せないっていう、信じられない、もう新聞やめてほしいような新聞が幾つかありましたけれども」
小出「そうですね(笑)、今後も是非頑張って……」
吉田「いや続けなきゃいかんと思うんで、また是非小出先生またよろしくお話、聞かせてください」
小出「よろしくお願いします」
吉田「今日はどうもありがとうございました」
小出「ありがとうございました」
=====(文字おこし、ここまで)
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