http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/587.html
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余り知られて居ない事ですが、反原発派の物理学者、小出裕章(こいでひろあき)京都大学助教授は、実は、原発推進派の技術者の間で、非常に高く評価されて来ました。或る原子炉メーカーでは、原子炉の開発に携はるその会社の技術者たちに、「京都大学の小出裕章とは決して討論をしてはならない。討論をしたら、こちら(推進側)は必ず負ける」と述べて、小出氏と自社技術者の討論を固く禁じて来たと、その会社に居た原子力関係者(技術者)から聞かされた事が有ります。
その小出裕章助教授が、ジャーナリストの明石昇二郎氏との対談の中で、この「冷温停止」について何と言って居るか、お読み下さい。
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小出:「冷温停止」など、私から見るともう話にもならない。『冷温停止』というのは、もともと私たち原子力関係者の間でしか使われていなかったテクニカルターム(専門用語)ですよ。
炉心の温度が100℃を下回ったら「冷温停止した」というんです。なぜ100℃なのかといえば、100℃を下回らない限り、水が水として存在できず、蒸気になってしまうからです。ようするに、安定して原子炉を水で冷やすことができる状態を言います。
福島第一原発1号機に関しては、東京電力自身が「圧力容器の底が抜けてしまっています」と言っているわけです。溶けてしまった炉心が圧力容器の底から抜け落ちてしまった。そうなれば、もう圧力容器の底に水は溜まらない。100℃を下回る、上回るかなんて、今や事故の収束と何の関係もなくなっているんですよ。底から抜け落ちた炉心が今、どこにあるかさえ把握できていないいんです。
底の抜けた原子炉で「冷温停止」はあり得ません。それなのに、いまだに『冷温停止』なんていうテクニカルタームを使うこと自体が、フクシマ事故のメカニズムを理解していない証拠だとも言えるでしょう
明石:つまり大半のメディアは、東電から言われたままの話を、考えナシにそのままたれ流していることになります。
小出:そうです。メルトダウンが明らかになり、冷温停止なんていう概念が崩壊しているのに、東電はいまだに使っているわけですよね。技術者がそんな言葉を使うのはとっても恥ずかしいことだと私は思うんです。
(別冊宝島1821号『原発の深い闇2』9〜10ページより)
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小出助教授のこの言葉を読んだ上で、下の記事をお読み下さい。
平成23年10月18日(火)
西岡昌紀(内科医)
http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/4695935.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1786802995&owner_id=6445842
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■「冷温停止状態、発表出来る状況」…平野復興相
(読売新聞 - 10月18日 18:54)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1780630&media_id=20
「冷温停止状態、発表出来る状況」…平野復興相
(読売新聞 - 10月18日 18:54)
平野復興相は18日、福島県二本松市で開かれた民主党の会合で、東京電力福島第一原子力発電所事故の収束に向けた工程表に関連し、「ステップ2」の柱である原子炉の冷温停止状態は事実上、達成済みとの認識を示した。
平野氏は「明日にでも冷温停止状態を発表しようと思えばできるが、警戒区域(の縮小など)をどうするか、セットで出すべきだということで、発表を差し控えている状況だ」と説明した。政府と東電は17日に改訂した工程表で、冷温停止状態の達成時期を「年内」と明記している。
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