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ドジョウ首相 着工済みは稼動容認「原発推進」なし崩し復活の最悪
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2011/10/18 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
依存度引き下げ表明は何だったのか
脱原発がどんどん遠のいていく。
野田首相はきのう(17日)の内閣記者会のインタビューの中で、原発の新増設についてこう言った。
「進(しん)捗(ちょく)状況が違う。建設が相当進んでいるものもあるので、案件ごとに個々に判断していく」
着工済みの原発は完成後の稼働を認める場合もあると、容認姿勢を明らかにしたのだ。福島第1原発事故から7カ月。今なお数万人が避難生活を強いられ、事故収束に程遠い状況の中で、一部とはいえ新増設容認発言とは驚くべき無神経ぶりだ。
首相就任以来、野田の原発発言は後退の一途だ。9月の所信表明でドジョウ首相は「原発への依存度を可能な限り引き下げる」と明言したくせに、訪米直前の米紙のインタビュー(9月20日)では「来年夏の再稼働」に言及。国連演説では「原子力の安全性を最高水準に高める」「原子力の利用を模索する国々の関心に応える」と、原発輸出の継続を強調するありさま。そして、今回の容認発言である。
依存度を下げると言ったのはウソだったのか。これでは、なし崩し的に原発が復活していくことになりかねない。その先に待ち構えているのは、さらなる不幸である。元京大講師の荻野晃也氏がこう警告する。
「福島第1原発事故でこれだけ大きな被害を出しておきながら、なぜこんな発言が出てくるのか。原発が稼働している限り、地震、津波、ヒューマンエラーなどで次の事故、トラブルが必ず起きます。もぐらたたきの繰り返しになってしまう。なぜ、ドイツのようにスカッと脱原発路線に踏み切らないのでしょうか」
ハッキリしているのは、野田の頭の中には、明快な新エネルギー・ビジョンなど、まったくないということだ。あるのは安定した政権運営だけ。この男には、脱原発などありえない選択肢なのだ。
「菅前首相は“脱原発”に踏み込んだため、原発推進勢力から猛烈なバッシングを受けた。閣僚として身近に見た野田首相は、その二の舞いは繰り返したくないのですよ。財務官僚の根回しもあり、原発推進では財界と考えが一致しているとみられる。安全性強化を強調して原発を存続させ、停止中のものも来年には再稼働させていくつもりですよ」(政界関係者)
作家の金原ひとみ氏が東京新聞(10月11日付)に「制御されている私たち」という一文を寄せ、こう指摘している。
〈私たちは原発を制御できないのではない。私たちが原発を含めた何かに、制御されているのだ〉
社会全体が制御されたままでは、再び災禍に見舞われることになる。住民投票で原発の是非を問おうとする動きも出てきた。原発問題は、もはや政治家任せにはできない。国民一人一人が声を上げていかなければ、安全な国はつくれない。
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